2019: My TOP 10 Favorite Films
みなさまあけましておめでとうございます。
2019年が締まりましたので、2018年に続いて映画館で観賞した映画をnoteに記載します。
2019年もたくさんの素晴らしい映画と出会うことができました。
マーベルやスターウォーズシリーズの節目となり、NETFLIXが大躍進した年でしたね。
日本映画界は豊作だった2016年の興行収入を超え、過去最高の興行収入に(2550億円)。
「アキラ AKIRA」「ブレードランナー」「ランニングマン」の舞台だった2019年。
映画好きにとっては忘れられない一年になりました。
それでは、僕の独断と偏見でまとめた2019年映画トップ10です。
ぼくのFilmarksで評価が高い順です。
※劇場公開された作品のみ。4K修復版や復刻版などは除く。
1. Avengers: Endgame / アベンジャーズ エンドゲーム
2. Spider-Man: Into the Spider-Verse / スパイダーマン: スパイダーバース
3. Ralph Breaks the Internet / シュガー・ラッシュ:オンライン
4. First Man / ファースト・マン
5. Godzilla: King of the Monsters / ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
6. Roma / ローマ
7. Spider-Man: Far From Home / スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
8. Frozen II / アナと雪の女王2
9. Joker / ジョーカー
10. Girls und Panzer / ガールズ&パンツァー 最終章 第2話
1. Avengers: Endgame / アベンジャーズ エンドゲーム
120年に渡る映画史に残る、大実験の集大成
僕が『アイアンマン』を観たのが16歳の時。
それから10年の中で僕は高校、渡米、大学、就職、転職を経験。
「マーベルシネマティックユニバース」は僕の青春そのものです。
それぞれの作品を観た場所や一緒に観た人は変わっていき、それらすべての思い出をこの作品が蘇らせてくれました。
10年間見続けて本当によかった。
ありがとうございました。
2. Spider-Man: Into the Spider-Verse / スパイダーマン: スパイダーバース
アニメーション技術をさらなる次元へと昇華
PS4版『スパイダーマン』を2018年末にプレイしたので今作で出てくるモラレス一家やヴィラン等にすごくワクワク。遊んでてよかった。
映画自体はとにかく素晴らしいの一言。
コミックならではの表現を削ぐことなくアニメーションへ転換することに成功しており、「表現」が持つ無限大の可能性に気づくことができた。
今までの「スパイダーマン」をリスペクトしたシーンも多々ありつつ、内容は次世代の全く新しい「スパイダーマン」像。
いや、もっと広くアメコミ像といった方がいいのだろうか。
強いメイおばさん、腹の出たピーター、アフリカ系主人公、女性スパイダーマン、アニメ調のキャラ・・・挙げるとキリがありません。
個人的には何十年ぶりかに映画館で洋画を吹き替えで観ましたが、これがビックリすることになんの違和感がない。
むしろ吹き替え版の方が面白いぐらい。
そして自分に映画音響を教えてくれた教授が、まさか今作の音響スーパーバイザー。
賞も取っててビックリ。
3. Ralph Breaks the Internet / シュガー・ラッシュ:オンライン
エンタメ界のスマッシュブラザーズ
端的に解説すると、主人公たちがソニックのいる世界を飛び出してディズニープリンセスやアイアンマン、そしてストームトルーパーのいる世界でYoutuberを志し、GTAの世界で暴れつつ、ネット社会のディストピアを風刺化。
ここ80年間の様々なエンタメをねるねるねしつつ、Pinterestやebayなどの現代メディアとの融合がお見事。
ゲームやネット好きにとっては素晴らしいアニメーションです。
4. First Man / ファースト・マン
ぼくの映画制作にも影響を与えた、最高の宇宙映画
人類史に残るイベントを素敵な作品として再現してくれてありがとう、チャゼル監督。
サターンVの発射シーン以降はずっと号泣。
やっぱり宇宙って素晴らしいですね。
全体的な質感や撮影方法を1960年代の16ミリっぽくしているのは素晴らしい試み。
ただ、手持ち撮影+顔のクロースアップがほとんどなので若干酔う・・・
(映画冒頭と後半の操舵室内の狭さに観客を慣れさせる演出なのかも)
『2001年宇宙の旅』を意識した部分も所々あってよかったです。
この映画をきっかけにZOZOの前澤さんが今度挑戦する月面旅行に、人々がもっと関心を持ってくれると嬉しいな。
そして自分もいつかは・・・
5. Godzilla: King of the Monsters / ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
自分がつくりたかった映画。映画館で4回観ました。
愛が溢れる映画を作ってくれて、ありがとうございます。
まさに神の映画。
音楽、戦闘、デザイン、小ネタ。
こういうのでいいんだよ。こういうので。
ゴジラがこうして世界的に熱狂される機会はこの先そんなにないと思います。
2004年に「もうゴジラ見れねえのか」って思ってたにも関わらず、2010年代にこんなにたくさんのゴジラを観ることができて幸せ絶頂です。
しかもハリウッド版、シン・ゴジラ共に映画史に残る「名作」という評価をつけられて一ファンとして本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
マイケル・ドハティ監督、ありがとう。
次回の最終作も楽しみです。
6. Roma / ローマ
間違いなく歴史に残り、後世まで語り継がれる作品
NETFLIXでいつでも観れるけど、あえて映画館で鑑賞。
冒頭とエンディングの動きが全くない様子をぼーっと観ながら1971年のメキシコを再現した環境音を楽しむ。贅沢なひと時。
古いキューバ映画を観ているような懐かしい感覚に包まれました。
撮影がほとんど広角でパンするのが印象的。
メインキャラが何かをしていても常に後ろに動きがある様はまるで『男はつらいよ』。いや、黒澤明かな?
