見出し画像

最期まであきらめないトイレでの排泄

-  シリーズ : 遠距離介護の在宅看取り知っておきたい100のこと  -


最期まであきらめないトイレでの排泄

在宅介護の限界は排泄コントロールができなくなることが原因になることが多いとよく聞きます。

最期までトイレで排泄ができるということはオムツを使わないで済むということ、つまりその方の尊厳を最期まで維持できるということになります。ひとり暮らしでも認知症になっても在宅介護をあきらめなくてすむ大切なポイントです。

実際の在宅介護の現場で認知症の方のサポートを続けられ、最期まで排泄をトイレでできる支援をされている専門家にお話をうかがいました。


🎙インタビュー 最期まであきらめないトイレでの排泄

※ 音声はstand.fmのアプリをダウンロードしていただくとスムーズにご視聴いただけます。

〈タイムテーブル〉

▶︎最期まで自立した排泄を支える介護とは(あすなら苑のとりくみ) …..5分程度
▶︎
排泄の自立と認知症の症状との関係について…..10分程度
▶︎排泄の自立のための具体的なサポート…..10分程度
▶︎認知症の進行と排泄コントロールの関係…..15分程度

〈ゲスト〉

画像12


実践の中で得られたオムツなし介護の知恵をシェア 
大國康夫さん

 
社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

■認知症の早期理解早期支援を提唱
大石 智(さとる)さん(精神科医)
 
北里大学医学部精神科学講師  /  相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

介護家族が手軽に試せる排泄の失敗を減らせる工夫をシェア 
藤井 円(まどか)さん (主任ケアマネージャー)

ケアプランセンターいと統括 /  HAPPY LEAF代表取締役


画像8

【Part1】  最期まで自立した排泄を支える介護とは -あすなら苑のとりくみ-

◆20年前からオムツなしの介護

大國さんが理事をおつとめになる協同福祉会では20年前からオムツをやめて自宅で最期まで暮らせる介護をスタートしています。在宅で看取るターミナルケアの80%達成の目標をかかげています。

  大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「最期までトイレに行くことがご本人にとって一番重要と考えて、トイレでの自立した排泄を介護の重点にしています」

大國さんの協同福祉会で実践されているケアのエッセンスは10のポイントにまとめられています。

あすなら10の基本ケア

1.換気をする ·
2.床に足をつけて椅子に座る 
3.トイレに座る
4. あたたかい食事をする
5. 家庭浴に入る
6. 座って会話をする
7. 町内にお出かけをする
8.夢中になれることをする
9.ケア会議をする
10.ターミナルケアをする


◆排泄の自立をしっかりサポートする介護「あすなら10の基本ケア」

自立した排泄はご本人の尊厳を最期まで守ってくれます。おうちの暮らしを最期まで続けるには必須のケアです。あすなら苑の介護の知恵の結晶「10の基本ケア」について詳しくはこちらをごらんください↓

スクリーンショット 2021-08-05 13.28.45

◆あすなら苑の学びの場

地域の方を対象にした「市民向けの10の基本ケア」の学習会を年2回開催。介護家族がケアを学べるチャンスで、現在は地域の方が対象とのこと。今後オンラインなどを利用して全国どこからでも参加できるようになるといいですね……。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「布パンツ以外はオムツと定義していますが、現在2000人ほどいる利用者の方のほとんどがリハビリパンツも使用しておらず、尿取りパットも減らしていこうと取り組んでいます」

◆あすなら苑のオススメは布パンツ

20年の経験の積み重ねがある「あすなら苑」では布パンツをススメているのだそうです。尿取りパットも減らしていこうと取り組んでいます。「そんなこと可能なの!?」と聞いてビックリしましたが、尿取りパットを使わないことで早めにトイレに行こうという緊張感がプラスされて、かえって失敗も減るんだそうですよ。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「90歳を超えたらお漏らしするのも当たり前と受け止めていますが、ご本人にも下半身を鍛える筋トレをしていただき、双方向で排泄の自立を支える支援を行なっています」

◆筋力アップは排泄の自立には必要不可欠

筋力があると失禁を減らすことができますし、自分で歩いてトイレまで行くこともできます。筋力がなくなると便器に座り続けることすらも難しくなってしまいます。

確かに…誰かがそばにいると、出るものも出なくなってしまいますよね…。

日常の動作はできるかぎりご本人でするようにサポートをされています。これはご本人の力を最大限に引き出すケアなのだそう。自立した日常生活は自立した排泄を支えているのですね。

