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「IT管理クラウド」、100のSaaSと連携しました

マネーフォワードのグループ会社、マネーフォワードiの今井です。
8月にSaaSの家計簿「マネーフォワード IT管理クラウド」(以下IT管理クラウド)を発表しました。トライアルをこちらから募集しておりますのでお問い合わせください。


リリース以降社名の「i」って何ですか?と聞かれることがあります。

マネーフォワードiの「i」は、「Integration」の「i」
です 。

ということで本日100のサービスと連携(Integration)が完了したことをアナウンスしました。

(実はいろいろな事情によりロゴの数は90しかないのですがw、実際に連携できるサービスは本日時点で105です)

およそ週に3-5サービスずつ連携サービスを増やしており、トライアルにご参加いただいているユーザーの皆様に以下のようなリリースノートを毎週お届けしています。

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祝!100超え!連携数が我々にとって大事な理由

100という一つのマイルストーンを超えました。このプロダクトの企画を考え始めた時から、連携数は重要な指標と位置付けてきていました。二つ理由があります。

1.「全部管理できる」が大事

2. 社内で使っているSaaSは、想像の2倍存在する

「全部管理できる」が大事

IT管理クラウドは、SaaSの家計簿のようなプロダクトです。家計簿アプリ「マネーフォワード ME」とtoC、toBという違いはあれど、付加価値は実はとても似ています。

家計簿アプリでは、手持ちの銀行口座やクレジットカードなど全部(ほとんど)連携できて一元管理できる、というのがとても良い体験につながっています。ユーザーのフィードバックを見ていると、「マネーフォワード ME」で管理できるからという理由で特定の金融サービスを選択する場合もあるようです。

同様にSaaSの管理でも、社内にあるクラウドサービスを全部管理できることで、しっかりとコントロール下にある、という実感を持つことができます。現時点ではまだまだ、「全部管理できる」状況には程遠いのですが今後200連携、300連携と開発をしていくことで、この理想に近づけていきます。

ちなみに連携は当社側で全て開発しているのですが、どんな風に選んでいるかというと、あまり難しいことは考えずにβにご参加いただいているユーザーの皆様から要望の多いものから取り組んでいます。

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(開発優先順位の例)

現在は、アカウント情報(名前、権限など)をデータ取得しており、1サービスずつデータを確認して全てカスタマイズで開発を行っています。やってみるとめちゃくちゃ大変なのですが、エンジニアチームの奮闘により相当早いペースで進められています。

社内で使っているSaaSは、想像の2倍存在する

リリース以降の1ヶ月で100社以上のIT部門の方と会話させていただきました。我々SaaSを管理するプロダクトなので、「SaaSをいくつ使っていますか?」と何気なく質問します。シンプルな問いですが、この質問に正確に答えるのが実は大変に難しい、ということがわかりました。

「大体10サービスくらい。」「30サービス程度かな、、、」...

おそらく、その2倍あります!w

利用しているサービスを具体的に挙げていくと、大抵の場合最初に思いついた数の2-3倍使っていることに気が付きます。どうしてそうなるのかというと、IT部門以外で管理されているSaaSの状況が良くわかっていないからです。

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それぞれの立場から見ると、見えている範囲が限られているので自分の管理できている部分以外はよくわかってない、そして「社内で利用されているSaaSはいくつありますか?」という問いに答えられる人が誰もいない、という状況が発生します。当然、管理状態がどうなっているのかもわかっていないので、リスクがありますしそこに不安を覚えていらっしゃる方も多いです。

これを防ごうとすると、管理をガチガチにして、利用するSaaSも滅多に増やさない、という方向に行きがちです。SaaSの導入のところで締めて、管理もIT部門で行います。ガバナンスは効きますが、新しいサービスの導入や増えるSaaSの管理を行うコストが大変重く、新しいSaaSを気軽に試してみるという、デジタルを活用するアジリティ(敏捷性)が下がってしまいます。

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望ましいのはデジタルを活用するアジリティを落とさず、管理がしっかりとできている状況を作り出すことです。導入や管理は、IT部門で行うなり事業部で行うなりサービス毎に最適化を行い、セキュリティや管理状況のチェックは全社レベルで行われている、部署間のコラボレーションが取れている状態だと考えます。その一助に「IT管理クラウド」はなっていかなくてはいけません。

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セキュリティ・ガバナンスデジタル活用のアジリティの両立

「社内で利用しているSaaSの数は?」をさっと答えられるように。

IT管理クラウドは、連携サービスを増やしていく宿命があります。やるしかない。

最後に、SaaSベンダーの皆様へ

顧客からの要望があれば、連携開発をさせていただきたいと思っています。ある日突然ご連絡してしまうかもしれません。連携は全て当社で行っておりますので、何卒前向きにご検討いただければ、と思っております。

本日freeeさんとのプレスリリースが出ております。別プロジェクトにて最初にお話ししたのが2年程前、なかなか実現できていなかったのをまた違った形で、今回ようやくリリースできました。個人的にとても嬉しく思っています。

他にもまだリリース前の段階ですが、この連携のためにAPIをご用意いただいたり、特別な対応をしていただいたケースがございます、本当にありがとうございます。

連携をすることのメリットは、双方のプロダクトを利用しているユーザーが便利になる、くらいしか今のところないのですが、今後それ以上の価値を作っていきたいと考えています。何卒よろしくお願いいたします。

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