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晴れのち、もっと晴れ|古民家リノベと田舎移住

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築140年のかやぶき屋根の古民家を農家民宿へ。福井県8割が多田さんの限界集落にふたりで移住。 ふたりで暮らしをつくる、ものがたり🐓 限界集落に【稲作/無農薬野菜/たまご/農家民宿… もっと読む
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カオスな普通車から軽トラへ。移住3年目でやっと軽トラ購入。

カオスな普通車から軽トラへ。移住3年目でやっと軽トラ購入。

新しく軽トラを購入しました。

普通車で、農業も物の運搬もこなすカオスからの脱却した記念日です。

これからは普通車の方は綺麗に乗ろうと思います。

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移住当初、お金も仕事も仲間も何もなかったときから、日々を一生懸命にがむしゃらに夫婦ふたりで頑張ってきました。

いまでこそカッコいい古民家へと生まれ変わりましたが、移住当初はボロッボロで足の踏み場もないような床。

外は元畑だった場所が森とな

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近い将来の目標。福井県永平寺町、恐竜博物館すぐの小さな古民家宿。

近い将来の目標。福井県永平寺町、恐竜博物館すぐの小さな古民家宿。

最近将来の目標をよく聞かれます。

僕たちの未来は自分たちと地域、仲間など周りのみんなと幸せに暮らすこと。

ただそれだけ。

会社を大きくしたい、お金をたくさん稼ぎたいという野心はなく、確実に安定して安心して暮らすことのできる未来の創造を目指しています。

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いつも考えていることは安心して暮らすために必要なことは何か?です。

考える上での結論は、「食住、そして暮らしていくためのお金」の確

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北陸応援割は使いません。安さではなく、本当に泊まりたい宿を目指したい。恐竜博物館すぐの古民家より。

北陸応援割は使いません。安さではなく、本当に泊まりたい宿を目指したい。恐竜博物館すぐの古民家より。

晴れのち、もっと晴れでは、北陸応援割は使いません。

理由はいくつかありますが、まず安いという理由で来てもらいたくないからです。

僕たちが目指す世界は田舎が好きで、宿に興味を持ってもらえた人の宿泊であり、ただのお金稼ぎではないからです。

里山の田舎体験、田舎暮らしのリアルを感じてもらいたいと思っています。

"泊まる" という、単なる宿の機能を超えた宿を創っていきたいです。

目指す世界は割引

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恐竜博物館近くの動物と泊まれる宿。ひとと動物の共生を目指す。

恐竜博物館近くの動物と泊まれる宿。ひとと動物の共生を目指す。

晴れのち、もっと晴れは動物も大歓迎です。

動物もひともみんなで共生する社会をつくっていきたいと思っています。

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ひとと動物、ひとと自然。

あらゆるものがきり離されつつある日本、そして世界。

ひとがひとつの場所に集約され、またにわとりや牛などの動物たちも過密した場所で生かされている現状。なんか嫌だな、と思います。

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晴レハレ農園のにわとりたちは、のびのびと自由に生きられるように