◆大國さんの著書『人間力回復』

オムツをしない自立した生活と排泄の介護の知恵がギュギュッとまとめられています。10の基本のケアをさらに細分化して100項目の説明があります。詳しく知りたい方にはおすすめの一冊です。

画像7

【Part2】 排泄の自立と認知症の症状との関係について



◆認知症のある方に対する決めつけ

認知症のある方の診療で多くのご家族や支援者の方と向き合っていらっしゃる精神科医の大石さんは、大國さんの20年にわたるオムツなしの介護の実践のお話を聞いてご自分の中にある決めつけに気づいたといいます。

大石さん 北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

「『失禁が目立つようになってきました』と介護家族やケアマネさん、ヘルパーさんから聞くと、そろそろ在宅は難しいかな…とか、施設入所について検討していかないといけないのかな…とする決めつけが自分の中にあったのに気がつきました」



排泄の自立の支援のための情報共有

大石さんは診療や介護の現場で排泄の自立を支援していくために、身近な人達と理念や技術を共有していきたいと考えられました。

大國さんに職員の方に伝える時にどんな工夫をしているのか質問されました。

大國さん 社会福祉法人 協同福祉会 常務理事/全国地域包括ケアシステム 連絡会 事務局長 

「今まで積み上げてきたあすなら苑の介護を継続するには、職員の教育を繰り返し続け、地域に対する情報発信も大切にしています」



◆職員と地域の方に対する学習や情報の発信の大切さ

20年の歴史の中では騒動や事故もいろいろあったと大國さんはおっしゃいます。かといって安全性を高めるために監視や鍵をつけて閉じ込めることはなさっていないとのこと。試行錯誤をくりかえし、ご本人の尊厳を守れる自立した排泄を支援する気持ちの良い介護を模索してこられました。

この成果が実り、あすなら苑ではオムツの方はほとんどいらっしゃいません。換気も常に行なわれ、施設の中も在宅介護の家庭の室内でも爽やかな空気で満たされているそうです。

長年の知恵と苦労の結晶である「あすなら苑ブランドの介護」を維持するために、職員の方への繰り返し教育を行い、地域の方にも情報提供を続けておられます。



◆排泄の自立と自尊心や恥の意識と関連について

大石さん 北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

「認知症のある方の心の変化や精神症状を予防したり最小限に緩和することを目指すために、オムツなしで排泄が自立することがとても大切だと感じています」



精神科医の大石さんは、排泄が自立すると認知症の行動や心理面の変化があったのかどうか大國さんに質問されました。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「大好きなお寿司をオムツをしていると食べられなかった方が、スッキリ排泄をして布パンツにしたら食べてくれたことがありました」



◆認知症のある方の排泄と心の影響について

皮膚は第二の脳と言われているぐらい大きく心に影響していると大國さんはおっしゃいます。…確かに汚れたオムツをして食欲は出ませんよね…。

気持ちをときほぐす介護をしていけば、認知症があったとしても失禁がほとんどなくなると大國さんはおっしゃいます。


◆スッキリ出せる排泄を大切にするあすなら苑の男性トイレ

男性には「立ちション」ができるように新幹線のぞみと同じ仕様の揺れてもこぼれない特別な仕様の便器を使用しているのだそうです。

画像10



藤井さん ケアプランセンターいと 統括 / HAPPY LEAF代表取締役

「オムツを使って得するのは介護職だけ、介護職が一回や二回の失敗は当たり前と老いの排泄の失敗を受け入れる土壌がないのが問題なのでは…」

◆普通ではできないことを利用者に求める介護の矛盾
藤井さんはオムツのつけ心地を体感する介護職の方向けの研修について教えてくださいました。

オムツをつけて排泄しそのままでいたらどんな感覚なのかを体験する研修なんだそう。出せなかったらお湯で濡らしたオムツを一時間つけて過ごすとも…。オムツの中は夏には体温も合わさって50度くらいなるそうです。

こんな状態が続くと蒸れてかゆくなってしまいますよね…。

普通の人ではできないことを介護では利用者さんに求めているという矛盾があると藤井さんは指摘されました。


画像9

【Part3】 排泄の自立のための具体的なサポート

【排泄の自立につながるポイント5つ】

①下半身の筋力維持する生活リハビリのススメ
②尿取りパッドもい使わない布パンツだけのススメ
③急がば回れの大切さ
④失禁を減らす具体的な対策
⑤適切な情報にアンテナをはる大切さ


