日本のハゲがかっこよくなるには

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この記事は
「日米における
 ハゲに対する認識の違い」
というお題をいただいて
書いた記事です。

※文中で「ハゲ」という言葉が
 多用されていますが、
 侮蔑する意図はありません。
 他の言葉に言い換えることができないので、
 ご了承ください。

*  *  *

国を問わず、映画やテレビドラマで
主演を務める男性俳優には、
多くの場合「見た目の良さ」が
求められます。

その「見た目の良さ」は
国や時代によって、
変わるものではありますが、
いくつかそれに合致しない
容姿の特徴もありますね。

そのひとつが「ハゲ」です。

日本で主演を多く務める俳優を
思い出してみてください。


そうなんです。

日本の俳優で、
主演を務めるのは、いくつになっても
髪がフサフサの俳優ばかりですよね。

一方、アメリカでは、
禿げている俳優でも
主演を務める傾向があります。

ジャック・ニコルソンをはじめ、
ブルース・ウィリス、
ニコラス・ケイジなどなど、
ハゲでも主演を務める役者の系譜は
脈々と受け継がれています。

一方、日本のハゲの俳優といえば、
脇を固めるバイプレイヤーが
圧倒的に多いですね。

さらに視野を広げるなら、
主役として活躍するハゲは、
志村けん、笑福亭鶴瓶、所ジョージなど、
お笑いの方が多いです。

日米において「ハゲ」に対する
認識の違いについて、

その違いがどうして、あるのか、

さらに、日本のハゲが
欧米のようにかっこよくなるには、
どうしたらいいのか考察してみます。

アメリカのハゲはかっこいい?

アメリカにおいて
ハゲの俳優が主演を
務めることができるのは、

ズバリ「様になるから」
というのが大きい気がします。

先ほど、例に挙げた
ハゲの俳優たちは、
コミカルな役もこなしますが、
基本的にかっこいい役どころが多いです。

これは、かっこいい役をやっても、
「様になるから」に他なりません。

それでは、なぜ、アメリカの俳優は
ハゲでもかっこよく見えるのでしょう。

日本とアメリカの違いは、
おもに「容姿」と「文化」にあると、
考えられます。

身体や顔の作りの違い

日本ではおもに「ハゲ」というのは、
コミカルな要素として扱われがちです。

その背景には「見た目」そのものが
コミカルな印象になる、
というのがあるでしょう。

ここで着目したいのが、
欧米人と日本人の体格の違いです。

欧米人に比べて、日本人は身長が低く、
頭身が低いですね。

一説によると、
欧米人の平均は8頭身、
日本人の平均は7頭身だそうです。

画像3

頭身が高いほど、姿勢も良くなり、
かっこよく見えます。
(多くの日本人は猫背気味で、
 自信なさげに見える)

低い頭身で、
毛髪も薄いとなると、
どうしてもコミカルな印象の方に
ひっぱられがちです。

身体の作りだけではなく、
顔の縦横比も見え方に
大きく影響しています。

欧米人は縦長の比率の顔が多く、
髪がなくても、
バランスがとりやすい形なのです。

日本人の顔の縦横比は、
丸型が多く、
髪がなくなることによって、
アンバランスな印象になります。

画像5

また、日本人のハゲが目立つのは、
髪の色の影響もあります。

黒にハゲ

黄色にハゲ

▲ともに面積は変わらないのに、
 色によって見え方が違う

黒髪は、金髪などに比べて、
地肌の部分が強調されるのが
おわかりでしょうか。

逆に、日本でもオシャレなハゲとされる
所ジョージ、小堺一樹などを見ると、
髪を染めており、自然とハゲが
目立たないようになっています。

欧米人と日本人の顔を比べると、
そのつくりの違いも着目すべき点です。

一般的に欧米人は、
顔のパーツにメリハリがあって、
掘りが深い、いわゆる「濃い顔」、
日本人は、のっぺりとした
「薄い顔」という感じですね。

頭髪がなくなった時に、
顔全体のメリハリのなさが
前面に出てしまうのも
日本人の特徴と言えるでしょう。

このように欧米人と日本人では、
体格や髪の色の違いによって、
ハゲの見え方にも違いが生じるのです。

環境と内面の問題

日本と欧米のハゲの違いについて、
「容姿」の側面を書きました。

しかし、問題はそれだけではありません。

何が「かっこよく見える」かは、
「文化」的な側面も欠かせないのです。

そもそも、日本には
かっこいいハゲのロールモデルが
不在というのが、
もっとも大きいといえるでしょう。

前述したように、
アメリカには禿げていても
かっこいい俳優がたくさんいます。

そうすると、一般人でも、
その人たちと同じような装いで
かっこよく見えるハゲが
たくさんいることでしょう。

そもそも、欧米では
ハゲを恥ずかしいと思う
気持ちが日本に比べて
少ないのも大きいですね。
(恥ずかしくないわけではない)

