漢方を広めるための障壁を克服する術
休みの日こそ仕事をやろうという心構えでいると、家族から総スカンを食らうことがわかり、頭を抱えているイマケンです。
仕事をすることは必ずしも良いことではなく、ましてや正しさなんて主張できるはずもないので、仕事だからという言い訳は、飲みに行きたいからと同じで、許される理由にはならないことがわかりました。
未熟なイマケンは今日も今日とて学びを積み重ねています。
この日考えたこと
さて、昨日から引き続き、議論メシ編集部に投稿した記事についたコメントについて書いていきたい思います。昨日のnoteを読んでいない方は、まずはこちらを読んでみてください。
漢方を広めるために障壁だと感じていることをまとめました。
結論としては、漢方薬は他の治療に比べて高価なこと、漢方に対する専門家の理解が進んでいないこと、漢方薬は効かないというイメージがつきやすいことの3つです。
その上で、それを克服する術は何だと思いますか、という次の問いに答えてみたいと思います。
●漢方を広めるための障壁を克服する術は何だと思いますか。
江戸時代までは漢方や和方といった生薬を使った治療が日本の医学の主流だったのですが、江戸時代から明治に入り、富国強兵を軸にした政策へと変わったことで、医学にも変化が起こりました。
徴兵制が敷かれ、訓練をしたり戦争に行く機会も増えたので、傷やケガをする人が多くなって、外科的な治療が必要になりました。
また、戦地では集団で動くので、ひとりひとりに合わせて生薬を微調整している暇なんてありません。
そんな理由から、明治以降の医療政策が漢方から蘭方(西洋医学)へと舵を切ったために、漢方は広がる余白がなくなったという時代背景があります。
それを踏まえて考えたときに、当時と比べて現在は、漢方が広がる余白がたくさんあると思っています。
徴兵制がなく戦地へ出かけることもなく、そこそこ自由が与えられている現代は、自分の健康について考える余裕があります。また、医療が保険が限界にきていることも、漢方にとっては追い風です。
人はそれぞれ体質が違っていて、体質に合わせた治療をした方がいいことは肌感覚でわかっているし、病気になる前に病気にならないような方法があれば、取り入れたいと思っている。
そこで問題となっているのが、健康情報があふれているために、何が正しくて何が正しくないのかが見えてこないことです。
実は、西洋医学が得意なこともあれば、漢方が得意な分野もある。ひとつの角度からすべてを解決しようとするのは、なかなか厳しいんじゃないかなと思います。
ということで、漢方を広めるための術の回答としては、漢方の得意とすることを正しく伝えるということです。
漢方や中医学は西洋医学にとって代わるものではなく、西洋医学で取りこぼしている部分を補完する医療です。
なぜ補完できるのか、どうやって補完するのか、どんな治療効果があるのか、エビデンスはあるのか。
こんな質問に、地道に丁寧に回答していくこと。それを多くの人に伝えることで、信頼を積み上げていくことが何よりも大切だと考えています。
今日はそんなことを考えてみました。
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