とにかく白黒映像は壮美でいて、作品の根底にある「男と女」「貧困と裕福」「白人と先住民」「生と死」の対比を切なく訴求してくる。
7. Spider-Man: Far From Home / スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
マーベルは次のステップへ
マーベル映画の凄さというのは:
1. 世界最高の映像クオリティを維持
2. 他作品との連動を矛盾なく繋ぎ合わせ
3. 社会風刺・問題もちゃんと導入
今作で3.は現代社会においても大変重要なテーマとなっている「フェイクニュース」を取り上げており、ストーリーと密接に絡めているところがポイント。
我々が直面している問題をスパイダーマンが意識することによって、まるで映画の世界と現実世界が融合したかのような幻想に駆られる。
そうすることで観客は作品やキャラクターに対しての共感を増幅させられます。
これを違和感なくスムーズに遂行できるマーベルスタッフの優秀さには本当に頭が上がりません。
間違いなく2020年代(前後)を代表する映画だと思います。
あとはMCU作品はもちろん、まさかのサム・ライミ版を意識したファンサービスは泣きそうになりました。
(色んなハードルを乗り越えたんだろうな・・)
8. Frozen II / アナと雪の女王2
環境も、人も、変わらないものはないーーー愛をのぞいて。
「変化が怖い。今のままがずっと続けばいいのに。」そんな人たちにそっと勇気を与えてくれる、おとぎ話。
水の描写、氷の描写、風の描写。とにかく綺麗。
アニメーションという枠を超えた写実的な映像美を堪能できる贅沢な時間。
笑いあり、涙あり、可愛さあり、オマージュあり。
前作に対する皮肉もたっぷりと詰まっており、続編という立ち位置ならではの魅力に溢れています。
オラフのひょうきんなキャラクター性に爆笑していたら、次の瞬間にはすでに重く、暗いシーンが。
無駄のない、徹底的に計算されたストーリーと心情描写のジェットコースターにひたすら酔いしれる。
誰でも楽しめる素晴らしい作品です。
9. Joker / ジョーカー
低予算映画でも名作にできることを証明した問題作
2019年5月に起きた川崎市登戸通り魔事件。
2019年7月に起きた京都アニメーション放火事件。
日本の社会を震撼させた、「無敵の人」による犯罪。
つまり、「失うものが何もない」人たちは最後の承認欲求を満たすために無差別殺人のような行動に出る。
どんな人間も、社会から拒絶され、ジブンの存在を肯定できなくなれば「ジョーカー」になりえる。
なぜ我々はジョーカーに共感を覚えるのか?
なぜジョーカーが引き起こすカタストロフィに魅了されるのか?
考えさせられます。
ジョーカーの脳内妄想や演技によって巧みに騙される私たち。
ですが唯一、はっきりと実際の出来事として描かれているのはブルース・ウェイン(バットマン)の誕生。
ジョーカーがいくら観客を惑わそうとも、バットマンだけは確実に存在するのです。
演技、カメラワーク、音楽・・・すべての要素がおぞましくも惹きつける非常に危険だけれども、魅力的な映画。
共感性の強い人は注意したほうがいいです。
10. Girls und Panzer / ガールズ&パンツァー 最終章 第2話
少女の皮をかぶった本格派の戦争映画
個人的には2019年、密接に関わりのあった作品。
とにかく素晴らしいの一言。
迫力ある戦闘シーン、緻密な会話や感情描写、そしてPOVなどの凝ったカメラワーク。
第二次世界大戦を題材にした細かくて隙のない設定に加えて可愛らしいキャラクターたちが織りなすスポ根ストーリー。
相変わらず熱くて可愛いです。
BC自由学園の戦闘会場がヴェルサイユっぽかったり、知波単学園ではガダルカナルっぽいジャングルだったりと、題材となった国を連想させる描写が素敵。
戦闘シーンだけでも涙物でした・・・
その他、面白かった映画
Pad Man / パッドマン 5億人の女性を救った男
Star Wars: The Rise Of Skywalker / スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
Vice / バイス
Pokémon Detective Pikachu / 名探偵ピカチュウ
Organ / あの日のオルガン
Weathering With You / 天気の子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?