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料理と毎日 7月28日〜8月3日 韓国台湾梅ツアー

7月28日(日)晴れ

昨日の夜に荷造りをあらかたしていたけれど、朝メイクをし、その道具だけをスーツケースに入れる。
そうするといろんなことが心配になってきて、忘れ物がないかなとそわそわしてしまった。今回スーツケース半分はカップヌードル。台湾のケティからリクエストがあったので、韓国の友人も同じお土産にした。コンビニに立ち寄り、さらに買い足す。
夫が羽田まで送ってくれて、あっさりとお別れ。今年だけで韓国は4回目。でもいつもろくに観光なんてしていないからいつまで経っても慣れた感じはしない。空港のベンチでコンビニの鮭おにぎりを食べた。

金浦空港に着くと出国審査のすごい列。40分はゆうに並んでいた。蒸し蒸し暑く、荷物も重い。どんより気分が落ち込んできたからプライマルスクリームを聞いた。
空港からはタクシーで移動。運転手さんが日本語がたくさん話せて、移動中ずっとおしゃべりをして韓国に着いた感じがしない。ホテルにチェックイン。
今回の旅は梅ボーイズの山本さんと、梅文化の調査が目的。二人で韓国と台湾をまわり、梅商品を見つけ、さらに梅ボーイズの商品もPRしていく。私はとにかく各国の梅事情が知りたくて、山本さんとそれを話したら行きましょう!ととんとんと決まったのだ。

山本さんと直接会ったのは6月が初めてで、まさか2回目にはもうこんな形で二人で海外に行くことになるとは。
私のホテルのそばの飲み屋街で山本さんを見つけた時には本当に不思議な気持ちになった。今夜は、山本さんと山本さんの友人カップルと夕食を食べた。アボカドユッケが美味しくて、梨のあらみじん切りと、アボカド、ユッケの組み合わせ。ナッコプセとともに。山本さんの友人たちはさらに若く、娘と彼らの方が近いくらいかも、と思う。


7月29日(月)晴れ


午前中に山本さんと待ち合わせ、朝ごはんにおかゆ屋さんに行く。
ここの梅漬けがおいしくて、山本さんを連れていきたかったのだ。いろいろおかみさんに聞くと、砂糖と塩少々で漬けて、そのあとヤンニョムに混ぜるのだそう。彼女の手作りの3年ものの梅シロップもいただく。こっくりとして、健康的な味がした。



その後、ロッテ百貨店と新世界百貨店の食料品フロアに行き、梅商品を探す。韓国産の梅酒がたくさんあり、梅シロップも日本より豊富に並んでいて、韓国では梅といえば甘い液体、日本よりフルーツとしての認識なのかもしれない。
お粥も食べた後だったので、お昼ご飯はミニキッパをお惣菜売り場で買って、山本さんと分ける。その後も食料品が売っているようなお店を探しながら歩く。



ずっと歩きっぱなしで疲れたのでコーヒーを飲んで休憩して、夕方にかかったので、シネのレストラン、ソルトに電車で向かう。
果物とブッラータのサラダ、ナスとリコッタ、フィッシュアンドチップス、バジルクリームのパスタ。どれもとても美味しかった。

シネの梅の保存食を見せてもらう。はちみつ梅が目から鱗だった。梅とお塩を1:1で漬ける。つまり100%。2週間後、梅だけ取り出し、たっぷりのハチミツに漬け込む。そして干さない。
冷蔵庫保存で4年ものをいただいた。まろやかで塩味もきりっとついて、なんとも言えず、おいしい。このはちみつ梅の方法は衝撃的で、しかし何かの突破口になった気がした。おもしろいなあ…。

あまりにお腹いっぱいで帰りは最寄りの駅ですぐ乗らず、散歩をした。新しい梅の味に出会えたこと、シネのアイデアに興奮して、体を動かして消化したかったのだ。梅で何ができるのだろう。





7月30日(火)晴れ



午前中、ホテルの部屋にて、電話で繋げてポッドキャストの収録。
楽しくて喋りすぎてしまった。放送が楽しみ!