■排泄の自立につながるポイント①
-下半身の筋力維持する生活リハビリのススメ-

あすなら苑での排泄は、利用者さんがトイレに座られたら職員の方はカーテンを引いてその場を離れることを徹底されています。そばに職員の方がその場にいると出なくなってしまうのだそうです。

日頃から生活リハビリをしていないと筋力が低下して便器から落ちてしまう可能性が高くなってしまうと大國さんはおっしゃいます。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシ
ステム連絡会事務局長 

「筋力を維持することも大切なケア、トイレから落ちるということは筋力をなくした証拠、日頃から立ったり座ったり50回すれば筋力を保てます」


自立した排泄のためには便器に座れる筋力が必要なのですね。毎日の積み重ねが大切で、例えば椅子から立って座る時にも「ゆっくりと座る」とさらに筋力もつきやすいと教えてくださいました。


■排泄の自立につながるポイント②  
-尿取りパッドもい使わない布パンツだけのススメ-


大國さんは布パンツだけでも大丈夫だとおっしゃいます。

……とはいうものの、おおらかに排泄の失敗を受け止められない介護家族の現状があります。介護家族は失敗の後始末や汚れた衣服の洗濯でフラフラになっています。どうしたらいいのでしょうか?

大國さんによると、デンマークやスウェーデンでは隣に家族が住んでいても介護はしないことになっているのだそうです。介護は専門家に任せた方がうまくいくこと多いのだそうです。家族が介護を頑張りすぎたり、親御さんも気を使ったりして緊張感がある、排泄のプレッシャーがストレスになっていると言います。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「緊張のために頻尿になったりプレッシャーがストレスになっていることもあるので、介護専門職がきちんと見ていくと普段通り夜もちゃんと寝れて排尿もちゃんと出るということが過去の事例でもあります」

大國さんは介護家族をフォローするプロの役割をとても大切に考えていらっしゃいました。プロの適切なアドバイスがあると、家族が粗相をおおらかに受け止めることができるようになり、ひいてはご本人のプレッシャーが減って失敗が少なくなるということにつながるということなのだそうです。


■排泄の自立につながるポイント③ 
-急がば回れの大切さ-

藤井さんはトイレの失敗の根幹に、家族間の甘えがあると指摘します。ベットから立ち上がることはリハビリの先生の前ではできても、家族の前ではできないことも多いのだそうです。家族がそこですぐに手を出しサポートしてしまう事でご本人の筋力を奪うことになっているとおっしゃいます。

藤井さん ケアプランセンターいと 統括 / HAPPY LEAF代表取締役

「ご本人が10 分かけたらできることを家族が手を出して1分ですぐに手を出してしまうと、ご本人のできる力を奪うことになります」


介護の職員も同じでゆっくり立ち上がるのを待てない方が多いと大國さん。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 

「介護のプロとして、ゆっくり立ち上がるのが大切なケアの一つだと認識してほしい」

「待つことが排泄の自立につながる大切なケア」だとは逆転の発想でした。急がば回れが大切なことだと肝に銘じたいと思いました。

■排泄の自立につながるポイント④ 
-失禁を減らす具体的な対策-


◆その5 失禁を減らす具体的な対策
藤井さんが過去の事例から様々な対策を教えてくださいました。

藤井さん ケアプランセンターいと 統括 / HAPPY LEAF代表取締役

⭐︎失禁を減らす衣服の工夫
→ズボンをスカートに変える
→ズボンをユルユルのゴムに変える
→パンツを大きいサイズに変える
→パンツのゴムもユルユルなものがオススメ

⭐︎失禁を減らす環境の工夫
→トイレのドアをカーテンに変える

プロが介護家族に適切なアドバイスをすることもとても大切だとお話しされました。


■排泄の自立につながるポイント⑤ 
-適切な情報にアンテナをはる大切さ-



日頃診療で認知症のある人のご家族と接する機会が多い大石さんは、家族が介護の責任を強く感じているケースが多いといいます。

大石さん 北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

「ご本人とご家族の関係性も様々ですが、家族だからこそ自分たちでなんとかしないととか、自分たちが事故のないようにしっかり見守ってとか、なるべく進行しないようにとか、ご本人の変化の責任を丸抱えしやすくなっているご家族もいらっしゃいます」



