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ミュンヘン②【飲んだくれの聖地巡礼】

こんにちは。いこです。
ドイツのミュンヘンに来ています。

今日はバイエルン地方の醸造所や直営レストランを巡っていきます。

バイエルンのビールの歴史は古く、早いものは11世紀から醸造の記録が残っています。今日出かけるところはいずれ劣らず古い場所ばかり。

醸造・営業が始まったのが、日本でいえば平安時代や鎌倉時代の頃と考えると、もはや文化遺産レベルですよね(笑)

ミュンヘンの街には、前回ご紹介したホフブロイハウスの他にも、そんな醸造所直営レストランがごろごろしています。

アウグスティナー

まずはアウグスティナー。醸造所直営のレストランに着きました!

↑店のたたずまいがもうカッコいいですよね。店からカッコいい紳士が出てきてるところまでカッコいい。やってることはみんな飲んでるだけなんですが(笑)

アウグスティナー修道院は、1328年に醸造所が作られたそうです。鎌倉時代ですね。

そんな醸造所直営のビアホールも、美しいシャンデリアの灯に照らされて、朝から飲んだくれたちのご機嫌な声が響きます。

↑アウグスティナーのデュンケル。

ドイツのビール名は、基本的に醸造所の名前を先にして、そのあとにビールの種類をつけます。

「アウグスティナー・デュンケル」だったら、「アウグスティナー醸造所」の「デュンケル」ということですね。

デュンケルは「暗い」という意味で、黒ビールだけどラガーなので飲みやすいビールです。

ヴァイエンシュテファン醸造所

お次はヴァイエンシュテファン醸造所に向かっていきます。ミュンヘンから北へ1時間ほど列車で走り、フライジングという街に向かいます。

↑『ビール世界史紀行』を読みながらの電車旅。

↑到着。さっそくお出迎えしてくれたのは犬?調べたら、修道衣を着た熊らしい。

↑ゆるい坂道をのぼっていくと……

↑醸造所の建物が見えてきました!

ここは1040年には醸造・販売の記録があるそうです。1040年っていったら、平安時代の、紫式部の死後わずか20年です。信じられないスケールだ。

現在はミュンヘン工科大学の醸造学科が置かれており、醸造の研究を日夜行なっているんだとか。大学でビールの研究、ええなあ。

残念ながら醸造所内部の見学はできませんでしたが、併設レストランで無濾過ビールを出しているので飲んでみます。

↑ヴァイエンシュテファンのヘーフェヴァイスをゲット!

泡立ちがむちゃくちゃいいのが分かりますか? これが小麦原料の、ヴァイスビアの一つの特徴でもあります。

喉越しはすっきり。でもコクがあって、フルーティ。

↑ビアガーデンから外を眺めながらゆっくり。至福。

↑ゆるやかなカーブを描くグラスは、対流を起こして泡持ちをよくしてくれるそうです。

↑デザートのクーヘン。パイ生地がさくさくで美味しい。

↑かわいい鳥を発見。なんて鳥だろうか。。

ひとしきりビールを楽しんだら、ヴァイエンシュテファンのショップに行きました。

↑店内にところせましと並んだビールのケース。ケースごと売られているわけです。まー、瓶ごとに買うなんて、飲んべえにはまだるっこしいですもんね(笑)

田園風景を眺めながら帰りました。

フランツィスカーナー

ミュンヘンに戻ったら夕方。
まだ1日は終わっていません。続いてフランツィスカーナー直営レストランへ。

↑修道士のマークが特徴的なフランツィスカーナー。これはデュンケルですね。

ここは14世紀の醸造所ですね。なんかもう時間の感覚が麻痺してきましたね(笑)

修道士がマークになってますが、実際は修道士が作っていたのではなく、修道院が近かったってだけらしい。

ここのビールは、個人的には、超すごい!ってわけじゃないんですが、際立った特徴がない分、多くの人が楽しめる味なんじゃないかと思います。

↑ネギアレルギーにはつらすぎる図。パンにネギを塗る発想はなかった。。

標高700mの丘の上、アンデックスへ

まだ終わりません。
翌日はアンデックス修道院醸造所へ。

ミュンヘンから電車で1時間。さらにバスに乗り込んで、標高700mの丘へと向かいます。

↑人で賑わうバス

↑あと少しだ!

