見出し画像

まいにちてがき絵日記 | No.474 | ジンジャエール飲んだ昼間

今日はどこか夏の街を旅した記憶が
不意に、鮮明な映像で蘇る。
ごはんを食べようと大きな口を開けた瞬間とか
ベンチに腰掛けてふっと顔を上げた瞬間とか。
「あっ…!」とその一瞬は
たしかにどの記憶かはっきりと手応えを感じる。
でも、言葉にする前にそれはすぐにもやがかかってしまって
夢のなかで歩いたアジアの国のことなのか、
別府の路地裏を飲み歩いた夢のような夜のことだったのか、はたまた映画のなかのことだったか。
そもそもその記憶自体が疑わしくなってくる。
こんなことは多分日常茶飯事で普段なら書き留めることもない。
けれど、今日に限って拾い上げてしみじみと眺める気になったのは暑さのせいで脳がいかれたとも思えるし、不意に脳を支配する鮮明な映像がなにかとても大事な記憶のようなひらめきのようにも思える。

画像1


みつけてくださってありがとうございます