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#展覧会

【ハァイ琵琶湖】滋賀県立美術館「滋賀の家」&常設展示室

【ハァイ琵琶湖】滋賀県立美術館「滋賀の家」&常設展示室

2024年9月2つの三連休の合間平日3日間で滋賀県、京都府、大阪府、和歌山県、兵庫県を巡ってきた。

数年前にリニューアルし、滋賀県立近代美術館から滋賀県立美術館へ。今年は開館40周年。

企画展示室企画展「滋賀の家展」

滋賀県は住宅メーカーのメッカだそうだ。

1番上のピンクの琵琶湖遊覧案内図、吉田初三郎っぽいなー

この資料だった。ビンゴ!

中銀カプセルも滋賀県産だそうだ。

輸送途中の写

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【いつ着替えるか】LOVE ファッション 私を着替えるとき 京都国立近代美術館 

【いつ着替えるか】LOVE ファッション 私を着替えるとき 京都国立近代美術館 

京都服飾研究財団の服飾企画があることを知って2年間、楽しみに待っていた。

京都国立近代美術館は日本で一番最初のファッション系展覧会をした美術館でもあったので、本家というかこの美術館でみてみたいとも思っていた。 

気温35度の京都を歩いたあと、一息つく間もなく正面から階段で3階まで登っていかねばならないのはきっついけど。槇文彦の建築は高低差が、ツライ 笑

感想
楽しい。
キャプションが楽しい

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秋田・白井晟一・建築・林芙美子

秋田・白井晟一・建築・林芙美子

たまたま出会った展覧会。

予備知識ゼロ。

9月30日まで。

一言でいうと、とてもいい雰囲気&デザインだった。

むろん、展示テーマ・内容とマッチしててこそ。

あとは写真で。

秋田を訪れることがあれば、行ってみたいと思った。

* * *
公式ページ?@Window Research Institute

以 上

展覧会 #06 三島喜美代展@練馬区立美術館

展覧会 #06 三島喜美代展@練馬区立美術館

三島喜美代(1932年~2024年)は新聞やチラシ、段ボールや空き缶など身近な廃棄物を陶で再現した作品で知られる作家です。

薄くのばした陶土の表面にシルクスクリーンや手書きによって新聞やチラシの文字を転写して焼成することで生み出される三島喜美代独自の立体作品は、その再現性の高さが魅力で、何より「遊び心」があるところが好きです。

インタビュー映像を流しているコーナーがあり、その中で「見た人が「面

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【展覧会レポ】愛知県美術館「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」「2024年度第2期コレクション展」

【展覧会レポ】愛知県美術館「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」「2024年度第2期コレクション展」

【約4,900文字、写真約70枚】
愛知県美術館に初めて行き「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」と「2024年度第2期コレクション展」を鑑賞しました。その感想を書きます。

▶︎結論さまざまな現代アート的に尖った「椅子」を見ることで楽しめました。一部の椅子は実際に座れるため、物理的にも楽しめます!また、椅子も含め、物事にはさまざまな面があることを再認識できました。そのほか、

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【極彩色の記憶】田名網敬一 記憶の冒険 国立新美術館

【極彩色の記憶】田名網敬一 記憶の冒険 国立新美術館

展示を見て
「横尾さんにしても、宇野さんにしても、田名網さんにしても1930年代生れ、元気だなぁ」
と思った翌週に訃報を聞きいた。
これだけたくさんの作品を世に残したのだ。
どうか、安らかに。

デザイン文脈の仕事に惹かれる

80年代の雑誌の画面構成。
雑誌そのものの特集の面白さについつい展示物を読み蹴ってしまった。

↑このポスター見たことあるし、フライヤーを入手した記憶がある。なんだろう?応

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【展覧会レポ】SCAI THE BATHHOUSE「森万里子<古事記>」

【展覧会レポ】SCAI THE BATHHOUSE「森万里子<古事記>」

【約3,400文字、写真約30枚】
上野にあるSCAI THE BATHHOUSEへ初めて行き「森万里子<古事記>」を鑑賞しました。その感想を書きます。

【この投稿で伝えたいこと】
❶上野に来た際、スカイザバスハウスは是非立ち寄りたい現代アートギャラリー(無料!)、❷面白い外観で、コンパクトで見やすい展示室、❸古事記から着想を得た森万里子のキラキラクリスタルは圧巻。

▶︎訪問のきっかけもともと

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【展覧会レポ】シュウゴアーツ「森村泰昌 楽しい五重人格」

