#4『ウィル・レ・プリカ』

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第一惑星　パラサイト・エデン

（四）プロポーズ

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　なんて騒がしい日だ。
　ハルアキはややうんざりしながら、肩を落とした。

　居酒屋〈サカイ〉を一階に構えるこの雑居ビルは、一階と二階の半分がサカイ夫婦の住居とし、三階から四階にかけて、合計四戸の賃貸となっている。ハルアキとサクヤが三階。クーの部屋が四階にある。

　ことは一時間前。クーがサクヤの祝賀会をしようと言いだした。そこまでは良かった。こちらとしては好きにしろというぐらいで、もともと下も居酒屋で、夜中まで騒がしいのだから、今夜ぐらい隣がうるさいのは多目に見てもいいと思っていた。だが、気がつかばあれよあれよと話が進み、最終的にハルアキの部屋で祝賀会を開く運びになった。

　幸いは、晩御飯のハンバーグを店長がこしらえ、さらに男四人が食うんじゃ足りんだろうとサイドメニューもたっぷりそろえてくれたことだが、それでもこの狭い１Ｋに四人が座卓を囲んだ狭さとうるささと言ったら……。
「サクちゃんはさ、次どこいくの？」