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2018.08 民宿かねこのまわり ● 奥会津#04

初めての朝食は部屋から階段を下りてすぐの客間に用意されていた。

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その後ふらりと歩きに出かけてそのまま昼近くになってしまったので
駅の近くの食堂で昼食をとったが、
帰ってくると立派なおやつが用意されていた。満腹だったけれど、食べないわけにいかないので頂く。

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以降、毎日お茶に呼んでくれてたので昼食の心配をすることはなかった。
それからなんとなく居間で一緒にご飯を食べるようになって
朝食をとった客間でひとりで食事をしたのは1度だけだった。
客間は昼間の暑い時間に昼寝する場所になっていった。

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客間からみえる庭。

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玄関を入ると細長い廊下が伸びていて、かねこさんの居住スペースである居間がある。

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ほぼこの居間で食事を共にすることになった。
わたしはこの建物のつくりが来たときからすきだった。

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かねこさんはわたしの祖父と同世代くらいだったが、とても若々しい印象だった。
おばちゃんともおばあちゃんとも呼び難い。
本人は至って真面目なのだが、その真っすぐさが
暴走するところがあってそれがやけに愛らしく人を笑顔にさせる力を持っていた。

まず心の対話のボリュームが大きい。
初日、階下で話し声が聞こえたので家族がいるのだろうと思ったくらいだ。
だが、過ごすうちに一人で宿を切り盛りしていることがわかった。
植物が好きらしく朝はきっちり畑にでて、庭では色とりどりの花を育てていた。
若さの秘訣は畑仕事と人と接することだろうか。
自然に触れて生活している人には特有のみずみずしさというか生命力がある。

道の途中にお堂や神社があれば手を合わせ、
会津の山や自然のことを嬉しそうに語る。
土地に根差した姿が美しく印象深かった。まぶしい。

心の対話のボリュームが大きいのはわたしの乾いた心では
受信できないなにかと交流していたからではないかとすら思える。
一緒に温泉に行ったときは温泉に向かって話しかけていたし。温泉にだけではなくたまたま隣あった人にも気さくに話しかけていた。

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毎日近隣の温泉に連れて行ってくれて、帰ると一緒に晩酌をした。
たのしいお酒が好きなところも若さの秘訣かもしれない。

わたしの行きつきたいところってここなのかなと考えたりもしたが、
同じ年齢になったときに肉体的にも精神的にもあんなにしっかりしている自信がない。


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