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映画 愛がなんだを観た


2020年の映画記録です。
「クズ男」「セフレ」「愛のないセックス」
若者の間で多用される「エモい」という稚拙な一言で完結しがちなコンテンツが近年非常に多い。
本作に登場する「マモちゃん」はそんな言葉を具現化したような男だ。
自分自身そんな流行を心の底で敬遠している部分もあるのだが、本作はそのような希薄な言葉とははかけ離れたとても奥深く魅力に溢れた作品だと思っている。
(以下、ネタバレになります。)

***

この先テルコがマモちゃんに好意を持ってもらうことはきっと無いし、マモちゃんを好きでいたらテルコはいつか苦しくなるときが来るのではないかと思うけど、
その苦しささえも愛おしく感じられるのかな
世間一般的に見たらマモちゃんはきっとクズ男だし、そんなマモちゃんにひたすら恋心を抱き続けるテルコは幸せには見えない
テルコはマモちゃんがクズ男なのも分かってるし、マモちゃんとこの先も付き合えないことも分かってる
それが分かった上でもマモちゃんのそばに居ることを選ぶのは、恋愛感情とはかけ離れたほとんど執着に近いものなのかもしれない
テルコがマモちゃんの傍に居続けることはきっと世間一般的な意味での「幸せ」ではないのだけれど、それでも「幸せ」の形について深く考えさせられる映画でした
この終わり方はハッピーエンドなのかな、
それともちがうのかな
この映画に出てくる人たちはみんなみんな
痛々しくて自分勝手だけど、それでもどこかに
暖かさを感じさせてくれるこの監督はすごい

成田凌に追いケチャップされたい
悪女まいまいも好きです

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