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バーテンダー・サービスバイブル

こんにちは、スタッフの松本です。

今回はIKEYAの本棚から一冊、ご紹介いたします。

バーテンダー・サービスバイブル
(社)日本バーテンダー協会監修

第一章 トップバーテンダーのサービス
第二章 バーテンダーの仕事とキャリア
第三章 サービスの基本
第四章 バーテンダーの道具と技術
第五章 独立BAR開業法

内容は五章に分かれていて、お酒の知識やカクテルの紹介、接客についてなど、バーテンダーに必要な基礎的な知識からバーテンダーのキャリアの積み方、開業法なども載っていてバーテンダーに関しての幅広い情報が得られます。
なかでも第一章の「トップバーテンダーのサービス」では、5人のバーテンダーが「バーテンダーの基本とはなにか」を軸にインタビューに答えています。こちらの内容が面白く、勉強になったので紹介していきます。

サービスは一歩先を読む

お客様が何を求めているのか常に観察して、言われる前にお酒を出す、おつまみを出す、おかわりを聞く。「自分が客であったらしてほしいこと」を提供していると答えた方もいました。
これは、サービス業においての基本ですね。私も常に考えていることです。

聞き役になる

バーには悩んだ時、辛い時、困った時、誰かに話を聞いてもらいたくて来る方が多いようです。時には怒りをぶつける方も。そんな時には、お客様の話に耳を傾ける。なにかを相談されても相手を肯定しつつ決して答えは出さない。そうすることでお客様の気持ちがスッキリしたならそれもおもてなしの一つです。
話を聞いて欲しい時に訪れる場所。そこがレストランとは違うところだなと感じました。

お酒の好みはいろいろ聞く

バーテンダーは、お客様の好みに合わせたドリンクを出すことが大切な仕事の一つです。
話を聞いて欲しいお客様に対しては聞き役になる、静かに飲みたいお客様には必要以上にお声がけしないなど、お客様のスタイルに合わせて会話を控える場合もありますが、お客様のお酒の好みについては詳しく聞くそうです。そうすることで、お客様の好みに合ったドリンクを提供することができます。さらに、二杯目を提供する時に一杯目よりも強いものか、甘いものか、というように比較して味を伝えることができ、お客様も味のイメージがしやすいですね。こうして二杯目は一杯目よりお客様の好みに近づくことが可能です。
これはワインをおすすめする時にも使えそうです。

お客様に好かれなくて良い

これまでの話からも分かるように、バーテンダーにとって重要なことは、接客です。
バーには、バーテンダーと話したいから来店する、というようなお客様が多いです。しかし、初対面の方と親しくなるのは難しい。そこで大事なのが、まずは嫌われない、苦手に思われないことです。ものすごく好かれる必要はないと書いてあって、私も気持ちが軽くなりました。まずは嫌われないというのは、身だしなみで不快感を与えないなど、基本をしっかりやれば良いのだと感じました。

情報収集をする

バーテンダーは、お酒だけを知っていれば良い職業ではない。ニュースのチェック、小説を読む、食べ歩き、飲み歩き、周辺の新しいスポットに足を運ぶなど、お客様と楽しく会話できるように日々知識をアップデートしています。
気づいていないだけで、常にアンテナを張って生活すれば毎日様々な情報が入ってきます。どんなことにも興味を持ち、知ることを止めないでいたいですね。

ひとことメモ

レストランに比べてバーというのは、お客様との距離が物理的にも心理的にも近いと感じました。そのため、バーテンダーの皆さんはお客様にそっと寄り添っているような印象を受けました。お客様のマイナスな感情も受け止める、人としての器の大きさも感じます。それは、接客しながら身についたものでもあると思います。この本にもありましたが、「お客様との触れ合いの中で自分のサービスも成長してきた」というように、実践でしか成長しない部分を私もこれから身につけていきたいです。


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