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社会人5年目でふりかえる、「あの時言われてよかった」上司からのアドバイス4選

「あの時あんなこと言われたな…」と何年経ってからも思い出す、印象的な言葉ってありますよね。たった一言をきっかけに大事なことに気づかされたり、深く考えさせられたり…。成長のきっかけになった上司や先輩の言葉をふりかえります。

若手社会人の方になんらかの気づきやヒントとして届いたらうれしいです。

※この記事は Feedforce Advent Calendar 2020 の 5 日目の記事です。前回はデータ分析チームのやおにゃんこと八百俊哉さんの「新卒機械学習エンジニアがAI Quest2020に参加しました」でした。業務の傍ら、積極的に学びの機会を作ってチャレンジしていて頼もしいです!

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「もっと学生スタッフと仲良くなれば?」社会人1年目、誰にも頼ろうとしていなかったことに気づかせてくれた。

新卒で予備校の職員になり、「いくら時間があっても足りない!帰れない!」と毎日平均12時間は働いていたある日、帰り道が一緒になった1つ上の先輩に言われた一言。当時、社員4名+学生スタッフ20名という、チームのほとんどが学生スタッフで構成された職場で、学習指導&会員勧誘&事務の仕事をしていました。

担当生徒を100名近くもっていて、学習進捗の管理や保護者面談の手配など、日付を超えるまで業務と戦う日々。帰り道に「さすがに疲れました」と先輩にボヤいた時でした。「もっと学生スタッフと仲良くなれば?社員一人では絶対手が回らないし、彼らともっと関係を築いて、育てて、頼れるようになれば、楽になるよ。」と先輩から一言。

心身ともに疲れが限界を迎えたころだったので、当時はその場で泣いてしまったのですが(笑)、このときの先輩の言葉が「チームで成果を出そう」と考えられるようになれたきっかけだと思います。当時まだ社会人になりたてで、大事なことはすべて社員である自分がやらねばと抱え込んでいました。「学生スタッフの仕事はここまで」と線を引いて、彼らを育てたり、頼ったりできていなかったのです。当時の職場は300名を超える在籍生徒に対して、スタッフのほとんどが学生アルバイト。いかに学生スタッフを頼れるかは、社員としての力量でもあると気づかされました。

今では人事として人を巻き込むことについての記事まで書くほどになりましたが、人を頼ったり巻き込んだりできるようになったのはこの経験があったからだと感じます。

考えている自負があったからこそ刺さった。社長だって「いくら考えたって、やってみないとわからないこともある」

つぎは現職のフィードフォースの最終面接で代表に言われた一言です。
たしか、苦手なことの話だったと思うのですが、「うまくいく根拠がない中でとりあえずやってみるのはあまり気が進まないかも」と伝えると、「それはできたほうがいいと思います。いくら考えていても、とりあえずやってみないとわからないことだってたくさんありますよ」と言われました。アドバイスというより感想でしたが、グサっときたのを覚えています。

「ビジネスマンとして経験豊富な社長でさえ、やってみないとわからないことがあるんだ」というのが当時のわたしには新鮮でした。(恥ずかしい)
当時、わたしは前述の大学受験予備校にて校舎運営をしていたのですが、社会人2年目にしては大きな裁量をもって働けていて、恥ずかしながら「自分なりに考えて抜いて行動している」という自負がありました。

一方で、自分が安心できるまで考え抜いてからでないと行動できていなかったともいえます。意図的だったのかはわかりませんが、社長のひとことで初めてそのことに気づかされました。行動する前に慎重に考えるべきときもありますが、はじめてのことや答えのない課題に取り組むときには、まずはやってみて改善をしていく力も同様に大切です。今思えば、人事未経験で人事の面接を受けに来たわたしこそ、もつべき姿勢だったと思います。

それ以来、まずはやってみる姿勢を本当に大事にしていて、今では座右の銘といっても過言ではないほど、働くうえでのこだわりになっています。

息切れしている自分が嫌になったとき、「仕事は長期戦」という言葉に救われた。

その後、無事面接に合格し、社会人2年目で未経験の人事としてフィードフォースに入社しました。入社後は比較的順調な日々を送っていたものの、あるとき、小さな悩みやプライベートでの不安など、いろんなもやもやが重なってしまい、勉強や仕事に思うように身が入らなくなってしまいました…。そんなとき、人事マネージャーとの1on1で言われて印象的だったのが「仕事は長期戦」という言葉です。

