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xR.fm 第57回 「Chatworkで推し電WA!!」 Recap

xR.fmは、@ikkou@nkjzm でお送りする『xRの最新情報や旬な情報を届けるポッドキャスト』です。

この note では xR.fm No.57 で取り上げた内容を、収録中に話せなかった補足を含めたコメント付きでお伝えします。

オープニングトーク① iPhone SE のお話

わりと唐突に発表された iPhone SE の話を取り上げました。

番組中でも話していますが、AR Quick Look に対応した iPhone/iPad でこの iPhone SE のページ下部にある「ARでiPhone SEを見る」リンクを開くと、実物相当サイズの iPhone SE を AR で現実世界に重畳できます。

また、番組中で「おろし金」と称していた Mac Pro もまた AR で現実世界に重畳できます。

Mac Pro の AR は iPhone SE に比べて設置する位置を計るのに適しているのではないでしょうか。

オープニングトーク② FF7R に VR モードがあったお話

先日発売された FINAL FANTASY VII REMAKEFF7R にVR モードがあった話を取り上げました。

番組中では触れていませんが、この VR モードが搭載されるかもしれない話は、2020/01 時点で噂話として一部で話題になっていたものです。

実際には FF7R を PlayStation VR で遊べるようなものではありませんでしたが、ゲームの中に VR という空間が広まるのはメタ的で面白いですね。

Real Estate - Quarantour のお話 #WebAR

US のインディーズバンド Real Estate が WebAR で体験できるツアー「Quarantour」を始めた話を取り上げました。

その模様は YouTube にも公開されていますが、『百聞は “一体験” にしかず』なので、お手元にあるであろう iPhone や Android で上記のサイトにアクセスして試してみてください。

ちなみに、この WebAR は安定の 8th Wall で実装されています。

個人的にはかなり高まって連ツイしていますが、あまり反応がないのはバンドそのものに対する知名度の有無でしょうか。

Spotify の URL を貼っておきますが、自分自身はこれまで Real Estate の音楽を聴いたことがありませんでした……!!

<model-viewer> v0.10.0 Update のお話

iOS/iPasOS で WebAR を実現する AR Quick Look に対して、Android そして iOS/iPadOS の両方で、さらに Magic Leap のブラウザ Herio でも WebAR を実現する <model-viewer> の v0.10.0 がリリースされた話を取り上げました。

先日公開した iOS/Androdi 両対応版の Keep Distance Ruler もこの <model-viewer> を使っています。

<model-viewer> の実態は Web Component です。近日中に dev.to に今回のアップデートに関するエントリを投稿する予定です。

ARCore の検証にはリファレンスモデルの下限端末である Nexus 5X を使用してきましたが、さすがにパワーが足りなくなったので中古の Pixel 3a を調達しました。

「オンラインハシゴ酒」のお話

昨今のご時世で「オンライン○○」が伸長している気配を感じていますが、プラットフォームとして Remo を使ったオンライン飲み会を楽しめるようにするイベント「オンラインハシゴ酒」の話を取り上げました。

株式会社キッズプレート(本社:東京都中央区、代表:茂出木謙太郎)は、2020 年 4 月 15 日(水) 社内プロ ジェクトとして「AVATARWORKS」を発足し、アバターの姿で働く「アバターワーク」を普及させるた めの技術支援サービスを提供開始いたします。
その運用テストも兼ねた企画として、3 店舗の飲食店と連携したオンラインイベント「オンラインハシゴ 酒」を 2020 年 4 月 10 日(金)~4 月 12 日(日)の 3 日間で実施、その運営をプロジェクトに参加する アバタースタッフによって行いました。

Ref. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000021558.html

V × 飲食という領域では、Luppet Cafe のように業態として一時休業を余儀なくされているケースもありますが、完全オンライン化することでこの状況を乗り越えようとする取り組みだと認識しています。

こういった内容で、ポジティブ寄りの話も、ネガティブ寄りの話も、まだしばらくの間は続くと推測しているので、引き続き注視していきます。

KAWS のアプリがアップデートしたお話

xR.fm の過去回で取り上げた KAWS の AR アート「EXPANDED HOLIDAY」がアップデートして、無料で体験できる AR アートが増えた話を取り上げました。

AR アートの名前は「EXPANDED HOLIDAY」ですが、アプリの名前は「Acute Art」なのでアプリストアで「KAWS」や「EXPANDED HOLIDAY」と検索しても出てこないので要注意です。

