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子どもにスマホやタブレットのアプリを与えることのメリット

こんにちは、一色です。モノイズという会社を作って、小さな子どもから楽しめるゲームアプリを作っています。
おかげさまで、アプリの累計ダウンロード数は1600万を超え、日本をはじめ、アメリカ、ロシア、インドなど世界中の子どもたちに遊んでもらっています。
代表作の「ピタゴラン」では、1万3000人の評価の平均は5点満点で4.5点、他のほとんどのアプリでも4点以上の高評価をいただいております!

今回は、小さな子どもにスマホやタブレットを与えることの是非について、私なりに考えてみようと思います。まずは、否定的な意見から。


幼児にアプリをやらせてもいいんですか?

そのようなご質問を、子育て中のママやパパから受けることがあります。私としては、いいとも言えないし、だめとも言えないです。
「他の人に判断を委ねるのではなく、どうか、保護者であるあなたご自身が、お子様の性格や成長度をよく考えた上で、ご判断下さい」というのが私の本音。
一括りにスマホとかアプリとか括るのは、いかにも乱暴です。いいアプリもあれば、悪いアプリもあります。年齢によっては早すぎるものもあるし、射幸性が高すぎるもの、広告の質、そして課金に対する注意も必要です。(それについては改めて記事にしたいと思います。)
アプリを渡すとき、よく吟味していただきたいです。

どのような教育効果があるのですか?

幼児向けのビジネス全般に言えることなんですが、早期教育の重要性が本当によく語られます。モンテッソーリ教育、シュタイナー教育など、様々な教育理論が根拠として展開されます。

しかし、私は、アプリが教育効果を謳うことに対しては、懐疑的です。

モノイズのアプリに関しては、教育効果はあるかもしれないどないかもしれない、楽しめればいいんじゃないんですか? というスタンス。

考えてみてください。結局のところ、何が子どもにとって良いのか、測る手段などないのです。1人の人を、AとBの教育を受けた場合で比較することなどできません。あるいは、その比較ができたとして、どうやって結果を判断するのでしょうか? 最終学歴の偏差値? 就職先の年収? それが人の価値としての基準となるのでしょうか? 結局は、そんなこと、誰にもわからないんです。

ここからは私の意見となりますが、私は、未就学児に一番大事なのは、学ぶことではなく、遊ぶことだと考えています。未就学という言葉が、そもそもそういう意味ですよね。

もちろん、遊びながら学べればいいよね、という意見には賛成。でも、遊びながら学べることを謳うことって、ゲームにとっては野暮だというか、ろくなゲームないんですよね。

学ぶということは結果であって、遊ぶ目的は、あくまで遊ぶである必要があると考えています。

スマホに育児をさせてはいけない?

日本小児科医会というところが、そのような提言をしています。
私としては、これは程度の問題だと思っています。
絵本を読み聞かせる、公園に行く、そういう子どもとの触れ合う時間も必要なことに異論はないけれど、スマホで遊ぶ時間もあって良いと思いませんか?
もちろん、ずっとスマホを与えて、何もしないというのは問題ですが、そんなことは現実に可能でしょうか。子どもは飽きっぽいし、ずっと1つのことで満足したりしないでしょう? それでもスマホばかりさせているのなら、それはネグレクトですよね。
そもそも小児科医会の男性医師は、自分で子育てしたことあるんでしょうか。奥さんに子育て任せてたんじゃないですか? 


……と、否定的な意見に対して答えた上で、次に、メリットについて書いていきます。

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子どもの遊びのレパートリーが増える

子どもは遊びの天才なので、1日に無数の遊びを求めます。そのうちの1つとして、レパートリーが増えることは、単純に良いことです。それに、スマホには、スマホでないと遊べない遊びがあります。スマホならではの面白さがあるアプリを選んでいただければと思います。

自己肯定感が育まれる

ゲームというのは、現実世界では難しいことを、簡単に実現できるところに、1つの意義があります。例えば、誰もが勇者になって世界を救えるところが、ゲームのいいところ。
褒めて伸びるタイプという言葉がありますけど、基本的に、誰でもそうじゃないですか? 子どもは、基本的に、現実世界では大人よりできることは少ないわけです。しかし、ゲームの世界では逆転することも多々あります。
私たちのアプリでも、子どもがママやパパに誇らしく、「こんなの作ったんだよ、すごいでしょ!」って言えるように、いつも設計しています。そして、それを「すごいねー!」って褒めてあげて欲しいと願っています。そのようにして、自己肯定感を育てていければと。

ストレスを感じる時間を楽しく過ごせる

例えば、帰省ラッシュで渋滞に巻き込まれてしまったときなど、子どもにとっても非常にストレスフルですよね。車酔いなどをしない子であれば、その有意義とは言いがたい時間を、楽しく遊んで過ごせます。移動時間の他にも、(病気の程度によりますが)病院で待っているときの時間や、お店の中で子どもが先に食べ終わってしまって手持ち無沙汰な時間などを、皆がストレスなく過ごすことができます。

いつでも帰れる安心な場所を与えられる

子どもは、大人が想像する以上に、繰り返して同じことをしたり、見たりすることで、安心感を得ています。Eテレの番組がいい例でして、大人がみると、また使い回しかよ、などと思っても、子どもは楽しんでみていますよね。いつでも安心して楽しめる場所があることが、明日への活力を生みます。アプリは環境に左右されないため、例えばおばあちゃんの家に泊まるなど、環境が異なる場合でも、常に心が安心できる場所を提供することができます。

子どもにも親にも、余裕を与えられる

子どもが集中して楽しくアプリを遊んでいる時間、ほんの少しだけでも、親に時間を提供できると考えています。子育てって、戦場ですよね。常に向き合っていると、余裕が持てなくなることも多いと思うのです。そのとき、わずかでも休憩できる時間を提供できることが、アプリの大切な役割だと思います。

さいごに

以上が、私の考える子どもにスマホやタブレットのアプリを与えることのメリット。ですが、それはもちろんアプリの質によって決まるもので、繰り返しになりますが、年齢や性格などを一番知っている親御さんが、よく吟味して選んで欲しいと思っています。

私のおすすめは、広告があるのはあり得ない、有料でも構わないというのなら、まずは、スウェーデンの知育アプリ制作メーカーのToca Bocaさんをおすすめします。ほとんどのアプリが有料ですが、非常に上質なコンテンツが揃っています。

できれば無料で、(子どもにとって不適切な内容でなければ)広告が出ても構わないというのであれば、モノイズのアプリも候補に入れていただけると、とても嬉しいです。

お読みいただき、ありがとうございました。

モノイズ
http://monois.com/

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