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なぜ、子どもたちが活躍する物語はおもしろいのか


昨日は映画『スーパーエイト』の
レビューを書きました。

私は毎朝、大体、5時くらいに起きて、
「今日は何を書こうかなぁ」
と考えます。

平日は6時くらいには、
記事を書き上げなければ、
仕事に行く準備ができません。

これからも映画に限らず、
いろんな作品のレビューを
書くつもりですが、
正直、1時間で記事を書き上げられるか、
結構ドキドキします。

レビューって、
書くのに手間がかかるんです。

いろいろ調べたり、
作品のことを思い出さなければ、
記事が書けないので、
1時間で書くのは、
自分の中ではギリギリの勝負です。

私は毎朝、記事を投稿していますが、
もし、いつもの通り、
何も投稿されていなかったら、
「今日は間に合わなかったんだな」
と思ってください。

きっと、仕事から帰って、
夜に記事を書き上げるはずです^^;

今日は昨日紹介した
『スーパーエイト』にちなんで、
「子どもたちが活躍する物語は、
なぜおもしろいのか」
について考えてみましょう。

昨日のレビューでも、
類似した作品として、
『E.T.』、『グーニーズ』、
『スタンド・バイ・ミー』を挙げました。

映画に限らず、
マンガやゲームでも、
子どもが主人公の作品は
多くあります。

これらは、おもに、
その作品を楽しむターゲット層の
対象年齢に由来していると思われます。

人間というのは、
自分と近い立場の登場人物に、
感情移入するものです。

『ドラえもん』でも、
『名探偵コナン』でもいいですが、
もしも、その主人公が大人だったら、
と想像してみると、
よくわかると思います。

のび太が中年のサラリーマンであっても、
物語を作るのに支障はありません。

中年サラリーマンののび太が、
「どーしよー、仕事でミスしちゃった〜!
ドラえも〜ん、助けて〜!」
という感じでも、
充分に物語を作ることができるのです。

しかし、子どもは感情移入できません。

子どもには、
中年サラリーマンの気持ちが
わからないからです。

のび太が子どもで、
ジャイアンにいじめられたり、
しずかちゃんに嫌われたり、
といったシチュエーションが、
子どもにも身近に感じられるからこそ、
夢中になって楽しめます。

実写の映画の話に戻りますが、
割と実写の映像作品というのは、
大きくなってから観るようになるのが、
一般的ですね。

私のように、年齢が1けたの時から、
実写の映画を観る場合も、
あるかもしれませんが、
まずはアニメから入るのが、
多いのではないでしょうか。

以前読んだ本の中で、
スタジオジブリの宮崎駿監督が、
言っていたのですが、
子どもにとって、
実写の映像は情報量が、
多すぎるんだそうです。

アニメの絵というのは、
ものによって、さまざまですが、
実物をデフォルメして、
簡略化しています。

だから、子どもが観ても、
疲れないし、
理解しやすいのですね。

宮崎駿監督が実写ではなく、
アニメにこだわるのは、
そんな理由もあるそうです。

一方、あまりにも簡略化された映像は、
大人には少し物足りません。

そこで、スタジオジブリの作品では、
絵の密度というか、
情報量を多くして、
大人にも楽しめる作品に
仕上げているんですね。

この話を知った時は、
おもしろい考え方だなと思いました。

こういうバランスの話は、
映像のことに限りません。

シナリオにも言えることです。

例えば、冒頭に挙げた、
子どもが活躍する映画の中から、
『グーニーズ』と『スタンド・バイ・ミー』を
比較してみましょう。

『グーニーズ』は、
子どもたちが宝の地図を見つけて、
洞窟を探検する物語です。

私のように、
子どもの頃にこの作品に触れた人は、
結構ハマる映画だと思います。

一方で、まったく『グーニーズ』を
観たことがない大人が、
これを観ると物足りなく感じることが
多いようです。

『スタンド・バイ・ミー』は、
子どもたちが「死体が転がっている」
という噂を聞きつけて、
その死体を見に行く話です。

『グーニーズ』に比べると、
地味な設定ですが、
これはまったく観たことがない大人が観ても、
多くの人が楽しめる名作だと思います。

なぜならば、
『スタンド・バイ・ミー』は、
過去の物語だからです。

『スタンド・バイ・ミー』では、
物語の最初に大人が登場し、
回想シーンとなり、
そこから本編が始まります。

そうなんです。
『スタンド・バイ・ミー』は、
大人が観ても、
過去の自分を投影しやすいつくりに
なっているのです。

それ以外にもいろいろと、
違いはあります。

『グーニーズ』は、
設定がファンタジー寄りなので、
大人よりも子どもの方が楽しめます。

逆に『スタンド・バイ・ミー』は、
子どもが観ると、
ちょっと退屈に感じるところも
あるかもしれません。

子どもたちが活躍する物語について、
まだまだ考察するところは多いですが、
長くなってしまうので、
今日はこの辺で。

また、機会があれば、
考察してみたいと思います。


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