個人的にこの取り組みは面白いと感じているので、まだ試したことがない方はせっかくなのでダウンロードして遊んでみてください。

中国における VR 活用事例のお話

ここ数ヶ月の事態の渦中にあるとも言える中国が、この状況で VR をどのように活用してきたか記されている記事の話を取り上げました。複数の事例が掲載されている良記事なので個人的には必見です。

個人的には AR グラスを用いた体温チェックの事例に「THE 中国」といった雰囲気を感じています。

ARも実験的に各地で導入されている。マンション・団地に入る人が住民か否か、体温はどうかがARグラスですぐに判断できるシステムや、商業地でセンサーで感知した人の体温を表示するARグラスといった装備を警察が実験的に導入した。

Ref. https://japanese.engadget.com/jp-2020-04-17-vr.html

中国では AR だけではなく VR でも体温を計る仕組みが実施されているようですが、これは人の追跡を可能とする仕組みがあってのものなので、仮に日本国内に同じ技術を持ち込んだところで、それを実際に運用するのは難しいかもしれません。 

中国ではここ半年足らずで半強制的に xR 技術を取り込んだ社会的なアップデートが進んでいる、そして今後も進んでいくのは自明なので、そのあたりは別の note 記事としてまとめるかもしれません。

イトッポイドさんが東京大学の授業でリモート講師を務めたお話 #技術とコンテンツ

前回の xR.fm で取り上げたガリベンガーVにも出演していた東京大学の鳴海先生らが担当を務める「技術とコンテンツ」の初回授業の講師をイトッポイドさんが務めた話を取り上げました。

本取り組みの詳細が掲載されている Mogura VR さんの記事は必見です。

MAD Gaze が日本で展開する予定のお話

AR Smart glasses である MAD Gaze GLOW を展開する MAD Gaze 社が日本国内向けに MAD Gaze GLOW を展開することを発表した話を取り上げました。

MAD Gaze GLOW はもともとクラウドファウンディングサイトである Kickstarter や Indiegogo で展開していたデバイスですが、今回ついに正式に日本で展開することになったという形になります。

収録時点では公式ウェブサイトが本国サイトとは異なる Strikingly で作られていること、madgaze.com のサブドメインあるいはサブディレクトリではなく madgaze-japan.com という新規ドメインを取得していること、そもそも公式からのアナウンスがないことから、これはちょっと怪しいのではないかと訝しんでいましたが、問い合わせたところ紛れもなく “公式” との回答を得られました。

というわけで 4/20 の先行販売に合わせてポチることもやぶさかではありませんでしたが、数日遅れての販売になったようです。

MAD Gaze GLOW の日本展開により、Nreal Light 一強になりつつある日本の AR Smart glasses 界隈がどのように変わるのか、あるいは何も変わらないのか、今から楽しみです。

ソフトバンクの 5G 施策に絡めた新作スマートフォンと一緒に配布された Pico U Lite のお話

ソフトバンクが 5G を展開するにあたって VR ゴーグルを配るよと言ったらスマホ VR でズコーッてなった Pico U Lite の配布が始まった話を取り上げました。

ちなみにソフトバンク社の提供する 5G コンテンツは 5G 環境でなくとも体験可能です。

にじさんじのいちからさんが 19 億円を調達したお話

最高にかわいい物述有栖ちゃんを擁する「にじさんじ」を運営するいちから社がシリーズ B ラウンドとして 19 億円の資金調達を実施した話を取り上げました。

いちから社は昨年夏に 7 億円の調達を実施していて、当時も海外展開を視野に入れてのことでしたが、今回の調達も海外での活動を強化するものです。

この 7 億円調達後、いちから社は秋に高価なモーションキャプチャシステムである VICON を導入しています。

調達からの投資をがっつり実施している中で今回の大型調達となりましたが、今回の調達に関しては商社として大手の伊藤忠商事が参画していることに注目しています。

伊藤忠商事は、今回のいちからとの資本業務提携を通じて、伊藤忠グループのネットワークと知見を活かし、中国をはじめとする海外におけるVTuber事業の展開を支援してまいります。アニメ文化という日本特有の強みを活かした新たなIPであるVTuberの商品化、音楽展開、リアルイベント実施等の複合的な展開をサポートし、新たなアニメコンテンツ市場の創出を目指してまいります。

Ref. https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2020/200414.html

伊藤忠商事が発したプレスリリースにも掲載されていますが、海外展開、特に中国への展開を強めていく意思が感じられます。勢いがある VTuber 事務所なだけに、今後の展開が特に楽しみです。

@ikkou は物述有栖ちゃんを応援しています:)

3D Photography using Context-aware Layered Depth Inpainting のお話

技術系のお話として 1 枚の画像から 3D 写真を作り出す Paper を取り上げました。

We propose a method for converting a single RGB-D input image into a 3D photo, i.e., a multi-layer representation for novel view synthesis that contains hallucinated color and depth structures in regions occluded in the original view. We use a Layered Depth Image with explicit pixel connectivity as underlying representation, and present a learning-based inpainting model that iteratively synthesizes new local color-and-depth content into the occluded region in a spatial context-aware manner. The resulting 3D photos can be efficiently rendered with motion parallax using standard graphics engines. We validate the effectiveness of our method on a wide range of challenging everyday scenes and show fewer artifacts when compared with the state-of-the-arts.

