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壊されながら育った心は金継ぎした陶器に似ている

「金継ぎ」
という技をご存じでしょうか。

大切な陶器が割れたとき
それを金で繋いで修復する
伝統的な日本の技術です。

金継ぎした食器は
修復してから数ヶ月経たないと
使用できません。

金継ぎした食器は
電子レンジが使えません。
発火するためです。

金継ぎした食器は
食洗機や乾燥機は使えません。

ほかの元気な食器たちと
いっしょに重ねて
収納する時にも注意が必要です。

そんな取り扱い注意な食器。
それが、金継ぎした陶器なのです。

私は、なんだか自分の心に
似ているなぁと思うのです。

一度、玉砕して
自分でもかなり健康的に
戻してきたのだけれど
どこか歪つなのです。

こんなに復活しても
娘たちを無事に
成人まで育てあげても
どこかで自分に対して
「壊れてしまえばいい」
「どうせ壊されてきたんだから」
と思っている自分がいます。

何度も立て直して
何度も整えて
それでもなお
否定的な物言いに対して
二次被害的に激しく傷ついてしまう。

それは過去のものだ。
いまは根底では
受け入れられている。

そう、わかっているのに
バランスをギリギリで保って
いるだけで、なにかの拍子に
また壊れたくなる。

金継ぎした食器のように
壊れそうな自分を扱えるのは
いまの夫ぐらいだろうと
思いながらも
彼の会話の
「まず受け止める」ができない
コミュニケーションをされる度に
二度とこの人と話したくない
と思える私もいる。

彼が、出会ったころのような
優しい配慮ある口調を
忘れないようにするか。

私が壊されないように
強くなるか。逃げるか。
壊してしまうか。

いっしょにいる時間を減らすか。

壊れそうになると
キレるか、黙るか。
そうするしか
自分を保てない。

うまくやろうとすると
息ができなくなる。
だから呼吸法を
学んだのだけど。

私は、彼にしか
この気持ちを伝えられない。

でも、似たような育ち方の
他人(知人)で、
おそらく自分にまだ
信頼できるパートナーが
いない人たちは、
他人にこのエネルギーを
ぶつけてしまう人も
いるのだろうと思います。

似た育ちの人たちから
私がキレるときと似たような
こうした言葉の暴力の
被害にもこれまで
よく遭ってきました。

私には、他人に対して
暴言を吐くことができず
他人に悪態をつける人、すごいな
ぐらいに思ってきました。

だけど、
信頼できるパートナーがいても
その人たちが引き金になる。

世の中そんなに
甘くないのですよ。

ここでどれだけ
お互いに歩み寄れるか
揺れる心を整えていけるか。

そんなことの修行なのだろうと
思います。

パートナーがいて
羨ましいと思う人。

結局、トライできるかどうか、
だよ。

言葉を配慮できる
優しい恋人たちは
彼らも弱かった。
支え合うのは大変だった。

いまの夫は傷つける言葉を
配慮なく言うこともあるが
彼が勝手に壊れることはない。
そこに信頼感はある。

パートナーに
理解を求めつつも
自分がどこまで変われるか。

被害者面を、
かわいそうな自分を
どこまで脱げるか。

自分との勝負は
まだまだ続くのだ。

あきらめるつもりはないが
彼にはいい加減に
一度はキャッチする
コミュニケーションを
覚えてもらいたい。

出会ったころは
できていたのだから。

#毒親育ち
#アダルトチルドレン
#薬は使わない
#精神科には通わない
#自分で自分を生きる

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