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サービスマンにできること

こんにちは。日高良佑です。

私たちサービスマンが、普段お客様へご提供できることを考えました。

料理人は、「料理」というオンリーワンのモノを提供できますが私たちサービスマンはモノを生み出すことができません。ですが、私たちを通してお客様から頂く「時間」に価値をのせ、提供することができます。

あ~良い時間過ごしたな、と思うとき、色々あると思いますが、美味しい食事だけでなく、空間や一緒に来た人との会話、音楽や雰囲気、そしてサービス、トータルがレストランで過ごす「良い時間」なのではないでしょうか。

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現状、お客様を招き、この「良い時間」を提供することができない中、何か少しでも素敵な時間を過ごしていただけることを考え、私のレストランのおすすめでもある「アッビナメント」(料理とワインのペアリング)を少しでもご自宅で体験できるよう少しずつですが情報としてここに記載していこうと思いました。 

毎月私たちサービスチームがアッビナメントを考える時、料理と合わせてワインを飲んだら「仰け反る」くらいの驚きを体験してもらうことが狙いどころです。

「仰け反る」イメージですが、少し前に放送されていたドラマ「グランメゾン東京」の木村拓哉さん演じる尾花夏樹が美味しい料理食べたとき、目をつぶって天井を見上げる、あんな感じです。

本来、今月のお料理に合わせてご用意するはずだったワインの中から、アッビナメントをご家庭でもご用意できる食材でご紹介します。(沢山あいているので・・・涙)


今回ご紹介するのは、

「Ribolla Gialla 2011 / La Castellada」 です。

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イタリアワインには珍しく、しっかりと重心の低い樽香の利いた白ワインです。なかなかこちらのワインを用意するのは難しいかもしれませんが、フランスやアメリカやチリの樽のきいたシャルドネ!だとご用意はできるかと思います!

この樽の利いた白ワインに合わせるのがこちら!

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バターピーナッツです。どこのコンビニエンスストアにも売っている、バターの香りのするピーナッツ。こちらを組み合わせて楽しんでいただきます。

いっけんピーナッツにはビールのイメージがあると思いますが、ワインも合うんです。

ここで大事なのは、ワインのもつ「樽香」と「熟成」です。 樽香は例えるとバニラやメープルシロップのような香りがします。この香りがナッツの香ばしい香りをグっと引き上げます。そして、熟成によるワインの”コク”。これがバターや乳脂肪系のコクとまた合わさり、旨味を引き上げます。熟成については、難しく考えず最近のヴィンテージワインでなければある程度感じて頂けると思います!(2014~15年くらいでも十分です!)

つまり、バターピーナッツを食べて、樽の利いた少し熟成したワインをさらに加えると、ナッツの味わいとバターの香りがガツン!!と跳ね上がります。ここが仰け反る瞬間です!

もちろんナッツは、バターピーナッツではなく、マカデミアナッツ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ なんでも大丈夫!(おすすめはヘーゼルナッツです!胡桃・アーモンドは皮が少し渋いと感じてしまうかも汗)

実際にお店のアッビナメントを決める際も、ワインのもつ熟成感や樽香を料理のアクセントのナッツにあわせます。

この体験を是非ご自宅でもご体感ください!!!!


IL TEATRINO DA SALONE  

支配人 日高良佑