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ジブリを語ろう【魔女の宅急便】

みなさん、こんちには。塾長です。
ジブリを語ろう第5回目は「魔女の宅急便」です。

この「まじょたく」は大人も子供も大好き。特に女性からの人気が高い作品ではないかと思います。

今回は、この作品の良さや、重要シーンを語っていきたいと思います!
ジブリ好き集まれ〜♪


● 引き付けられる理由 ①

この作品は、13歳の魔女の女の子が成長していく姿を描いています。

キキは一人前の魔女になる為に、初めて親元を離れ、独り立ちします。
魔法使いと言っても、ほうきで飛べることと、黒猫のジジと話ができること以外は普通の女の子です。
少し自信家でおませな女の子が、自分で住む街を見つけ、家と仕事を探し、人との関わりを学んで行く姿は、あらゆる年代の人々にささる内容になっています。

・子供たちからすると、
少し年上のお姉さんが大冒険に出かけた!という見え方をするでしょう。キキから色々な事を学ぶと思います。

・大人からすると、
女の子の行動にハラハラしたり、心の成長にヤキモキしたり…でも、そんな様子に過去の自分の経験を重ねて、自分もそんな部分あるなぁ…。と共感したり。

・子育て中の親からすると、
我が子が独り立ちする時を想像してしまったり。

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長く愛されている作品だからこそ、見る人の年齢によって色々な感じ方があると思います。見る度に、感じることが変化する。それこそが、あらゆる世代の方が引き付けられる理由なのだと思います。

● 引き付けられる理由 ②

「挿入歌」
松任谷由美さんが歌う、「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」は、魔女の宅急便を象徴する歌となりましたね。

このイントロを聴くと、作品の内容を思い出して胸がソワソワしてきます。(ワクワクとは違う、何だか甘く切ない感じです。)

魔女のキキが独り立ちする為に、修行に出ることになり、ほうきで飛びたちます。
みんなに見守られながら、期待と不安を、背負って飛びたった時、
「ルージュの伝言」が流れるんですよね。

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ここがオープニングなんだと気がつきます。ここからキキの物語が始まります。

エンディングには、「やさしさに包まれたなら」が流れます。その映像をお伝えするとネタバレになりますので、是非DVDでご覧ください。

ジブリ好きの私にとっては、ジブリ音楽は、「フラッシュバックのスイッチ」であり、いつもジブリの音楽と自分の感覚がつながります。
「あの時、この作品を見てこう感じたなぁ…。あのシーンやっぱり好きだなぁ。」

特に「ルージュの伝言」は、ジブリ作品の中でNo.1の挿入歌だと、私は思っているほど好きです。

さらにBGMも素敵な音楽ばかりです!


● 重要シーン

では、ここからは「魔女の宅急便」を語る上でかかせない重要シーンを、ご紹介します。

前述したように、キキは自信家でおませさん。いつも「何とかなるんじゃない?!」と無鉄砲なところがあります。

話の前半は、色々なことが比較的上手くいきます。

しかし、突然ピンチが訪れます。

魔法の力がなくなったのです!!

(厳密には魔法の力が弱まってしまったのです。)その為、ほうきに乗って宅配することができませんし、ジジとも話せなくなってしまいました。
流石に、自信家で強がりのキキも落ち込みます。ここで、初めて何もない自分と向き合うのです。

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キキはこの大ピンチをどう乗り越えるのか…。それがこの魔女の宅急便の重要シーンです。

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タイミング良く、友人のウルスラがキキの家に訪ねてきます。
その時にキキは「私には飛ぶことしか取り柄がない。」と話しています。

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ウルスラは気分転換のために、キキを自分の小屋に招きます。その時の彼女たちの会話こそが、重要シーンです。


ウルスラ
「魔女の血 絵描きの血 パン職人の血
神さまか誰かがくれた力なんだよね。
おかげで苦労もするけどさ…」

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キキ
「魔法って何か考えたこともなかった。
修行なんて古くさいしきたりだって。
今日 あなたが来てくれてうれしかった。
私一人じゃジタバタしてただけだわ。」

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ここで、キキは自分の魔女としての力と向き合います。

当たり前にあるもの。
それが当たり前でなくなった時、初めてそのものの大切さに気がつきます。

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キキは、修行をすることが古くさい「しきたり」であり、その必要性に疑問を抱いていたのだと思います。
「修行なんてしなくても、魔法の力は変わらずあるもの。」
そう思っていたに違いありません。

しかし、魔女としてこの力を与えられたキキも、絵描きのウルスラもパン職人も同じ。自分という壁にぶつかった時、それを乗り越える為に苦悩し、努力し、あらゆる経験を積む。それによって、一人前に成長する。

その為の修行なんだ…。

魔力が弱まることで、与えられた能力について考え、修行を積む事の大切さを学んだのです。

今までの「受け身の修行」から、この街で一生懸命生きていく!という「積極的な修行」へと変化します。


いかがでしたでしょうか。

この作品には、とても深い内容が込められていたんですよ。(あくまでも私の勝手な解釈です。)

● キャッチコピー

最後に、魔女の宅急便のキャッチコピーを紹介して終わりにしたいと思います。

「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」

そう。
落ち込んでしまった時もあったのですが、ちゃんと元気にやっていますよ。と両親にハガキを送ったのでしょうね(^^)

素敵な作品です。
ちなみに、ジブリ作品の中で私が好きなランキングをつけると、「魔女の宅急便」は第4位です!!
だいぶ好きです(*´∀`*)


その他にもジブリについて語っていますので、よろしければご覧下さい。

天空の城ラピュタ

ハウルの動く城


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塾講師歴20年。二児の子育てをしながら塾を経営しています。 ここでは、「これからの世の中を生き抜くために必要な力」について考えていきます。もし、気に入って頂けましたら「スキ、フォロー、サポート」よろしくお願い致します。m(_ _)m やる気が倍増します!