マガジンのカバー画像

ここだけでしか書かない内緒話<月3〜4回配信/文字数で変動>

★月3〜4回の配信予定/文字数で変動★ 作家のお仕事、それまでの日々、テレビ出演、アイドルプロデュース、仕事の裏話、過去のこと、今のこと、人生についてなどなど、思っていたけど言え…
このマガジンを購読すると、購読開始月以降のマガジン内の記事、全て800円で読めます。 購読開始月…
¥800 / 月
運営しているクリエイター

#アニメ

作品の後ろで起きること

とても悲しく、辛いニュースを聞いて、ずっと考えていた。 考えていたというより、自分の奥にしまっておいたもの、なかったことにしたものが滲み出てきて、それで自分が悲しいとか悔しいとかいうより、旅立たれた芦原妃名子さんを思うと、ほんとうにやるせなくなる。 先にはっきりお伝えしておきますが、私はここで、誰が悪いとか、どこに責任の所在があるんだとかいうことを語りたいのではないです。 私は、原作の立場でお仕事をすることもあるし、原作をお預かりして作品にするお仕事をすることもあ

アニメに出る前、こんなすごいことがあった

声優と呼ぶには申し訳なさすぎるが、アニメに声の出演をしたことがある。 私は、アニメの原作・脚本やシリーズ構成なども担当したことがあるので、声優さんのすさまじく素晴らしいお仕事ぶりは近くでたくさん拝見した。 なので、自分が同じような世界で表現するなんてことは大それすぎていて、だからこそ逆に挑戦することにしました。 ただ、とにかくものすごく事前準備をしました。 寝ても覚めても、台本をそばにおいてその練習ばかりしました。 その時に、私を助けてくれた救世主たちのお話をしたい

あの日のハリウッド

ハリウッドに行ったことがある。 自分が原作脚本作詞等を務めた作品の、ワールドプレミア上映でのことだった。 私はそれまで、観光でLAにすら行ったことがなかったので、初ハリウッドでいきなり上映でいきなりレッドカーペット。 英語でスピーチをしたり、質疑応答のトークタイムがあったり、サイン会でアメリカの方々と交流。 ハリウッドという場所でエンタメ観光をする前に、ハリウッドでエンタメを展開する側の立場を体感することになった。 ただ、現場では、どんどん起こることを体感しながら、

TVアニメ作品を書いていた頃の大切な話

◆ 物書きの仕事のしかたとは突然ですが…… 規則正しい生活は、ほんとうに人生にとっていいのか。 何かに集中しだすと、毎回その疑問が立ち上がる。 体のためにはいいのだろうと思う。 でも、体ってそもそも人生こみの乗り物だと思う。 だから、その乗り物がどんなに整備されていようと、決められた一定のリズムで、メリハリですら計算され尽くされた自動ゆりかごのように淡々と揺れ続けたのでは、なんだかなあ……。 小説や脚本を書いている時、だいたい三分の一ぐらいに差し掛かるといつもその

世界を創るということ 〜それは作品ではなかった〜

◆ だからどうか生きてくれ思い出す方たちのことがある。 『少年ハリウッド』というアニメコンテンツ関連のイベントの時、お話ができた方たちのことだ。 「家から出るのが本当に無理なんですけど、これがあると思ったら出られました」 とか 「今日までは生きようと思ってきました」 とか、まっすぐな目に涙をためて、震える手で握手をして下さった方たち。 「〇〇のイベントあるからそこまでは息できる」とか「生きていける」みたいなことをひとつの表現として使うことはわりと誰でもよくある。

物語の書き始め方

小説、脚本などの文章ってどうやって書き始めますか? そんな質問をいただきました。 他にも普段から 書き始める前に、すごく練るんですか? どういう思考でスタートするんですか? みたいなことを訊かれることがあります。 そのあたりも含めて、今回は書いていきますね。 ◆ 1行目がチューニングまず「練る」かどうかについてですが。 脚本系のものは、制作に関わる方々が多く、事前にプロットが必要なことが多いので、ざっくりなことを決めることもあります。 アニメの場合はシリーズ構

作詞の後ろにある世界と、怒鳴った日

さて、今日は禁忌を犯す日。 これまで作詞してきた曲に対して、 「この曲のイメージが自分の解釈とあっているのか知りたい」 と、答え合わせの質問を頂くことがあります。 曲って聴く時々で意味がまったく変わったりするし、聴く人だけのもの。 それを書き手の私が伝えてしまってはいけないと思っているので、お返事してきませんでした。 今日はそれをするから「禁忌」なわけです。 Queenの映画『ボヘミアンラプソディ』でも、フレディアニキが歌詞の意味を説明するなんてありえないみたい

作詞のシカタ

作詞をどうやってしているのか、その方法を訊かれることがよくあります。 そんなに特別なことはしてないと思います。 なので、ほんとに、淡々となーんにも盛らずに作業内容を綴ってまいります。 こういうのってリアリティ大事。 ◆ 違和感センサーフル稼働一番、好きな仕事は作詞。 一番、自信があるのも作詞。 そんなことを言えるのも、自分だけの作業ではなく音が言葉を連れてくるから。 私の場合、というか最近はそれがほとんどらしいですが、基本的に曲を先に頂いて、後で詩を書く場合がほ

アニメのお金について、リアルに話します!

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

彼らの連れてき方 〜アニメ脚本制作話〜

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

奇跡が起きるまでは 〜アニメの仕事〜

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます