子どものスマートフォンに悩んでいる方へ
はじめまして。私は福岡で会社を営む香港人です。
ここでは、私の日常で起こった出来事で皆さんにもシェアしたいと思ったことを載せていきたいと考えています。
今回お話するのは、子どものスマートフォンの導入についてです。
私には今年小学生になった息子がいます。
学校が始まったその日の放課後、学校に息子を迎えに行くと、なんと息子はいませんでした!
30分ほど探し回り、学校にいた先生方に聞いてみると、担任の先生が自宅まで送ってくれたとのことでした。私はこの時とても心配でハラハラしました。
これがきっかけで子どもにスマートフォンを持たせることになったのですが、その際に端末とSIMカードプランをいろいろ調べたので、その結果を皆さんにシェアしたいと思います。
端末
私が買ったのは1万3千円の中国製の安いAndroid GOです。
Android GOというのは、初めてスマートフォンを持つユーザーに向けて最適化されたAndroidです。
OS内部の構成も軽量化されていて、低スペックのスマホなどはもちろん、使わなくなったスマホにこのOSを入れることで利用することもできます。
OSとは端末の管理・制御を担うもので、文字を入力したり、画面をタップするとアプリが開いたりするなどたくさんの機能をつかさどっています。
Android GOには「Google GO」「Gmail GO」「Google Map GO」などといった「GOシリーズ」という様々なアプリの軽量版がはじめからインストールされています。
軽量版なので通信量も節約でき、通信環境の悪い場所でも比較的快適に使用できます。
ただし、現在「Youtube GO」は日本語非対応のようです。
注意点としてはAndroid GOエディションでは以下のような制約があります。
●アプリのサイズがデバイス上では40MB以下、メモリの使用は50MB以下(ゲームの場合それぞれ65MBと150MBかかります。)
●「Google Maps Go」に現在地のリアルタイム共有機能や地図のダウンロード機能がない。
SIMカード
SIMカードとは、なんとなくスマートフォンの中に入っているカードという認識の方も多いと思います。
SIMカードの役割は下記のとおりです。
●利用者の情報(電話番号、メールアドレス、識別番号)を記録
●電話回線を利用して、通話やSMS機能が使える
●SIMカードを差し替えるだけで簡単に機種変更ができる。
ちなみによく耳にする「格安SIM」とはSIMカードのことではなく、大手の携帯電話会社よりも利用料金が安い携帯電話会社や、そのサービスのことを指すことが多いです。
【SIMカードのサイズ】
SIMカードにはサイズが3種類あります。
「標準SIM」「nanoSIM」「microSIM」
現在は「nanoSIM」が主流となっているようですが、SIMカードのサイズがスマホに合っていないと挿入できません。
また、大手携帯会社のSIMは、指定されている機種しか使えない場合もあります。
それぞれ確認しておきましょう。
【SIMカードの機能】
機能別にも「音声SIM」「データSIM」「データ+SMS」の3種類があります。名称は携帯会社によって違いますが機能は同じです。
今回は「LINEMO」さんの機能名を参考にしています。
使える機能は以下の通りです。
「音声SIM」:音声通話、データ通信、SMS
「データSIM」:データ通信のみ
「データ+SMS」:データ通信、SMS
「データSIM」でも、コミュニケーションアプリを使った通話はできます。
アプリでの通話はデータ通信を使うからです。
ただし、日本人がよく使う「LINE」や、海外でよく使われている「WhatsApp」は登録に電話番号が必要なので「データSIM」だと使うことはできません。私は子どもと連絡を取るときはLINEを使わないのでこの「データSIM」を選択しました。
では、子どもと連絡をとるコミュニケーションアプリは何を使っているか?
それは後ほど説明しますね。
私がAmazonで購入したSIMカードのリンクを載せておきます。
これは、年間5千円ほどの費用です。
もしかしたらもっと安いものがあるかもしれません。
電話番号がないSIMカード。大丈夫?
先ほど私は、電話番号のない「データSIM」を購入したとお伝えしましたが、最初は電話番号があったほうが良いのではないかと考えていました。
海外では、音声通話機能のない「データSIM」でも110や119などの緊急通報はできます。
しかし、日本では基本的に「データSIM」では110や119などの緊急通報は使えないようです。
一応、データSIMでも警察や消防に連絡する方法はあります。
「IP電話アプリ」をインストールすれば、110や119への発信はできませんがGoogleMapで最寄りの警察署の電話番号を調べて電話することはできます。
2021年ごろまで、「IP電話アプリ」と「緊急通報ナビ」というアプリを併せてインストールすれば自動的に最寄りの警察署に電話をつなげてくれていたようですが、現在はこの「緊急通報ナビ」というアプリは残念ながら消去されてしまっているようです。
SIMカードの手続き
特に外国人の私からすると、大手携帯電話会社の手続きはかなりめんどくさいものでした。
半角全角などにこだわったりして入力に2時間ほどかかったのに、結局、不備があって登録できません、となりました。
今現在私が使っている電話会社は、外国人向けのNTTドコモの下請け会社で、申し込みも割と簡単でした。
電話も、音声案内ではなく担当の方が直接出てくれましたし、メールもちゃんと返事がきます。
ただし、SIMカードは1人1枚までということでした。
外国人向けのプランですが、手続きが簡単な携帯会社を少し紹介します。
「JP SMART SIM」:パスポートさえあれば申込みは1分ほどで終わります。
「Mobal」:面倒な手続きがなく、インターネットで申し込めます。
保護者管理ソフト
保護者が、子どもの位置情報を確認できたり、子どものスマホの使用時間や、使用するアプリを設定することが出来るアプリがあります。
子どもの端末がAndroidで保護者の端末がiPhoneと異なっていても対応して使うことが出来ます。
まずは保護者のスマホにこの管理ソフトを入れます。
次に、子どものGmailアドレスを作ります。
このGmailアドレスで保護者のGmailと、家族として連携します。
そして、このGoogleファミリーリンクアプリで子どもが持っている端末の設定と管理が出来ます。
最大4人まで共有でき、別の保護者と共同で管理することもできます。
コミュニケーションアプリ
先ほどお話した、子どもと連絡を取るためのアプリの紹介です。
1,Messennger Kids
これはFacebook(新しい社名はMera)社が、子どもの為に作ったアプリです。
保護者は子どもの会話は全て見ることができ、友達の加入などもコントロールできます。広告もありません。
こちらのリンクは英語で表記されていますが、アプリは日本語対応されています。利用には保護者のFacebookの登録が必要です。
2,Googleトーク
Facebookのアカウントがない方はこちらが良いかもしれません。
Googleアカウントさえあれば利用できます。
他にもたくさんのアプリがあります。
Skype、Slack、Zelloなどなど…
最後に…
お子さんにスマホを持たせる時期については多くの保護者が悩む問題だと思いますが、私は早めに持たせた方が良いと考えています。
GPSで子どもの居場所を知ることが出来るのも理由の一つですが、子どもに反抗期が来て親の言うことを聞かなくなる前にスマホを買って、今のうちに正しい使い方を教える方が子どもの為にもなると思うからです。
以上が、私が自分の息子にスマホを購入するときに調べた結果です。
もし何かわからないことがあればコメントでの質問をお待ちしております。