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2ndDays

気付くと後ろから横になって寝ている彼女の事を愛撫していた。

何を言っているかわからないと思うが、僕が寝ぼけながら足の間に手を入れて触っていた。

どれぐらい寝ぼけながら触っていたのかわからないが既に濡れていて吐息を吐きながら小さく震えて感じている事がわかった。

そのまま愛撫を続けて、最後までした。

セックスを終えた後にそれまで一言も喋らなかった彼女が「おはよう」と言ってきてくれた。

携帯を見るとまだ4時で眠ってから3時間ほどしか経っていなかった。

「わぁ!まだ全然寝れるね!ごめんなこんな早く」

そのまま腕枕をして後ろから抱き締めてまた眠った。次に起きた時は午前6時で朝食前に温泉に入る事にした。

元々温泉が好きな僕にとって朝から風呂に入れる事はとても贅沢だったし、何より気持ちが良かった。

小一時間ほど入浴を楽しみ部屋に戻ると先に戻っていた彼女が化粧をしていた。僕も大方の準備を済ませ、彼女が化粧をしているのを横で眺めた。

毛穴が無く絹のように滑らかな肌は触れるとしっとりとしていつまでも触れていたいと思った。

朝食の時間になり会場に向かい席に着くと朝食が運ばれて来た。和食中心のヘルシーで健康的な食事は喉を通るとそのまま胃が温まるのを感じた。

外を見ると相変わらず曇っていたが雨は止んでいるようなので食後屋上にある足湯に行ってみる事にした。雨で濡れた階段が危ないので手を取って登った。

屋上からの展望はとても見晴らしが良く思わず息を飲む景色だった。その景色をバックに彼女の写真を撮る。宿の名前の入ったタオルを広げてポーズする姿がとても可愛かった。

浴衣が濡れないように裾を捲り足湯に入る。並んで座り温泉は程よい温度で僕らの足元を温めてくれた。

しばらくするとその場にいるのは僕らだけになり周りに本当に人が居ないか確認して誰にも見られないよう内緒でキスをした。

部屋に戻るとチェックアウトまで40分ほど時間が余っており、イチャイチャして時間潰そ?と提案し布団に横になる。結局僕が我慢出来ずにそのまま押し倒し彼女を抱いた。

事後荷物を詰め、2日目の服に着替えると事前に相談していた訳じゃないのにその日の格好がお互い似ていてペアルックのようになった。マジディスティニーじゃん!っとふざけたが嬉しかった。

チェックアウトを済ませ外に出るとスタッフの方が記念の写真を撮ってくれた。

その後天気が悪くても楽しめる観光地を教えて貰い車の中で何処に行くかを決めていると、シャインマスカットのパフェの写真に目が止まりこれを食べに行く事にした。

向かう途中で彼女が調べてくれていたパン屋もあり食べ終わった後で行こうと話した。

パフェのあるカフェは色んなお店が集まる小さな集合施設なような所にあり、先に目に止まったお店を見る事にした。ドライフルーツなど売っているお店で都内に戻ったら一緒に食べようとバナナチップスや野菜チップスなど買った。

目的のカフェは人気でとても混雑していた。しかしどうしても食べたかった僕らは車の中で食べちゃうかと一つのパフェをテイクアウトしてシェアする事にした。

大粒のマスカットが沢山入ったパフェは綺麗に形成され鶯色の宝石細工のようだった。

一粒食べる度に僕らは顔を綻ばせて美味しいねと幸せそうに食べた。彼女に食べさせて欲しかった僕は食べさせて?と甘えた。

その後先程のパン屋に向かい美味しそうな菓子パンや惣菜パンを買い次の日の朝ごはんにしようと提案した。人気店のため店内は買いに来た客でいっぱいだった。店の奥から溢れるパンの焼ける甘い匂いは東京に戻り数日経った今でも簡単に思い出せる。

特に今後の予定を決めていなかった僕らはパンを買った後、車内で周りの観光地を調べたが特に行きたい所も無かったので出会った当初にこんなデートがしたいと話していた一つの水族館デートをする事にした。

出発する前にパン屋で買ったフィナンシェを半分こして食べ、あまりの美味しさに思わず唸った。

そして相変わらず隙を見てはキスをした。

神奈川方面の水族館に向かう事にし、高速に乗って車内で色々話をしていると少し眠そうな彼女に寝てても大丈夫だよ?と伝えると直ぐに眠ってしまった。僕はそれがとても愛しくてなんだか嬉しかった。

目的地の水族館に着くと生憎の雨だったが2人で1つの傘に入り濡れないようくっついて歩いた。

元々動物が好きな僕は水族館に入るとこの魚は深海に生息してる鮫だよ。あれは鮫の卵だよとか。クラゲは成長によって名前が変わる事など話しているとイクラちゃんは漁師なの?と言われ、そうだよー!釣ってるよー!っと笑って話した。

ブラックライトで照らされるエリアでは僕の服に謎の汚れが付いておりそれがブラックライトに照らされて見つかったので、これは科捜研ですわ。沢口靖子だわ。ルヴァンパーティーしなきゃだ。と冗談を言って2人で笑った。

その後、イルカショーの時間まで軽い軽食を取り時間を潰した。

ショーの時間になり会場に移動する。ショーの内容も凄く可愛くて2人で可愛いね。凄いね。と声を上げて楽しんだ。ここでも2人で爆笑した事があったのだけど説明が長くなるので割愛しようと思う。

水族館を楽しんだあとレンタカーを返却しに都内まで戻る。夜ご飯はパーティーしちゃおうと前から話していたので家でピザパーティーをする事にした。事前に予約をしておき作って貰ってる間にスーパーで酒と次の日のお昼の食材を買い込んでピザを受け取った。

改めて思ったのは自分の住んでる街に彼女がいる事が新鮮だった。

僕の部屋は狭くて本当に1人暮らし用の部屋なのだが旅行前に掃除をして良い匂いと思って貰えるよう新しい芳香剤を置き、もてなす準備をしていたが何せ狭いので嫌じゃないかと心配になった。

ドキドキしながら家に着くと可愛い部屋だねと言ってくれて嬉しかった。

その後冷めない内にピザパーティーをすぐ始めた。ビールで乾杯し久しぶりのピザを口いっぱい頬張って美味しさのあまり全身で喜んだ。

ビールを飲んでる途中で今日は私酒強い日だわ。と宣言して来た彼女だが明らかに耳が赤く、え?本当に?と笑った。

ピザを食べ終わるとお酒で少し酔った彼女はその場でベッドにもたれながら眠ってしまった。

僕は一つ余っていたクッションを持って彼女の枕になるようとベッドの間に挟んであげた。

寝てしまった彼女の写真を撮りこっそりツーショットを撮ったりして楽しんでいると突然起きた彼女は最初驚いたように何処行っちゃったの?と寝ぼけて僕を探した。此処にいるよ?と伝えると安心したようにまたベッドにもたれ掛かった。

するとごにょごにょ何かを話し出した。でも全然聞き取れなくてもう一回言ってとお願いするとまた、ごにょごにょと聞き取れない声で話した。

何度もそれを繰り返してやっと何を言っているかわかった時は声を出して笑った。

可愛いくて魅力的で、そして刺激的でいつも僕は彼女から目が離せなくなる。

夢のような2日目が終わる時、またお姫様抱っこで半分寝ている彼女をベッドに移し、僕らはシャワーも浴びずそのまま眠った。


2日目は以上となります。

書いて思ったのが完全に惚気でしたね。次回最終回の3日目です。よかったら読んでください。







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