旅って超非効率

昨日のお昼、道端にあった湿原をぼぉーっと眺めていたらおじいちゃんが現れた。中村正秋さん、写真家らしい。帰って調べてみるとなかなか有名な写真家だった。ぼくの撮影場所が写真家に認められた？写真アンテナが立ちはじめた？

話を戻そう。そのおじいちゃんがとても印象的なお話をしてくれた。

旅の秘訣は、急がないこと。

気に入った宿があったら何泊だってしていいし、好きな場所を見つけたらボケーっとずっと見ていたっていい。とにかく旅は急がないことが旅の秘訣。急がない。

なんほどなってぼくは思った。ぼくの性格上、今までずっと急いできた。30歳になるまでにいろんなやらなきゃ！あっ！もう25歳だ！30歳まであと少ししか時間がない...次の目的地に向かわなきゃってね。

これはなにかのお告げなのかもしれない...ぼくは直感的に思った。「急がないこと」この旅のテーマにしよう！って...

そしておじいちゃんはまた印象的な言葉を残して去っていった。

「効率性だとか、非効率だとか考え出したら人はどんどん腐っていく。非効率なことにこそ価値があって、人生を豊かにするキーワードがたくさん詰まっている。業務効率だとか、人生非効率だとか、これって効率的なこと？とか考え出したら終わりだ。」

そして続けて、

「効率的にとかを考えること、それすなわち人と比較してしまったり、自分には向いていないなど劣等感を生む原因にもなる。人の人生と比べてどうとか、ちょっと自分の方が送れているとか、そんなことは考えなくていい。自分には自分ペース、学び方ってもんがある。その学ぶ過程にこそ価値があって、早ければいいってもんじゃない。そうやって考えられたら少し楽にならないか？自分の学び方...人と比べる必要なんてこれっぽっちもないよな...」って...

効率性なんて気にせず、自分のペースで、自分らしく...なんかいい言葉をもらったな。これもなにかの前兆かな。

非効率的な生き方をしよう。ゆっくり旅をしよう。たとえ次の予定が進まなくても、自分のペースでひとつひとつ。そしたら「自分色の人生」が待っていそうだな。すごく心が楽になった。

なにかに焦っていた自分の心も穏やかになり、やっと自分を取り戻せた。自分らしく生きよう！そう思った昨日の出来事。

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