午後イチで山本さんと待ち合わせして、広蔵市場へ。
とにかく暑くて屋台で食べる気にならずに、しかも二人とも現金がなくなったため、クレジットカードが使えるお店に入ってミニキッパとピンデトッを食べる。とにかく二人とも夜に備えてお腹いっぱいになりたくないので、控えめを心がける。



午後からスタバに行き、お互いの仕事を黙々とする。山本さんも仕事をたくさん抱えていて尚且つマイペースな性格のようだし、私も変わらずやることを抱えてるので、遠慮せずに旅を中断して仕事ができたのはありがたかった。

夜はJPのレストランでステファニーと待ち合わせ。最高級オージーWAGYUをいただく。久しぶりのWAGYU。もう和牛との違いがわからないほどの脂乗り。
ステファニーがたくさん韓国の梅のお土産を持ってきてくれた!
JPは梅干しが嫌いだけど、梅ウォッカは気に入ったようで良い商品だと言っていた。たぶん、これは一般的な意見だろう。しょっぱい梅干しのウケは今後も良くならないかもしれないけれど、甘すぎないしょっぱすぎない梅のプロダクトは万人受けするかもしれない。彼らの話から、韓国は梅シロップと梅酒の文化は十分にあり、しかし、女性の嗜むものという印象を得た。

二人がたくさんお土産を持たせてくれた。

JPのお店を出て、ステファニーとおしゃべり。彼女と話していると自分まで若い頃のような華やいだ気持ちになる。大笑いして、また会おうね!とお別れ。韓国はもう今年最後かな。寂しい。


7月31日(水)晴れ

昨日、たらふくお肉をいただいたのでまだお腹が空いていない。ステファニーにもらったフレッシュプラムをかじって、そのまま仁川空港へ移動。仁川は初めてで少しドキドキ。空港行きのバスに乗ったら、ここにきてクレジットカードが使えないことを知って、あたふた。運転手産に自分のクレジットカードを預けて、とにかく座れと指示される。空港でそのカードで精算してもらえたのでほっとした。次からは気をつけないと。

出国審査を終えて、タコベルでブリトーを食べた。食欲があるのかないのかわからない体調にちょうどよかった。家族が恋しくて、韓国から離れるのも寂しくて、ぼんやりしてしまう。飛行機の中で、横の女の子がすごく親切にしてくれた。悲しい気持ちが伝わったのだろうか。原田マハさんの「夏を喪くす」を読んでしくしく泣く。そして、読み終わった後に、ずっと昔にこの本を読んでいたなと気づく。

まだ台湾について浮かれてた頃

台北桃園空港について、ホテルの近く着くであろうバスに乗る。しかし渋滞でなかなか目的地に到着しない。1時間で着くはずなのにかれこれ2時間。そして、Googleマップでずっと追っているともうすぐ着きそうだったのに、どんどん離れていく。どうも降りる場所を間違えたようだ!しかも長距離バスだから次の停車地も遠い。あまりにショックで、あああああと情けない声が出てしまう。
ケティと山本さんとディナーの待ち合わせをしていたけれど、そもそももうここがどこかわからないし、渋滞にハマり結局バスに3時間乗っていた。次のバス停で降りて、タクシーに飛び乗る。幸いなことに、レストランまでは10分で到着。初対面同士のケティと山本さん、二人で北京ダックを食べてもらうことになってしまい平謝り。でも二人の顔を見たらほっとした。思わずこわかったーーーー!!とケティに抱きつく。置いてくれていた北京ダックも焼売も本当に本当に美味しくて沁みた。

ケティは車を手配してくれていてホテルに送ってくれ、私の部屋まで来てくれた。なんと、明日はケティもホテルに部屋を取ったらしく、彼氏と泊まるらしい。
私が市街地から離れた場所にホテルをとったため、いっそのこと自分達も泊まろうとなったとのこと。なんだか本当にごめんよ。でも値段のわりにめちゃくちゃゴージャスだよね!とふたりでテンションが上がる。私なんて航空券との割引プランで日本のビジネスホテルくらいだったよ。


そのまま、夜市に二人で行きいっしょにかき氷を食べた。お腹いっぱいなのに食べちゃうね、と笑う。仕事のこと、恋愛のこと、家族のこと、ああだこうだとおしゃべり。このかんじオーストラリアのときみたい。懐かしいなあ。


8月1日(木)晴れ

今日は飛び込み営業をする日。山本さんと午前中に待ち合わせて、日本酒のお店と、台湾の梅事情をリサーチ。かなり手応えを感じるとともに、台湾もやはり甘い梅の文化。そして干し切っている。ということは、インバウンドの観光客のみなさんに向けた梅はそのまま食べる場合は甘め。梅酒もヨシ。梅シロップもヨシ。酸っぱしょっぱい梅の場合はお料理に使った提案になるなあと思う。
タイ料理や、欧米のきりっとした酸味には梅干しが良さそうだけど…

ツタヤ発見!
翻訳本もたくさん!