↑木の像がビール飲んでるーーー!!

↑日本と言われてもちょっと信じそうになるお土産屋。

↑到着! ハイキングコースにもなっていて、徒歩や自転車で、丘のふもとから1時間半かけて歩いてくる人もいるそうです。ビール飲んで、帰れるのか??(笑)

修道院が最初に文献に登場するのは1080年。ビール醸造は15世紀から。森鴎外が訪れたこともあるそうな。

↑さっそくレストランでビールをもらいます!

↑中も外もいい感じです。

丘の上から最高の田園風景を眺めながら乾杯!!

いやー、暑かったんですけど、涼しい風が吹き抜けて、めちゃくちゃ気持ちよかったです。このロケーションにこのビール。

アンデックスの無濾過ヴァイスビアは、複雑な味わい。飲みやすいけれど、まろやかで、口当たりが優しく、ぬるくなってもずっと美味しい。個人的に、ここが現時点でドイツの頂点です。

ドイツではビールを飲んでたら、ハチが寄ってきます。

↑こんなやつ。

みんな気にせず楽しんでるので「ヨーロッパ人つえー!」って思いましたけど、まあミツバチですから。

めったに刺すことはないでしょうし。
ってことで僕らも気にせず飲んでました。

が、そのあと友人から、

「それ、ミツバチじゃなくてヨーロッパクロスズメバチっていう、スズメバチの一種だよ。刺されなくてよかったね」

と教えてもらい(笑)

めっちゃ危険なやつやん!!

なんでも今年はドイツも暑いので、ヨーロッパクロスズメバチが大量発生しているらしいです。ハチはアルコールのにおいに寄ってくるんだとか。ビアガーデン、危険や。。

田園風景をゆっくり帰ろう

ほどよく酔っ払ったので、バスでのんびり帰ります。

↑見渡す限りの田園風景。日本の夏をなつかしく思い出す。

↑が、このバス、なんと別の方向に行ってたらしく。

よく知らないところにおろされ、ここからさらに歩きとバスで移動。

↑鉄道を使ってようやく丘のふもとに帰還。疲れた。

ちょっと休憩したかったので、街を歩いて、ゆっくり湖に向かってみました。

↑小さなスーパーマーケットに入ると、ビールがぎっしり。さすがや。ドイツ、オーストリア、チェコのビールはあったけど、当然ながら日本のビールはなし(笑)

↑干し草発見。農家さん多そうだもんなー。

シュタルンベルク湖

湖に着きました。ここはノイシュバンシュタイン城を築いたルートヴィヒ2世が亡くなった場所らしいです。湖に十字架も立ってるんだとか。

↑水がめっちゃ澄んでる。

↑ヨットやボートが繋留されています。

ぐぐぐ、、気持ち良さそう!

湖に入ってみた

うおーーー!冷たい!!

めっちゃ気持ちいいやんけ〜〜!!

↑水遊びしてたら、完全に童心に返りました。

今回、ここまであまり田舎旅という感じではなく、どちらかといえば有名な観光地を回っているだけだったので、観光客がほとんどいない、シュタルンベルク湖のような場所にも立ち寄れたのは収穫でした。

我ながらよく飲んでよく動きました

このあとミュンヘンに戻って、ひさびさに中華料理(笑) 沁みるほど美味かったです。もうドイツの肉のかたまりはいいかなあ……(笑) ビールもこの夜だけお休み。

明日はケルンに移動します!
ケルンのうまいビールに会いに行きます。🍺

p.s.

ミュンヘンで繰り広げられていた路上チェスバトル。白熱。


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