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今、いかにコーチを使いこなせるかという能力が求められている

緊急事態宣言が出され、あらゆるスポーツチームが全体練習もできず、学校も休校。

そんな中、僕が携わらせてもらっているプロ野球チームで、若手選手を対象に定期的にオンライン1on1を行なっている。

そこで感じたこれからの時代に求められる選手(だけに限らないかもしれないけど)に求められる能力。

それは

「コーチをいかに使いこなすことができるか」

だと感じた。

与えられたメニューを実行する。
今までやってきた練習を今まで通りやる

こう言う思考の選手は今の自主練習期間はもとより、チーム練習再開後もパフォーマンス向上はそこまで見込めない。

特に、全体練習ができない期間に、その差は顕著に出るだろう。

だからこそ、自分自身で考え、自分自身で成長できるようになるいわゆる「主体性」が大切。

だけど、「自分だけで」成長するには限界がある。

だからこそ、

「コーチをうまく利用する。」
「コーチを使いこなす」
「自分の周りにある、あらゆるリソースを理解し、いかにうまく使う」

能力が大切。

コーチや先生などの自分の周りにいる「人」やPCやタブレット、アプリやツールなどの「モノ」といったリソースをうまく使いこなせるようになった方が、よりはやく、より高く成長できるのは、少し考えれば当たり前の話。

だけど現状、そう言う考えを持って取り組んでいる人はほぼいない。(と、思う)

スポーツだけではなく、こう言う考えを持って今の休校期間を過ごしている学生も同じではないだろうか。

だからこそ、周りと差をつけるために持つべき思考。

「コーチをうまく使いこなす」

ここからはそのことについて、自分の考えを少し書いてみようと思う。

コーチをうまく使いこなすために必要なことは何か。

僕が大切なんじゃないかと考えているポイントは

1. ゴール設定力
2. 言語化&伝える力

この2点。

それぞれについて少しだけ書いてみようと思う。
(詳しくはいつかYouTubeで・・笑)

1. ゴール設定力

やはり全ての始まりは目標設定から。
ゴールを設定しないと、いくら周りにあるリソースを使おうと思っても、使う場面もわからないし、どのリソースを使うかの選択もできない。

また、今集まって練習できない期間、オンラインでのフィードバックをもらったりすることはあるが、そのフィードバックの効果をより増すために、また、本当に自分の知りたいこと、成長速度を上げるためには、事前に

「今日は〇〇を練習しました。そのために▲▲と××を意識して臨みました」

と事前に伝えた方が、コーチが動画を見る時のポイントを絞って見てもらえるようになるし、よりクリティカルなアドバイスをもらえるようになる。

また、
「今日は色んな意見を聞きたいので、いつもは1on1ですが、〇〇コーチと▲▲コーチにも参加していただきたいです」

と、フィードバックの質を変化させることもできる。

全ては、

「何を目的に練習をするのか」
「何を見てもらいたいか」
「その場をどうしたいか」

と言うゴール設定を選手ができるかどうかがまず一番の出発点となる。
なので、ゴール設定は一番大切なポイント。
また、その質も非常に大切。
ゴール設定の質に関してはこちらを。。。笑→ https://youtu.be/biWRo5gJZS8

2. 言語化&伝える力

先ほども書いているが、

「どういうところを見て欲しい。」
「こういうことをして欲しい。」

いくらゴールを設定しても、それを伝えなければ周りは動いてくれないし、何もわかってくれない。

また、伝え方が悪いと、正しく理解してもらえず、自分の意図とは違う結果を招いてしまうかもしれない。

自分の頭の中を口に出す。テキストに書き起こす。
と言う言語化能力

頭の中のイメージを、自分の中の感覚を正しく相手に伝える力

周りに正しく協力してもらうためには、この言語化&伝える力もまた、非常に大切。

他にも色々と大切だと思うポイントはあるが、「コーチを使いこなす」ためには僕の中では、この2つのポイントを抑えることがまず前提として必要だと考えている。

これについては、まだまだ、思考を深めている段階なので、また自分で考えたり、色んな人とディスカッションしていこうと思う。

まとめ

これからの時代求められる
「コーチを使いこなす能力」
自分が接している選手やとある学校の校長先生曰く、すでに優秀な選手や学生はその意識を持って取り組んでいて、どんどんどんどん成長していっている。

昨日、少しTwitterで触れた、横浜DeNAベイスターズの大家友和コーチの記事→ https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200419-00891910-sportiva-base

この記事が言いたいこととは少し違うと思うけど、この中に書かれているこの部分

選手が自らコーチに希望を伝える。その際に対話が生まれることになって、自ずとコミュニケーションが密になっていく。となれば、選手が自分で考えて技術の向上を目指すのみならず、自分の考えを言語化して明確にする効果もあるはずだ。
何を目標としているのか。あるいは、目標の設定だったり、目標を達成するための行動をどう考えているのか。これは非常に大事なところですからね。

この部分も共通する部分がある。

僕はコーチだし、コーチディベロッパーだから、この時期だからこそコーチが選手に対して何ができるかを考えていた。

だけど、選手も、この時期だからこそ、今までの当たり前を打ち破って取り組むか取り組まないかで、いつか世の中が正常に戻った時に、大きな差が生まれてくると思う。

誰もが「この時期の過ごし方で差が出る」って言うのはわかってるけど、そのために「自分でできることを精一杯やる」ことに終始してしまっているのではないか。

よく考えると、自分の周りにはたくさんのリソースが眠っている。

そこに気づいて、いかに有効活用できるか。

今だからこそ、その能力が求められている。

そしてコーチは、

「いかに選手に使ってもらえるか」

という能力が求められるのかもしれない。




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