ダメダメじゃん

こんにちは
先日「母ちゃん、ダメダメじゃん」と息子にあきれられた
なぽぺんです

そう。
こんな人間でも人の親になってしまっている。

「ごくつぶし」時代を知っている友人には
結婚した時点で、とんでもなく驚かれた。

そんな奇特な人間がこの世にいるのか？
だって「穀潰し」だよ？
食ってるだけで、あとは寝てるような人間だよ？
人の話は聞かない上に、ほとんどしゃべらないんだよ？
（私は仲良くなればなるほど、しゃべらなくなる。
　「お腹すいた」「トイレ行きたい」「帰りたい」
しか話さず友人によく怒られた）

しかし、そんな友人たちも夫を見て、
珍獣とごくつぶしの組み合わせだと理解した

珍獣とか宇宙人とか言われる夫は、よく職質される。
先日も「お前、薬もってるな！」と突然、持ち物検査されたらしい。

そんな夫は普通のサラリ－マンである
れっきとした社会人。

まあ、そんな夫の話はまたいつか。

今日はこんな人間の子育てにまつわることを少しだけ。

結婚した段階では、もちろん全開に穀を潰しに潰していただけだったが
「自分のこと」で手一杯の人間だという自覚はあった

子供は無理だ・・子育てなんて無理だ・・・

そう思っていたし、夫も私で手一杯だった

しかし結婚５年目。
「このままではいけない」という焦り
「やる気のある立派な大人」を目指すにはどうすればいいのか？

あわあわ、ひりひり、ぐるぐる絶調の私に
娘が舞い降りてきた

超パニック

産めるのかーーーーーーー
育てられるのかーーーーーーー

心配しかなかった

夫婦でパニクりながら、どうにかこうにか産み出した娘

げ。髪の毛大爆発してるじゃん・・・

娘、出産予定日を大幅にオーバーしたため
お腹の中で大成長して、生まれた時すでに髪の毛がすごい伸びていた・・
新生児室で横にいた赤ちゃんのお父さんが
「おい。うちの子髪の毛少ないんじゃないか？」と心配している

ご心配なく
うちの娘が生えすぎなんです・・

その後も天地がひっくり返ったような生活が続く

子育て・・思った以上に大変・・・

娘の夜泣きで一緒に泣く母
二人でオイオイ泣く

もう記憶にないくらい赤ちゃん時代は大変だった・・

やっとこさ、歩いた、パンツはけた、走ったのコケたのとかやって
幼稚園に入園

ママ友というやつは、この時、最後までわけがわからなかった
（皆様の共通話題に全くついていけなかったのん）

しかしさあ、卒園です、となって
皆さんにも娘は遊んでいただいていたしな・・
なんかお役にたてるかしら？と思っていた

すると卒園実行委員のママさんから謝恩会の出し物に出てほしい、と要請があった
私にできることなら、なんでもします！
とお返事して

謝恩会当日

私は金色の着物を着てマツケンになっていた

ちょんまげのカツラをかぶり、キラキラの棒をもち

マツケンサンバをくねくね踊りつつ
園児の間を練り歩き
「さあ！ご一緒に！」
と先生方をあおった

こういう事は恥ずかしそうにやると
見ている方が恥ずかしい

私は本気でやった
私はマツケンだ

すべるようにステップを踏み
腰元を引き連れ
「響けサーンバっ　歌えサーンバっ！はい、そこノリ悪いよー」
あおりにおあり
幼稚園の会場は揺れるくらい盛り上がった

たくさんの園児たちの笑顔、歌声
先生達がお腹を抱えて笑って踊っている・・

良かった、みんな楽しんでくれている

謝恩会は大成功だった
先生方からは「歴代で一番だった」とお褒めの言葉をいただいた

良かった、こんな形でも少しは喜んでもらえたようだ・・

少し鼻高気分で帰宅すると

部屋の隅で娘がたちすくんでいる

「母ちゃん・・あんなことしないでほしかった・・」

一番喜んでほしい娘には、届かなかった
私のマツケンサンバ

こうしていつも「よかれ」と思って、ことごとく外していく
私の子育てが続く・・

子育てって本当に難しい

世のお母さま方には脱帽ですよ