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日本一周の旅での運命の出逢いから、古民家宿開業秘話。

日本一周の旅での運命の出逢いから、古民家宿開業秘話。

運命の出逢いから2年半、京都の平安神宮で結婚式をひらきました。

関わってくれるすべての方に感謝です。

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僕たちの出逢いは突然でした。

会社員を辞めて、スーパーカブで日本一周の旅をしているときに縁があって広島で出逢いました。

旅人とホテルマン。

一目惚れというか、こんなステキな女性とともに人生を過ごしたい!そう思い告白しました。

ビビっときたというと抽象的かもしれませんが、今まで感

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成長することをやめる。循環の中で生きることを選ぶ。

成長することをやめる。循環の中で生きることを選ぶ。

成長することをやめる。

今あるものを循環させるのが、僕たちのやるべきことだと思う。

僕たちがやるべきことは、成長という物を増やす行為をやめて、今ある物を活かし、成長をやめることだと思う。

古民家を活用し、住居とする。荒れ果てた土地を改良して、野菜を作る。

捨てられるおからや糠、籾殻など使える食材を活かしたまごを生産する。

廃材でにわとり小屋を作り、家具はジモティで集める。

物を買わなく

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にわとりがいる暮らし。にわとりがいる宿。

にわとりがいる暮らし。にわとりがいる宿。

たまごの収穫体験は宿のひとつの体験であり、田舎暮らしと生きものを命を感じるひとつのイベントだ。

うちには40羽のにわとりを飼育しています。ゲージに入れることなく、外に開放した放し飼いの養鶏。

スーパーに売っているたまごの飼育の真反対のにわとりの生活重視の飼育。

寝るときは害獣から守るためににわとりの家で寝て、朝から夕方まではにわとり自身が気持ちの良い場所での生活。

外で歩き回るにわとりいれ

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稲作2年生。

稲作2年生。

今年の田んぼは、やっと稲刈り、はざ掛け、脱穀、唐箕と籾まで辿り着いた。

結果的に言うと、失敗だけどなんとかお米まできたな、という感じ。

今年は3反作るぞ!とスタートしましたが、長雨と夏の日照りで稲は壊滅、最後はイノシシと鹿のダブルパンチでほぼ全滅にまで追いやられてしまった。

昨年も稲作をしていた集落近くの田んぼだけが生き残り、半反で150kgほどの収穫ができた。

稲作は大変だ。

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晴れのち、もっと晴れ「Farmers Hostel」ついにオープン!

晴れのち、もっと晴れ「Farmers Hostel」ついにオープン!

" 晴れのち、もっと晴れ "ついに、オープン。

移住して2年。ふたりでここまできた。

移住してきたときの状況とは一変して、夫婦と旅人とセルフリノベーションし、やっと宿を開業させることができた。

長かったような、短かったような。

この2年間はすごくハードで、そしてすごく充実した日々だった。

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「Farmers Hostel」としたのは、農家民宿だけれど、交流ができて誰でもフラットに訪

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日本一周応援宿125名突破。旅人と創る宿。

日本一周応援宿125名突破。旅人と創る宿。

今年いちばんの賑わい。

毎日旅人がやって来ます。

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旅人がくる。

人がくる。

場所に限りがあると思っていた。

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田んぼと川が広がる里山田舎で、海からも遠い、20世帯しかいないちっちゃな集落。

宿がしたい!と思いふたりで移住。

仮にひとが来なくても自分たちの暮らしを良くしていこう、そんなノリではじめた古民家DIY。

ただ予想以上の旅人が来てくれた。

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そこで証明で

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苦悩と循環。古民家DIYでわかる現実と理想。

苦悩と循環。古民家DIYでわかる現実と理想。

ひとつひとつ自作ながら、こだわって作っている古民家改修。

洗面ボールは好きな陶芸屋さんから特注したもので、洗面台は杉の1枚板。

磨いて、切って、ニスを塗って、穴を開けて、蛇口を発注して...

楽しさを感じる反面、自分たちですべてをやる大変さも同時に感じる。

家を建てる、家を改修するって時間と労力がかかると体感。

だから、今では自分で家を建てることを諦めて、ほとんどの家が作ってもらう1軒家

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数十人が関わる4ヶ月の大工事。自作五右衛門風呂がついに完成!

数十人が関わる4ヶ月の大工事。自作五右衛門風呂がついに完成!

五右衛門風呂が完成した。

解体前のお風呂を知っているひとは、夢に見た五右衛門風呂ができた奇跡をわかってもらえると思う。

既存のお風呂を解体からスタートした五右衛門風呂づくり。

五右衛門風呂完成までには何十人という旅人が関わってくれた。

それほどの時間がかかり、とても労力が必要だった風呂づくり。

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大好きなゲストハウスで五右衛門風呂に入って以来、五右衛門風呂を自分の家に作ることが夢だ

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古民家DIYは、楽しいと苦しいの交雑。宿づくり、乗り越える高い壁。

古民家DIYは、楽しいと苦しいの交雑。宿づくり、乗り越える高い壁。

五右衛門風呂づくりがなかなか進まない。

進まないのではなくて、ちょっとずつしか進まない。

確実に進んでいるんだけど、ゴールまでの距離がシンプルに長い。

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ここまでで1ヶ月以上かかっている。

基礎を作って、耐火煉瓦を敷き詰めて、窯づくり。

それから煙道をつくり、またレンガを積み上げていく...



なんて時間がかかる作業なんだ...と嘆き、あきらめそうになることもある。

できる

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日本一周応援宿成り立ちと、いま。寝床とご飯をタダで100人に提供。

日本一周応援宿成り立ちと、いま。寝床とご飯をタダで100人に提供。

Twitterの投稿からはじまった日本一周応援宿。

自分がスーパーカブで日本一周をしたときに、たくさんの人に泊めてもらい、たくさんご馳走になった。

とある農家さんのところには1ヶ月お世話になり、とある養鶏場さんのところにも1ヶ月ほどお世話になった。

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旅をしていると、たくさんの出会いと、たくさんの恩恵を受ける。

そして日本一周を無地に終え、去年の8月に田舎のおばあちゃん家に妻と移住し

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