この記事を書くにあたって、
ハゲの主役が活躍するいくつかの
映画を観てみました。

その中の一つに
『カッコーの巣の上で』があります。

この時のジャック・ニコルソンは、
30代後半でしたが、
既に前頭部の毛髪が後退してきています。

でも、そんなことはまったく関係なく、
かっこいいんです。

見た目がかっこいいんですよ。

しかし、よくよく見ると、
この映画には、主役以外にも
脇役で何人かの方が禿げています。

その人たちはかっこよくありません。

むしろ、日本的なハゲというか、
自信なさげな印象で、
髪型も無造作な感じでした。

ここから類推できるのは、
禿げてもかっこよく見えるかどうかは、
内面的な要素も強いのではないか、
ということです。

自分に自信がある人は堂々としていて、
かっこよく見えます。

逆に、どんな容姿であろうとも、
自信なさげに、おどおどしている人は、
かっこよく見えません。

とはいえ、人間は一人で
生きているのではありませんよね。

どんな環境に置かれるのかによって、
人というのは、立ち振る舞いが
大きく変わるものです。

例えば、前述したように、日本では
ハゲに「コミカル」なイメージが
根づいています。

よって、世間一般的にも、
「ハゲ」=「コミカル」
という印象が持たれるのです。

そのイメージ通りに振る舞える人には、
「ハゲ」が邪魔になることはないでしょう。

要するに、禿げていても、
明るくて、冗談が言えるような人は、
それがウィークポイントにはなりません。

ところが、日本全般の感覚で言って、
そういう立ち振る舞いができるのは
ごく限られた人だけです。

ほとんどの人がおとなしくて、
真面目な国民性なんですね。

そうすると、行き場を失った
「ハゲ」の「コミカル」なイメージは、
一転して「触れてはいけない」
話題になってしまいます。

日本人もかっこいいハゲになれる

これまでの日本では
「ハゲ」を隠すことによって、
自信のなさを補ってきました。

増毛、植毛、カツラですね。

もちろん、そういうやり方もあります。

それは本人の選択の自由なのですが、
誰もが「隠す方向」になると、
「ハゲ」=「隠すもの」
ということになるので、

このままでは日本のハゲが、
かっこいいイメージになることは、
永遠にありません。

ここは個人的な意見に過ぎませんが、
これからの日本には、
海外のようなかっこいいハゲの方が
増えてほしいと思っています。

そのためには、何が必要なのか、
いくつかポイントを挙げて、
紹介させてください。

まず、髪が薄くなってきたら、
それを隠すのではなく、
思い切って、髪を短くした方が
清潔感が出ます。

どうしても、髪が薄くなってくると、
少しでもそれをボリューム感で
ごまかそうとしてしまいがちです。

ところが、これでは逆に、
ハゲの印象を際立たせてしまいます。

前述したように、
日本人は顔のつくりや髪の色などから、
髪がなくなった場合に、
顔全体がアンバランスな印象になるのです。

そこでオススメなのが、
思い切って髪を短くし、
染めてみるとか、
ヒゲをはやしてみることです。

画像7

もちろん、今の日本の社会において、
特にビジネスの場では、
まだまだ一般的ではないかもしれません。

しかし、薄くなった髪を
無理に伸ばして、繕うよりも
堂々としたかっこいいハゲになるには、

やはり、実際にかっこいいハゲに
なる必要があります。

そして、かっこいいハゲが
日本にも増えることによって、
それがロールモデルとなり、

日本でも、
「ハゲ」=「恥ずかしい」がなくなって、
後に続く世代にとっても、
生きやすい環境になることでしょう。

もちろん、かっこよくなるには、
いくばくかのお金がかかるのは、
ハゲに限ったことではありません。

こまめに散髪し、
頭の見え方のバランスを保ち、
ファッションでも
ちょっとした工夫をするだけでも、
見え方が全然違ったりもします。

画像6

日本にも欧米並みに
かっこいいハゲが増えて、
日本全体を明るく照らしてくれることを
願ってやみません。

もしも、この先、髪が薄くなったなら、
私は、そういうハゲになりたいです。


【参考文献】


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