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Day24. IoTを始めたいあなたに、まとめ

ひとりでIoTまるっとチュートリアル Advent Calendar 2018 24日目

メリークリスマス!いよいよ残すところ後2日になりました。1日目に全体像を眺めて以来、ほとんどの日が各論だったので、最後に全体を振り返っておきましょう。

目次
・IoTの概要
・事例
・エッジ
・セキュリティ
・クラウド

0. IoTの概要

まず何より、IoTとはなにか、IoTで使われる技術はどういうものなのか、ユースケースはなにかを知っておく必要があります。Day1でも話しましたが、IoTは技術そのものではなく、技術の集合体です。IoTは目的ではなく手段です。全体像の把握には、以下の記事が参考になるでしょう。

☑ 最近流行りの「IoT」ってなに?どう使うの?
IoTとは?から、使う際の心構えまで網羅的に書いています。IoTで困っている方はココから始めるのがいいでしょう。
目的別!IoTの有益情報ソースをまとめてみた
広範な技術をキャッチアップするためのソース集です。
ビジネスパーソン/ソフトウェアエンジニア/ハードウェアエンジニアと、IoTといってもアクセスしたい情報が違うでしょうから、目的別にまとめています。
エッジ/フォグ/クラウド コンピューティングの違いとメリット
IoTというのは、様々な端末を経由するため、どこで計算するかの設計が重要になってきます。その指針として、それぞれの特徴・メリット・デメリットを詳しくまとめました。
IoTの中核部分「通信技術」の奥深さと可能性に迫る
IoTの発達は、無線通信技術とともにあります。WiFiだけでなく、実に幅広い技術が使われていることを知っておくと、設計する自由度や質がグンっと上がることでしょう。めちゃくちゃ詳しくかいているので、じっくり勉強してみてください。

1. 事例(作ってみた)

また、実際に自らIoTでやってみたコトについてもいくつか書いています。商用レベルから、実験レベルまでありますが、参考になればと思います。また、どの記事も動機に注目してもらえたら嬉しいです。やっぱり、「なんでこんなの作ったのか」という理由がユニークなものは、出来上がったものもユニークになりますからね。

☑ SORACOMボタンを工場に導入し、スマートファクトリー化する}
弊社iSTCでのソリューションと、SORACOMボタンを組み合わせたサービスを作ったという話です。実務レベルの泥臭い話が満載なので、スマートファクトリー事例の一つとして読むと面白いと思います。
☑ IoTで検証!ネズミ(デグー)は一日何m走るのか!?
IoTの良さは、今まで取れなかったところからもデータを集積できるところです。今回は、ペットを例に取り、データ収集と分析をしました。動機は好奇心でしたが、角度を変えると、ペットの見守りにも使えそうです。
☑ あの日自転車を撤去された私は、IoTポストの作成に取り掛かった。
お気に入りの記事です。自転車の撤去が悔しくて、ハードウェア制作からソフトウェアまで、作ってみたという話です。殆どが今回のIoTまるっとチュートリアルの範疇で作れるので、復習しながら笑ってもらえればと思います。

