見出し画像

「オンラインで海外研修」の、その先へ。

こんにちは!iLEAPスタッフの友香です。

先日お知らせした、埼玉県立浦和高等学校と提携し、共同実施させていただいたリーダーシッププログラムが無事終了いたしました!👏

今回の実施にあたって、4つの目的を設定しました。

1. 「世界のどこかを支える人になる」ために、自分なりのリーダーシップを発見し、社会での生かし方を考える。
2.英語による探究型の学びを実践し、英語での自己表現力を高める。
3.不確実性が多い未来において求められる自己理解力を高め、将来に向けての自分の軸を見出す。
4.デジタルリテラシーを高め、世界と繋がるためのオンラインコミュニケーションスキルを身につける。

「リーダーシップとは何なのか?」から始まり、「自分のリーダーシップスタイルとは?」「自分が大事にしている価値観は?」「自分は、世界のどの諸問題を気にかけていて、どのように対処や解決をしたいのだろうか?」と、自分の内面に潜り、既にあるリーダーシップを再発見し、社会への生かし方を5日間で考え、共有しました。

その過程で参加者に多くの刺激を与えたのが、リーダーシップインタビューアメリカの高校生とのディスカッションです。

リーダーシップインタビューでは、以下の方々にお越しいただきました!(敬称略)

画像1

1回目:
・Cole Hoover(Moving Worldsディレクター)
・Mya Fisher(Global Equity Forwardチーフエグゼクティブ&トランスフォーメーションオフィサー)
・Ken Barron(Starbucksインターナショナルマーケット開発担当者)
・Britt Yamamoto(iLEAP創設者・代表)

画像2

2回目:
・Kohei Okimuro(GoGlobalディレクター)
・Britt Yamamoto(iLEAP創設者・代表)

1回目のリーダーシップインタビューでの反省を活かし、2回目のインタビューではより質問が具体的且つ一方的な質問からより会話らしくなった生徒たち。Okimuro氏は日本語が通じるにもかかわらず、せっかくの機会だから、ということで英語で頑張っていました。

インタビュー後、心に残った言葉や学びを聞いてみると、「新しい視点に触れること」「リーダーとして人に与える(奉仕する)こと」「自分にも明るい可能性が広がっていること」などの反応が。また、その日自分が誇りに思ったことについては、「勇気を出せたこと」「前回よりも成長したこと」「間違いを気にしなくなったこと」など、自ら内面の変化に気づいていました。

iLEAPでは、特定の方向に導くのではなく、参加者が常に自分の状態にaware(気づく・俯瞰する)になり、自分自身を導くことができるような自分軸を発見してもらうことを大切にしているので、上記のような感想はとても嬉しかったです!

また、同時に、「オンラインでのコミュニケーションなので、次誰が話すのか気を配ることがまだできていなかった」「日本語だと自然にできることなのに、英語だとまだお互いのリズムを掴むことが難しいので、それが課題だと感じた」など、英語コミュニケーション、非言語コミュニケーション、オンライン上でのコミュニケーションのスキルを伸ばすきっかけも掴めたようでした。

画像3

次の日は、シアトルで日本語を勉強するアメリカ人の高校3年生2名と「グローバルリーダーシップ」についてのディスカッション。「会話をする」を意識しようと全員で約束し臨んだところ、質問を尋ねる→相手の意見を聴く→自分の意見を共有し、さらに質問をする……といったサイクルを上手にまわし、お互いの世界に対する理想像や、グローバルリーダーに必要な資質を対話を通して深めることができました。

また、生徒内でのチームワークがこの日は光っており、言葉に詰まってしまったチームメイトを助けたり、それに対して「ありがとう」を素直に言えたり、、一見簡単なように思えて、実は心から相手のことを思い、行動することは難しいことを、自然に行えている生徒たちの姿に、スタッフ一同感激しました(ちなみにわたしは少し泣いてしまいました…。)

画像4

そして迎えた最終日!全員が、5日間の学びを振り返り、改めて自分はどんなリーダーなのか、今後どんなことに挑戦していきたいのかを言語化し、宣言しました。また、この経験を経て、自分が大事にしていきたいこと、反対に、置いていきたいことも考え、共有をしました。

「自分のビジョン(理想)を大事にしていきたい」「もう間違いをすることは恐れたくない」「海外の大学に行きたい」「16歳という今の時間を充実させたい」など、たった20時間、されど20時間。生徒一人一人が自分に向き合い、新たな視点に心を開き、共有し、深めた成果が、宣言には込められていました。

画像5

最後はみんなで円陣を組んで終了!

終了後のインタビューでは、「今、リーダーのポジションに就いたら、もっと対人関係をうまく築いて良いコミュニケーションが取れると思う」「時間が足りないと思うくらいリーダーシップインタビューで会話が弾んだ」などの感想も出ました。

オンラインで海外研修、とは、どういうかたちが理想なのだろう、と個人的によく考えます。それは、英語漬けにすることだけでもなければ、異国の人たちと話すことだけでもないはず。

その一歩先である、「海外の人にもちゃんと自信を持って自分の意見を伝えることができる」「相手の視点に立って物事を見て、共感することができる」「受け取った情報を、自分がどう処理し、生かしていくのかを想像できる」。そういった、人として大切なことを、冒頭で挙げた4つの目的と共に(手前味噌ながら)実現できたプログラムでした。

Education for Transformation: Discover Yourself, Discover the World - 自己の変容が社会の変革をつくる、自分らしいリーダーシップが真のリーダーシップ、を掲げるiLEAP。次はどんな生徒さんたちと、どんな学びができるのか。わたしたちも今から心待ちにしています。

最後になってしまいましたが、改めて、今回のプログラムを共同実施してくださった埼玉県立浦和高等学校の皆さん、ほんとうにありがとうございました!

プログラムのお問い合わせはこちらから:
gla@ileap.org

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?