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『言の葉』~修了(卒業)文集から~

せんだい豊齢学園修了文集 『於毛登(おもと)』に掲載された文章をご紹介しています。広くみなさまに読んでいただきたい内容です。

せんだい豊齢学園修了生 M.K さん

子どもの頃は習字、そろばんや塾通い、学生時代はお茶、お花、日本舞踊等の花嫁修業。就職すれば研修、講習、ワープロやパソコン。

リタイヤしてやれやれと思う間もなく、今度は健康のためのウォーキング、運動教室に通い、考えてみたら、ひたすら自分自身の為のみの日々が続きました。

そんなある日、「町内会のお手伝いをしていただけませんか?」との声掛けをいただきました。健康にも自信があったし、少しは世のため人のため手助けができたらいいかなー、と思いながら、町内会の役員として参加させてもらうことにしました。
これと並行して電話相談員、高齢者(自分も高齢者なのに)・障害者のサポーターなど急にボランティア活動が広がってきました。

広がってくると色々なものに興味がわき、日々楽しくなってきました。
よく町内の世話役に順番で当たると、大変だから何とか逃れたいと、あの手この手を駆使している方もいらっしゃいますが、引き受けるからには、楽しいことを見つけながらやったらどうなのかなあと思いますネ。

しかし問題が次々に起きてきますが、困難なことが起きても、次に良いことが来るための準備と考えて過ごすことにしています。

それでも日常、何気なく使った言葉ひとつで、問題が起きたり、人を傷つけたり、一度発した言葉は、もう元には戻らない怖さも身に沁みました。
同じ言葉でも、生い立ちや境遇が違えばとらえ方は様々です。

「良き言の葉は良きものを招き、悪しき言の葉は災いを招く」

その通りだと思います。

70年も生きていれば、知恵も生活の術も身についてきます。
これからも知恵を働かせながら、前向きに進んでいこうと思っております。
                                             おわり

【修了文集表題『於毛登(おもと)』について】
1.万年青
ユリ科の常緑多年草。葉は厚くてつやがあり、一年中緑色をしている。
夏、黄緑色の花が咲く。果実は赤い
2.御許
 あなた、相手を親しんでよぶ言葉。(多くは婦人に使われる)

※修了生本人の承諾を得たうえで掲載しています。

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