朝ごはんに駅ビルの中にあった「老蔡水煎包」を食べて感動!チェーンでこれだけおいしいって!
結局お昼ご飯も、台湾の梅おにぎり、ゆかりの巻き寿司とともにアンコールで食べた。台湾の巻き寿司、梅も甘いし、寿司飯も甘かった。

飛び込みで行った日本酒バーでは、梅酒のビール割り、日本酒のビール割りが流行っていると教えてもらう。ストロングスタイル…。

山本さんとずっと歩き回って一度解散。バスでホテルまで戻る。自由時間。夕暮れ時が勿体無くて、ホテルの周りを散歩してみる。
豆花専門店を見つけたので、入ってみることに。つるんとしたお豆腐、柔らかな落花生が沁みる。後から調べたら有名店だったみたい。一気に元気になった。



ディナーははケティの働いているカンパイグループの日本式焼肉店へ。ホテルのロビーで待ち合わせて、ケティの彼の車で移動。
彼女はカンパイの本社にいて、オージービーフアンバサダーの台湾代表。なので、お肉のプロフェッショナルなのだ。日式焼肉、お肉なのだけど、なんだか日本の味のような懐かしさがあった。ある意味、久しぶりの日本食!カンパイは国内外で50店舗以上あるそう。とても楽しい仕掛けがたくさんあってお肉も美味しい!すごい。そしてホスピタリティがすごい!

ケティの彼氏はとてもやさしく、ユーモアのある方。お会いできて光栄だった。ケティが幸せそうで心から嬉しかった。

8月2日(金)晴れ

朝自由時間だったので、朝食に地元の有名店の水煎包を買いに行く。現金が不安だったので銀行に両替をしに行ったら、大事になってしまった。待っている間、行員のお姉さんが日本に行った写真をずっと見せてくれて、癒される。韓国の銀行でもお姉さんがちいかわと日本が好きと話してくれたっけ。

待望の水煎包は巨大であちあち。外も暑いのでホテルの部屋に戻って食べることに。おいしかったのだけど、意外とチェーンすごいクオリティだったのだなと気づく。

台湾料理を食べたいと、旅に出る前にケティに話していたら、ケティの彼がランチにとてもゴージャスなレストランに招待してくれた。山本さんと恐縮しきり。でも本当に美味しかった!


ケティは日本語が完璧なのだけど、彼とは英語で会話。ケティに、まみ英語上手になったよ!と言われたけれど、今この程度の英語力で、上手になったなんて…
もちろん嬉しいのだけど、私オーストラリアで本当にひどかったんだなあと改めて思う。よくみんな友達になってくれたなあ…しかもあの時限りじゃ無くずっと交友関係を続けてくれてるなんて…ありがたいよ…。

ケティはいろんな観光コースを組んでくれていて、市場や撮影スポットをウーバーで手早く移動。ケティ、本当に女神様のよう…


ケティは台湾駐在の日本人の方までディナーに誘ってくれていて、いらした中林さんは商社勤務。中林さんは、これまた日本人が喜びそうなお店に連れて行ってくれた。ありがたや…。海辺を散歩したり、小籠包を食べたり、不思議な組み合わせの四人で台湾最後の夜を過ごした。

8月3日(土)晴れ

帰りの日の朝、ホテル前で大喧嘩。こわかったけど、窓からちらちら見る。実は、帰る前に行こうと思っていたお店。そこの店員とバイクが大喧嘩。行ってなくてよかった。
収まったのでチェックアウトして、タクシーで台北駅まで。そこからエアポートライン。
出国前にフードコートで麺を食べる。台湾のチェーン店のレベルすごい。普通にすごく美味しい。

飛行機に乗ったら、隣の方が赤ちゃん連れのご夫婦。赤ちゃんに構ってもらい、若さをもらう。かわいい。赤ちゃん。上空から花火が見えた。成田に到着して、新宿までの直通はなく、日暮里まで出て山手線に乗り換え。

駅まで夫が迎えにきてくれて、家に着いたのは23時前。子供達もみんな起きてて「おかえりー!」と迎えてくれた。会いたかったよー!!
寝る前に、夫が「まみがいるなあ」と言ったから、そうだねえ!と私も笑った。


今週のvoicy


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