ぼくは逆上がりができない ~たったひとつのぼくの習慣~
ぼくには胸を張って公言できるほどの習慣がない。生活リズムは不規則だし、本もほとんど読まないし、少し雨が降っただけでプールに行くのをやめてしまう。
ところがひとつだけ、これはぼくの習慣と言ってもよいのではないか、と思い当たることがあった。
それは『やれそうだと思ったことには何でも挑んでみる』、という行動様式である。この習慣の根底には、『人は自分にできないことをやろうと思ったりはしない』、というぼくの経験に基づいた考え方が存在している。
例えば小学校の体育の授業でお