大石さんは、介護家族の負担を減らせるための適切な情報にアクセスしやすい仕組みが増えるといいとおっしゃいます。

大石さん 北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

「ご本人ができるまで待ってみるとか、時間をかけてみるなどのサポートがご本人の機能を保つことにつながるということを知るだけでも、家族にとっては助けになり支えになるでしょうし、ひいてはご本人の尊厳を保つことにつながるのではないかと思います」

【Part4】 排泄コントロールと認知症の進行との関係について


認知症が進行とすると排泄コントロールができなくなる、在宅介護をあきらめるのは排泄の自立ができなくなった時だと良く聞きます。

しかし、毎日診療で認知症のある方と向き合っている大石さんの見解をうかがうと「まるっきりイコールではないと思う」とおっしゃっています。

大石さん 北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 

進行しても排泄できる人はいらっしゃいますし、排泄の自立度が下がってしまうことにはきっと色々な理由があって、それは認知症の認知機能の障害の進行とは別に切り離して考えていく必要があると思います」



衣服や環境を整えていく事で排泄の自立をサポートすることは、家族の周りの専門の支援する方々に求められていることだと思うと大石さん。

藤井さん ケアプランセンターいと 統括 / HAPPY LEAF代表取締役

「大國さんのような事業所の取り組みを介護職がもっともっと知って、
介護家族に適切な情報を伝えてほしい」



【Part5】 認知症のある人を支える「品のある暮らし」


大國さんのいらっしゃるあすなら苑は、利用者2000人、事業所20箇所、職員1100人とのことです。この体制で利用者の方々の自立した排泄を最期までサポートしていらっしゃいます。

大國さん 社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシ
ステム連絡会事務局長 

「今までの生活習慣で使い慣れたトイレをいつまでも使えることが、スムーズな排泄につながるポイントだと思います」

認知症になったからといって今までの生活からかけ離れた利便性一辺倒の暮らしになるのは残念だと大國さんは考えていらっしゃいます。

あすなら苑では、今までの暮らしの中で使っていた家具などを手すりの代わりに使用するなどして、日常生活においてさりげなくしかも確実に過ごしやすくする「品のある暮らし」を続けられる支援を展開されています。


◆排泄の自立を支える「品のある家庭用のトイレステッカー」

排泄の自立をサポートする認知症の方が認識しやすい「品のある家庭用のトイレステッカー」が欲しいと大國さんはおっしゃいました。

認知症のある方の「品のある暮らし」を支える「品のある家庭用のトイレステッカーを作れるよう様々な方とつながりプロジェクトを進めています。また進捗状況は折にふれご報告させていただきます。…応援してくださいね!!
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

〈プロフィール〉

画像2

大國康夫さん
社会福祉法人協同福祉会常務理事 / 全国地域包括ケアシステム連絡会事務局長 
◆著書『人間力回復』『認知症になっても一人で暮らせる』『介護の基本』
◆社会福祉法人 協同福祉会 あすなら苑 (10の基本ケア)
https://asunaraen.or.jp/index.html

画像1

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

画像3

大石 智さとるさん(精神科医師)
北里大学医学部精神科学講師 / 相模原市認知症疾患医療センターセンター長 
◆著書『認知症のある人と向き合う』診察室の対話から思いをひきだす
ヒント

画像4

もともと医師を対象とした内容だったとのことですが、介護家族にもスムーズに理解できるようにまとめ直されて出版されたとうかがっています。

認知症のある人の気持ちを理解できると、大切な人に今まで以上に寄り添えて温かい関係が紡げます。介護家族が「困ったな…」という時に心のより所となるオススメの一冊です!!

⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

画像5

藤井円まどかさん(主任ケアマネージャー)
ケアプランセンターいと 統括 /HAPPY LEAF代表取締役
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰

画像11

【編集後記】


インタビューではそれぞれの立場からの見解を伺わせていただきましたが、最後には一人の人間として自分の未来の介護を考える一コマもありました。

認知症になっても自立した排泄を最期まで続けられることは、私も含めて全員共通の願い。今それぞれの立場で向き合う介護の現場でも最期まで尊厳を保てるケアの広がりを願ってやみません。

一つ一つ暮らしを整え、支援を充実させていくことで、最期まで排泄の自立をあきらめなくてすむと感じられました。あきらなくてすむ排泄の自立に向けて一歩でも二歩でも前進できるよう、今後も積極的に情報をお届けしたいと考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?