【展覧会レポ】シュウゴアーツ「森村泰昌 楽しい五重人格」

【約3,700文字、写真約30枚】
六本木にあるcomplex665内のシュウゴアーツで「森村泰昌 楽しい五重人格」を鑑賞しました。その感想を書きます。

※本展覧会はすでに終了しています。

【この投稿で伝えたいこと】
❶六本木に来た際、complex665はぜひ寄っておくべきスポット、❷シュウゴアーツでは、森村泰昌の最新作品をコンパクトに鑑賞できる(無料!)、❸どの作品も一石二鳥の面白さがある

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~「再現」のバリエーションと進化を楽しむ~ MOMATプレイバック展1953-1954→1955

~「再現」のバリエーションと進化を楽しむ~ MOMATプレイバック展1953-1954→1955

先日、東京国立近代美術館(MOMAT)のコレクション展を観てきた。

ここ数年、年2,3回のペースでコレクション展を観てきたが、相変わらず、いい。今回はコレクション展だけを観たが、それだけで十二分かつ大満足だった。今特別展「TORIO」が開催されているが、そちらは来月に回す。

なぜ今回わざわざコレクション展だけ観に行ったか。それは、コレクション展の中で注目の展示企画(作品ではなく)があり、それを

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デザイナー的感想:三島喜美代―未来への記憶をみてきた

デザイナー的感想:三島喜美代―未来への記憶をみてきた

デザイナーとして仕事をしてきて、チラシやポスター、以前は新聞広告なども、今までどのくらいつくってきたでしょうか。

家具や本と違って、私の主な仕事の広告はつくってもすぐに捨てられる運命のものだから。やや自虐的に言うこともあったのですが、今回はそんな印刷物を題材に作品をつくり続ける三島貴美代さんの展覧会に行ってきました。

会場は練馬区立美術館。

雨の日の美術館

会期が始まってからずっと行けるチ

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【作品紹介】ARTs LABo HQ EXhibition

【作品紹介】ARTs LABo HQ EXhibition

こんにちは、ひろたです。
ただいま開催中のARTs LABo HQ EXhibition の作品紹介記事です。

展覧会の情報はこちらへ

流鏑馬MDF材をくり抜いて絵を描いた作品です。
背後に落ちる影が面白くて好きです。
側面に金色を塗って、ついでに表面にも塗ってみましたが、
ところどころ金色が出てきてて可愛いです。

田楽シリーズ伝統芸能の田楽をモチーフにした作品たちです。
(イエローのみ田楽

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【沼のほとりで宴】シンフォニー・オブ・アート — イメージと素材の饗宴 群馬県立館林美術館

【沼のほとりで宴】シンフォニー・オブ・アート — イメージと素材の饗宴 群馬県立館林美術館

群馬県は館林。群馬県は県立美術館を2つ擁する珍しい自治体である。
高崎の群馬県立近代美術館とここ群馬県立館林美術館。
訪問した日の午前中はすぐとなりの栃木県、足利市立美術館へ行っていた。

足利市駅からは電車で20分ほどで栃木から群馬へ移動である。
多々良沼のほとりに位置し、広々とした素晴らしい場所だった。
建物だけで満足しそうなぐらい素晴らしいロケーション。

ただ、東武伊勢崎線の多々良駅から歩

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東京国立博物館 「近代の美術」

東京国立博物館 「近代の美術」

東京国立博物館 本館1階にある18室「近代の美術」では、日本画の名作が展示されていて、毎回楽しみにしております。

少し前ですが5月に訪問した際にこちらの2作品が並んで展示されてました。

松本楓湖の《牛若》と小林古径の《芥子》。

 帰宅後に、そういえばこの二人の関連って…とググってみたら、松本楓湖の門下の今村紫紅らが発足した紅児会のメンバーが小林古径でした。そして、この時は今村紫紅の《熱国之巻

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ついつい買っちゃう美術展の図録

ついつい買っちゃう美術展の図録

美術館という建築物そのものと行けばいろんな作品に出会える非日常的な空間が好きで、安らぎと刺激を求めて定期的に足を運ぶ。そこでやめられないのがつい図録を買ってしまうこと。実はそんなに見返さないし置き場もないから厳選してるつもりだけど(ポストカードとマグネットは別腹)、気づけば10冊以上になっていたので曖昧な記憶と共にまとめてみる。時系列はばらばら。

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