やる気に燃えていた自分はどこへやら、と当時は自分が情けない気持ちだったのですが、「自分にもそういうときはありますよ。でも仕事は長期戦なので、適度に力を抜いたりしながらも継続するのが大事だと思っています。この先何十年も続いていくんですからね」といわれて、続けられるがんばり方を工夫するようになりました。

短期決戦で「無理をしてでもがんばらないといけない」という場面もときにはあります。でも、働くことや学ぶことは、今後何十年と続けていくことです。「こうあるべき」と理想に縛られて無理をするのではなく、どうすれば続けられるかという視点で自分なりのやり方を工夫するようになったきっかけでした。

「もっと派手に失敗しなよ!」の言葉に、まだまだチャレンジが足りないと思わされた。

フィードフォースで3年目(社会人5年目)を迎え、視座を高めたいと思ってお願いした取締役との1o1で言われた一言。

入社から2年、前任者(マネージャー)が築いた土台に助けられながら新卒採用に携わっていたのですが、3年目に入ったタイミングで、会社全体の新しい方向性に合わせて採用をアップデートするという大きなミッションを任されることになりました。5つある事業のトップや経営陣を巻き込みながらのプロジェクトとなり、「何を考えるかを考える」ところから始める、本当に手さぐりのスタート。抽象度の高い業務で起きがちなことかと思いますが、立てたプランは着々と進んでいくものの、大きな失敗もなければ何かを達成できている実感もない。これでいいのかと漠然と不安な気持ちでした。

失敗をしたわけでもないのに、これでいいのだろうか?と不安に駆られる。そんな心境を取締役との1on1で伝えると、「逆に、もっと失敗していいよ。むしろもっと派手に失敗したほうがいいんじゃない。正解はないんだから、まずは思い切ってやりなよ。日々混沌でいいんだから」といわれました。

人事になって3年目、いわれてみればそれまで大きくコケたことはありませんでした。無事にここまで来れたこと自体は悪いことではないと思います。でも、正解のない手さぐりな取り組みに対してうまくいくかを案じていた自分は、心のどこかで「失敗してはいけない」と保守的になっていたのではないか。ふと、会社のバリューである「日々混沌、日々進化(※)」が頭をよぎり、「失敗するよりも、失敗におびえて無難にやりすごすことのほうがイヤだ」と改めて感じました。

※「日々混沌、日々進化」はフィードフォースが大事にしている価値観・行動指針であるバリューの1つで、「自ら挑戦し、変化を生み出す中心となる。失敗を恐れず、改善しながら進んでいく」という意味があります。

「派手に失敗しなよ!」といわれたことで、挑戦には不安や失敗がつきものなのだということが思い出され、それ以降、先行き不透明な状態に対しても、ドンと構えていられるようになりました。

現在も上記の採用アップデートは進行中なので、失敗を恐れずに新しいことに取り組み続けたいと思います。

自分も気づきを与えられるようになる

社会人5年目もすでに半分が過ぎましたが、ふりかえってみると自分は本当に周りの方々から気づきを与えられ、教えられ、成長させてもらってここまで来たんだなあと思います。今ではあたりまえと思っていることも、当時は見えていないものがたくさんあったのだと、ふりかえりながら感じました。

もしかしたら、紹介したアドバイスをくれた方々にとっては「そんなこと言ったっけ」と思うくらい、些細な一言だったかもしれません。そんな何気ないアドバイスが、わたしにとっては大きな学びでした。

まだわたしには部下や直属の後輩はいないのですが、自分自身も誰かにとって大切な気づきや学びを与えられる人でありたいなと思います。年齢や経験を重ねても、今の自分があるのは周りの人たちのおかげなのだと、いつまでも謙虚に努力し続けることを大切にしたいです。

Feedforce Advent Calendar、次回はメンダコことしほしさんのゆるいダイエットについてのお話です。

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