ふきのとう表紙

美しい蕗の薹、小さな2つのレシピ



少しずつ春の訪れを感じる今日この頃。なんだかそわそわしませんか?

菜の花が八百屋さんに並び始め、河津桜のニュースが流れ、温かい日差しを感じたりして…焦ってしまいます。
私のそわそわの原因は、蕗の薹。漢字が綺麗、そう、ふきのとうです。

早く摘みに行かなくては旬を逃してしまう!
自宅前の公園にはきっともう蕗の薹が頭を出しているはず。お花のお世話をしている奥様に「今井さんもう全部採っちゃってね、増えちゃうから!」と声をかけていただいているから責任重大です。
枯れ草の下からひょっこり現れた、蕗の薹、春を告げる宝石のように艶やかです。
ああ、薹が立っちゃってる。でも、大丈夫お料理しちゃったらわかりません。

ふきのとうと言えば天ぷらや蕗味噌が定番ですが、今回はとっても簡単で、ふきのとうの苦みや鮮烈な香りを味わえ、尚かつ美しいレシピをご紹介します。

(材料)1人分
・蕗の薹 あるだけ(1人だいたい3個以上)
・プロシュート(生ハム) 1枚
・ レモン 1個

まず、ボウルに水を張り、蕗の薹をひたします。中でふり洗いすると。入り込んでいる虫や泥が出てきます。

終わったら丁寧に水気を拭き取ります。(ここを怠るともの凄く油はねします)

フライパンに多めのオリーブオイルをひきます。弱火でふきのとうを揚げ焼きする。片面3分ひっくり返し、2分。水気が残ってるとはねるのでオイルスクリーンを使いましょう。

すぐ焦げるので転がしながら、全体に焼き目がつけばOK。

グリルしたふきのとうを、お皿に盛りつけ、プロシュートを添え、ブラックペッパーを適量。
レモンの皮をお皿全体にすりおろす。好みでレモン果汁を絞っても。

食べ方は生ハムを少し切り、ふきのとうと一緒にお口にパクっとどうぞ。

オイルのはっきりした味が広がり、後からふきのとうの苦みと香りが追いかけて来ます。
それをプロシュートの塩気が和らげてくれます。

では、もう一品。

蕗味噌が手に入ったら、クリームチーズを添えてみて下さい。蕗味噌は、手作りでも、市販の物で大丈夫。
この組み合わせ、何とも言えずマッチするんです!

蕗味噌の強いクセをクリームチーズがまろやかに包み込んで、今度は蕗味噌の甘みが引き立って…いつまでもチョビチョビ食べていたいお味…。
私は、この組み合わせをたっぷりとベーグルに塗りたくって食べるのが好きです。

何かと疲れがたまってきている日々ですが、お散歩がてらぜひ蕗の薹を探してみて下さい。

無理に前を向かなくても、下ばかり見てても良い事もあるなあと思います。

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