2. エッジ

まずは先っちょから話しました。データを集めるためのセンサと、IoT機器が動作するための電子回路のお話です。

☑ ハードウェアエンジニアに聞く、センサー選びの要所
☑ ゼロから作りながら学ぶ電子回路

マイコン

様々な処理をするためには、マイコンは必須です。データをセンサから受け取った後の箇所で、どの様な端末でどんな処理をするかについて、詳しく書いていきました、

☑ IoTのバリエーションの源泉『マイコン』のキホン
マイコンとは何か?について概要を書いています。
☑ ArduinoではじめてのLチカをしよう!
☑ Arduinoで温度センシング!入出力をマスターせよ。
Arduino(アルデュイーノ)は、近年マイコンの登竜門的位置づけです。なぜ登竜門とされるのか、どう使うのかをマスターしておくと、その後様々な端末を扱うときにも応用が効くでしょう。
☑ 『Raspberry Pi』セットアップからはじめリアルタイム温度計を作る!
通称「ラズパイ」は、ほとんど普段使っているPCと遜色ありません。事例でも使っていますが、汎用性が高くとても便利なマイコンです。
☑  IoTプロトタイプに最適!『M5Stack』で温度警報器を作る
今年界隈を賑わせたマイコンNo.1といってもいいこのマイコン。省電力でスピーカー・ディスプレイなどを内蔵。拡張性く、まさにAll in One端末。また、クラウド上での開発も可能というので、人気爆発中です。この記事では、特徴と2通りの開発の仕方(ローカルとクラウド)を紹介しています。
☑  非エンジニアでもシステム構築可能。IoTのキラーアイテム『Node-RED』
IoTプログラミングで重要かつ面倒なところが「データの流れの設計」です。ここを直感的な操作でできるようにしたのがNode-REDです。非エンジニアでもとっつきやすく、IoTシステムのプロトタイプが作れちゃうスグレモノ。使い方と、実際に温度警報機を作ってみた例を紹介しています。
☑ エッジでディープラーニングを可能にする「モデル圧縮」技術
マイコン端末でデータ分析、とくにディープラーニングをしたい方におすすめの記事です。精度を保ちながら計算を軽くする手法を3種類紹介しています。

セキュリティ

後回しにされがちなセキュリティ。しかし、将来必ず重要性について議論がなされ、また規制がかかるときが来るはずです。すべてがインターネットにつながる世界は、すべてが攻撃対象になりえます。とっつきにくいセキュリティですが、考えるための「方法論」現役セキュリティエンジニアにインタビューをして聞いてきました。セキュリティのセの字も意識していない方にはとても勉強になる内容だと思います。

 セキュリティエンジニアに聞く「セキュリティの勘所」
☑ セキュリティエンジニアと考える、IoTにおけるセキュリティ

クラウド(SORACOM, AWS)

IoTの主戦場がクラウドです。センサーからデータ拾い、マイコンなどのゲートウェイで集め、クラウド上にアップロードする。このクラウド上でできることが爆発的に増えたことから、様々なサービスが可能になったと言ってもいいでしょう。クラウドベンダにも色々ありますが、今回はAWSに絞って書いています。また、AWSと相性がよく、IoTでのSIMサービスといえばコレ!という企業、SORACOMについても触れました。

☑ SORACOMのすごさと、私がSORACOMを好きな理由
Y!Mobileやmineoと同じMVNO事業者でありながら、彼らと一線を画すサービスを展開するSORACOM。なぜIoT業界で有名なのか、そしてなぜ私がそこまで推すのかについて詳しく書いています。
☑ AWSを始めるにあたって、まず知っておきたいこと
クラウドベンダの中ではNo1.のAWS。クラウドってなに?という方から、AWS使いたいけど、いろいろ不安という方はまずこれを読んで観ましょう。各種設定から気をつけるべきポイント、資料集をまとめています。
☑ サーバーレスアーキテクチャの要「Lambda」とはなにか 
クラウドをうまく使えば、低コストで高可用性を実現するシステムを、自社でサーバーインフラを持つことなく作れます。AWSではこの様なシステムを作るにあたってLambdaというサービスが非常に重要になってきます。その重要性と、実際にどう使うのかについて、例を用いながら書いています。
☑ AWS IoT入門(Raspi接続編)
そこまで知られているわけではないですが、AWSはIoTにも力を入れています。AWS IoTを使うと、ラズパイから直接データをAWSにアップロードすることができ、そこから様々なサービスと連携が出来ます。結構とっつきにくいので、実際にどうやってデータをアップロードするかを詳しく書きました。入門編として御覧ください。
☑ AWS IoTとSORACOM Beamで遠隔温度モニターをつくる!
実際にAWS IoTを使って、簡単なシステムを構築してみた話です。温度を監視してデータを貯めたりアラートを上げたりができるようになったので、いよいよ本格的なIoTサービスの第一歩です。

まとめ

1ヶ月続いたIoTチュートリアルも無事終わりが見えてきました。
自分の復習も兼ねて書いたので、今回書いた内容をすべてじっくり読めば、本当に様々なことができるようになると思います。これをみて一人でもIoTに興味を持ってくれる人が増えると私としては嬉しいです。

さて、最終日の明日は、すこしエモめな内容です。実際に工場をスマートファクトリーにする際に、何が大事で、どういったことにチャレンジしたいのかということを書き連ねたいと思います。ではではっ

前の日 :  あの日、自転車を撤去された私は、IoTポストの制作に取り掛かった。
次の日 :  スマートファクトリーを目指して。

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