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締め付けは愛か、肥満か

 久しぶりに抱っこ紐を使って家族で外出した。抱っこ紐と僕の関係は少々複雑で、何と言ってもそれは体感の問題だ。普段はベビーカーで息子を運んでいるから、この具体的な「体重」には疎かった。しかし、今日は違った。

 抱っこ紐を装着した瞬間、何かがおかしいことに気がついた。息子が僕の体にぴったりと合わない。いや、それは違う、僕の体が息子に合わないのだ。締めつけられる感覚、それはちょうどジーンズがきつくなるときと同じような焦燥感。

 「成長したなぁ」と僕は思う。息子が大きくなったのか、それとも僕が大きくなったのか。もし後者なら、それはビールの量と直接相関がある可能性が高い。いや、実際には両方かもしれない。

 抱っこ紐を緩めようとするが、そう簡単にはいかない。これはもはや哲学的な問題に近い。誰が成長したのか、そしてその成長はどれだけの「大きさ」なのか。僕はその答えを探し求め、ついには緩める方法を見つける。

 多少は楽になった。しかし、そのお腹で何かが変わっていることを感じる。それは僕自身の体型か、息子の成長か、どちらにせよ、この抱っこ紐の一件で、また真実に気がついた。

 成長は緩やかだが確実に進むもの。そして、それは時に厳しさをもたらす。今日のこの出来事を通じて、僕はそれを肌で感じた。そして、次回からはしっかりと調整する必要があると痛感した。それと、ビールの量もちょっと考えようと思う。いつも思ってるのだが、まだ踏み出せていない。が、今度こそ。何せ、成長という名の進化は止まらないからだ。

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