見出し画像

歯科治療と起きることの善悪について

虫歯になって、或いは、歯周病になって歯が自分から壊れようとしている時、それは悪いことのようでいて『破壊』されていくことを自ら選び、全体を守るために壊れたくて壊れていると思える時がある。

そんな時に、頭で考えたら『壊れることは悪だ』と思うかもしれないけれど、そういう事実があるとしたら、それは本当のこととして、多分そうなった方がその人の身体の今には必要なこととして起きているのだと思う。

だから、削らない歯科と言いつつ、削ることがあるというのは、理解が出来ないかもしれないけれど、人それぞれ口の中の状況は、本当にほんとうに様々で、壊れようとしているものの形を再建したりするよりも、敢えて、壊れることの手助けをすることもある。

グラグラが激しい時、何が助けになる?
それが本当に正しいことかは、分からないかもしれないけれど、破壊を手伝うなんて一般的に言う悪を行うこともあって、それは本当に悪?悪なのかもしれない。でも一つ言えることは、虫歯や歯周病、自然に起きてくることに関しては意味があって、起きているということ、それは間違いない事実だと思います。

それに対して私たちが行うアプローチとして何をした時に助けになるか?そう考えた時に、再建以外に破壊という選択も、助けになることは、絶対にあり得ないとは言い切れないと思うのです。

グラグラになりながら頑張っているんだよ。
それは悲しくも悪ではない。

歯が部分的に壊れることで歪みを解消しようとし
てくれている。今度は歯が壊れないことで、骨に無理が来て歯自体がぐらついて、歪みをそこで解消して全体を守ろうとしてくれている。
無理があるのに歯も壊れないし、歯周病にもならなければ、どこでその負担を受け止めるか?と言えば、全身に及ぶことになるかもしれない。

辛いのはつらい。でも、どの段階で受け止めて、くい止めようとしてくれているかということ、負担してくれるかということだけれど、壊れることは、やはり、悪ではない。

どこにその辛さを、ぶつけたらいいのだろう。急にそうなうなったのではなく(急なこともなくなはないけれど)、歩んできた軌跡を振り返ってみて、どこに歪みがあったんだろう。初めから少しでも、歪みが少なくあるように、生き方や、構造的な不調和は出来るだけ日々少なくあって欲しい。歯に関しても、同じことが言えるんだよー。

簡単には伝わらないし、これは本当のこと、正しいことじゃないかもしれないけれど、伝えることは難しいけれど、少しだけさっと書いてみました。また改めて大切なこととして、伝え直したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?