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みんなの優しさに触れる日。そして「未来」をあえて見ないこと。

任地337日目。木曜日。

いつもコロナウイルスのニュースですみません。最近はなるべくほかのことを書こうかなと思っていたのですが、今日はCOVID-19の件で1つニュースが入ったのでそちらを。

ペルーは国家非常事態宣言をしており、3月16日から30日までの15日間、外出禁止の大統領令が出されていました。

そして本日それが13日間延長され、4月12日まで外出禁止、陸路の移動なども変わらず完全に封鎖となっています。もちろん国境も閉鎖されています。

やはりそうなってくると、31日に動けるようにと思って準備していた備蓄とか尽きてしまうし、今後も同じように食料や水が届き続けるのかの不安があったり、結局いつ帰国できるんだろうという終わりのないゴールをひたすら追いかけるみたいの不安定な状態になるので、結構しんどいなと思ったりしました。

とりあえず実際食糧と水についてはおそらく大丈夫そう。ステイ先の家族にも聞きましたが、それは変わらず届くと言ってくれました。安心。

治安の面でも、任地は特に今乱れている様子はないし、アジア人だからと言って差別的なことをされることもありません。1年も日本人が住んでいたらみんなもなんとなく私の存在は知っているだろうし。だから「生きる」分には心配はいらないかなと。

あとは精神的にどれくらい耐えられるだろうかというところでみんなにYouTubeやNetflixのおすすめ動画をInstagramで聞いてみたら教えてくれたり、この状況を心配してくれる人がいたりして、すごく優しさに触れました。ありがとうございます。

3月12日からほとんど誰とも接していなくて、それが4月12日まで続く予定で、日本に帰ってももちろん隔離されるので14日間。となると少なくとも5月までの1か月半はおそらくこの生活がほとんど続くことになります。

私はたぶん人よりも妄想がはげしいのですが(笑)、未来を考えるのが好きなんですよね。そういう人間にとって、未来を考えられないような今の状態って全然妄想ができなくて、きっと精神的に辛く感じるのって自分のその逃げ道がないことが結構くるんじゃないかなとか。

ペルーに来るようになって思うのは、「今を生きることの大切さ」と「ただただ今を見ることの大切さ」。日本は昔から夢を持つように教育されたり数年先の未来まで考えるように教育されたり、目の前のことだけじゃなくて将来のことを考える癖をつけてみんな育ってきます。

間違っているとは言わないし、たまにそれが重要な時もあるけれど、未来に縛られすぎてしまうのは、やっぱりつまらないなって思うことも私はあります。

例えば、私は80歳まで自分が生きると考えていないので未来といっても先10年とか15年のことしか考えないです。果たして定年後の未来を考えて、その未来を思い描いた通りに生きられるのかと言ったらなかなかそんなことってないし、結局近未来が変われば遠い未来も変わっちゃうんですよね。だから近未来の方をより重要視していて。

でも近未来って任地の人からしたら超ーーーーー先の未来で、目の前のことだけで生きる任地の人を見ていると、自分の思考は近未来と言いつつそれでもかなり未来志向過ぎるんだなと自分の思い描くレベル感を反省したりもして。

コロナウイルスの件もだし、東京オリンピックの件もだし、未来ってやっぱり読めなくて、(特に他力本願な、自分の力ではどうにもならない)そんな未来に依存して人生を選んでしまうのってやっぱりもったいないなって思ったりして。

何が言いたいかって言うともう「今」をもっと「目の前のこと」をもっと、考えたり生きたりしたほうがいいんじゃないかなって思うようになりました。

多分私が今回の自宅待機で結構しんどいなって感じるのは「帰国」に焦点を当てているからだと思うんです。なぜ帰国に焦点を当てるかというと、それが「一番近い未来での大きいアクション」だからであって、帰国というアクションがされない限り次に進めないと感じるからなんです。

でも帰国に焦点を当ててしまうと帰国よりも前のものがおろそかになるというか、そんな気がして、ただ消費するだけの自宅待機期間になってしまう気がして、それはもったいないなと最近思ったりして。

どんなアクションがある日でも、何にもアクションがない日でも、同じ「1日」であって、同じ「24時間」なんですよね。

たった先の未来に1日「帰国」というアクションがあることによって、それまでの数日間のいろんなパワーが奪われてしまうってマジもったいないなって思って帰国する日だって同じ24時間をもつ1日なんだしそんなに気にすることないかって思ったりして

なんて説明していいかわからないけれど、アクションがあるからってその日が主役なわけではなくて、どの日もちゃんと自分にとっては主役であって、先の未来じゃなくて目の前の1日1日を見つめて行こうかなって思ったりしました。

終わりが見えないこの生活だからこそ、終わりが見えるまで追い続けるんじゃなくて、一回未来のことは忘れてそれ以外の部分にスポットライトを当てようと。そんなイメージ。

ペルー人のみんなはもしかしたらすごく不安も抱えているのかもしれないけれど、もともと彼らこそ今日のことは今日考えるし、明日のことは明日考えるって感じで生きていて。ある意味それってめっちゃ強いんですよね。なぜなら不安がある未来でも見ることさえしなければ今を元気に生きれるから。

だから私ももう帰国とか自宅待機解除とか、そういうのは一回置いといて、今できること、今やりたいこと、そういうのをもっと主役化していこうと。この日々は帰国までのただのつなぎじゃないんだと。ただ生き延びるための日々じゃないんだと。そうやって感じました。


今日は本当は活動のことしたかったけれど、お昼に入ったニュースがショックで1日何もできなかった。心の準備していてもやっぱりショック。不安もあったり。ほとんどの協力隊が帰っちゃって、なんだかすごく取り残された感じがするんです。笑

頑張らなくていいと思うけれど、明日は明日で3月27日としてちゃんと息を吹きこんだ1日にしてあげたいと思う。

未来をあえて見ないで今に集中しよう。精神衛生的にもそういう癖を、今はつけたい。

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