Ref. https://shihmengli.github.io/3D-Photo-Inpainting/

これはすごいです!なにをやっているかは YouTube に公開されている動画を見るのが早いです!

Author に名前がある通り、この Paper には 3D 写真を投稿できる Facebook の方も関与しています。 

alievk/avatarify のお話

技術系のお話として絵画などを元にしてフォトリアリスティックなアバターを作り出して ZOOM などで使える Avatarify を取り上げました。

どんなものかは YouTube 動画を見るのが早いです。

実際に手元の環境で動かした様子は別エントリを書くかもしれません。

立体視ディスプレイ「Looking Glass」が Unreal Engine に対応したお話 #ルキグラス

Looking Glass がついに UE4 に対応した話を取り上げました。

8K Looking Glass を日本で展示以降、改めてお披露目する機会に恵まれていませんが、もはや今年 2020 年中の大型展示イベントは概ね開催が難しくなっているので、実物を見る機会は少なくなる可能性があります。これは写真や動画では真の魅力が伝わりにくい Looking Glass にとっては向かい風だと感じています。

しかし日本における Looking Glass の盛り上がりは開発者コミュニティによって支えられている節があるので、仮に今まで通りの盛り上がりを保てなくとも、せめてその火が絶えないよう今後も取り上げていきたい気持ちでいっぱいです!

「新型コロナwithARハッカソン」のお話 #withARハッカソン

04/18 から 04/19 の 2 日間にかけてオンラインで開催された「新型コロナwithARハッカソン」の話を取り上げました。

収録日段階ではまだ会期中で結果が発表されていませんでしたが、今日現在は受賞作品が公開されています。

#withARハッカソン は定期的にハッカソンを開催するコミュニティとして継続性を保っていてすごいなーと感じていますが、こういった状況でこういった取り組みを実施する行動力と熱量も素敵ですね!

「VRoidクリエイターズLTやりました」を開催したお話 #VRoidLT

@nkjzm が主催する「VRoidクリエイターズLTやりました」を開催した話を取り上げました。

https://www.youtube.com/watch?v=QzXp9gV5ia8

当日の Twitter 実況の盛り上がりは Togetter で可視化され、全体の様子は YouTube Live のアーカイブが公開されているので、当日見逃した方はぜひご覧ください。VRoid に興味を持つ人であれば必見のイベントだったのではないでしょうか。

来週は「WebXR Tech Tokyo #0 @ cluster」のお話 #xRTech

@ikkou が主催する 2020/04/27 に開催予定の「WebXR Tech Tokyo #0 @ cluster」が間もなくという話を取り上げました。

こちら目下準備中です!!!!11

来週は「HoloLens ミートアップ @ cluster vol.1」もあるお話

2020/04/22 に開催された「HoloLens ミートアップ @ cluster vol.1」の話を取り上げました。イベント前にこの note 記事を公開するのは間に合いませんでした!

togetter など貼ります。

Oculus Connect 7 がオンライン開催になったお話

Facebook 傘下の Oculus 社による年次イベント Oculus Connect の次回開催分 Oculus Connect 7 がオンライン開催になった話を取り上げました。

Every year, Oculus Connect brings together developers, content creators, marketers, and more to celebrate the VR industry’s momentum and growth. In light of the evolving public health risks related to COVID-19, we’ve decided to shift Oculus Connect 7 to a digital format later this year.

Ref. https://www.oculus.com/blog/an-update-on-oculus-connect-7/

xR 関連情報はその一部に過ぎないといえ、Oculus Go や Oculus Quest が発表された Facebook 社としての年次カンファレンス F8 に関しては開催を見送った旨が既に公表されていました。

Every year, we look forward to connecting with our global developer community at F8 and sharing our vision for the future that we’re building together. But given the growing concerns around COVID-19, we’ve made the difficult decision to cancel the in-person component of F8 2020.

Ref. https://developers.facebook.com/blog/post/2020/02/27/important-f8-2020-update/

だからといって何らアップデートがないだなんてことはないと信じていますが、人の移動が制限されている以上、稼働への影響も大きいと感じているので、Oculus 関連の今後を不安混じりで期待しています。

ROOM 101 のお話 #ZOOM演劇

自宅で楽しめるオンラインイマーシブシアター 泊まれる演劇 In Your Room『ROOM 101』の話を取り上げました。

本来であれば 6 月に開演予定だった「泊まれる演劇 MIDNIGTH MOTEL」の代替コンテンツという形になります。

先日、現状の新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、6月に開演予定でした「泊まれる演劇 MIDNIGTH MOTEL」の延期を発表いたしました。
(中略)
公演延期となった「MIDNIGHT MOTEL」では、京都にあるHOTEL SHE, KYOTOを舞台とし、お客さま自身が物語の一役となり、真夜中のホテルを彷徨い歩く演目を予定しておりました。
皆さまにお見せするのは少し先になってしまいましたが、一旦舞台をご自宅のパソコン(またはスマートフォン)に移し、登場人物のキャストとの会話や手紙のやりとりを交えながら、物語が生まれる。そんなこれまでにないオンライン・イマーシブコンテンツ「泊まれる演劇 In Your Room」を制作いたします。

Ref. https://note.com/tomareru_engeki/n/n78c00b9617c4

残念ながら話題として取り上げた時点ですべての公演枠は SOLD OUT 状態でした。

日々変わる情勢の中で演劇系も大きな影響を受けているものだと推測されますが、やはりオンライン化への舵切りをいかに実行するかが今後のターニングポイントになってくるのではないでしょうか。

今回取り上げたオンライン演劇とは別の軸でオンライン演劇を ZOOM で展開している劇団さんの事例もあります。

個人的にはこの「劇団ノーミーツ」さんの #ZOOM演劇 がお気に入りです。

国立科学博物館が VR を公開するお話

上野の国立科学博物館が 04/24 から VR で館内の展示物を鑑賞できる取り組みを始める話を取り上げました。

どんな VR 体験が待っているのか気になるところではありますが、個人的な見解としてはスマホ VR 級のものだと推測しています。そもそも Osulus Go や Oculus Quest のような “お高い” VR HMD が一般家庭に普及しているとは言えない状況なので、スマホ VR かーと残念がるのは多分間違っていて、最大公約数を考慮した結果だと認識しています。

 科博に限らず、科学系・アート系で何らかの形で VR 技術を用いた展示を実施している事例が増えてきたので、いずれ増刊号としてまとめるかもしれません。

「バーチャルd〜“推し”のVTuberとおしゃべりできる完全オンラインイベント〜」が開催されるお話 #バーチャル推し電WA

こんな状況なので VTuber 関連の “物理” イベントが軒並み中止または延期になっているのは過去回でも取り上げている通りですが、完全オンライン化することで VTuber とおしゃべりできるイベントが開催される話を取り上げました。

当日は「Chatwork(https://go.chatwork.com/)」を使い、VTuberとのトークをお楽しみいただけます。

Ref. https://virtual-oshidenwa.peatix.com/

個人的にはこの「Chatwork」をプラットフォームとして選択したところにトキメキに近いなにかを感じています。いまや「Slack」でのオンラインコミュニケーションを業務に取り入れている企業も多いと思いますが、一昔前までは国産ツールである「Chatwork」を使っている企業がとても多かったです。もちろん今でも「Chatwork」を使っている企業はありますし、「Slack」にはない利点もありますが、極個人的には既にレガシーを感じていただけにこの「Chatwork」で VTuber とおしゃべりできるという座組は大変惹かれるものがありました。惜しむらくは自分が強く推している方が出演しないというところでしょうか。

昨今の時世と経済のお話

アフタートークとして @nkjzm が取り上げたがった増田をテーマにやんややんや会話しました。

取り留めて xR に関係があるわけでもないですが、xR 的とも言えるかもしれないですし、あるいは蛇足だったかもしれません。

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この xR.fm Recap はポッドキャストとしての配信が始まってから書き始めています。収録前に何を話すか決めている台本というか雑多なメモのようなものがあるので、それをテキストとして再構成しつつ、当日話し足りなかったことなどを補足していくだけの作業ではあります。が、ちゃんとやろうとすると意外と時間がかかってしまうこともあり、ポッドキャストを公開して数日が経過してからの note 記事公開となっています。

それにしても “昨今のご時世” のような言い回しが増えてきましたね……。

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xR.fm は “ほぼ” 毎週収録しています。
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現場からは以上です!次回の配信をお楽しみに!


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