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「神話の海獣」中村峻介さんの作品紹介

近未来教育フォーラム -Raise Our Flag-のキービジュアルは、中村竣介さんの油絵、「神話の海獣」を用いて制作されました。作品もアーティストも大好きなので、この機に紹介するための記事をつくります。(この記事のカバー画像は、その原画を撮影した写真を使わせていただきました。撮影:村上喜美さん)

この記事は、こちら↓のnote記事と同時にセットで公開しました。合わせてご覧いただければ嬉しいです。

ご縁と幸運が重なって、イベントのプレスリリース配信と彼の個展の開催がほぼ同時期となったため、個展での展示に向けた新作の制作時期に、私たちはキービジュアルの制作プロジェクトをご相談することができました。

出来上がったものが想像を超えるもので(いつもそうなのですが)、画像を受け取ったときに動悸が始まったのを覚えています。原画は油絵で、大きさは60号(1,303mm×894mm)。大きい。この作品をきっかけに、新たなシリーズが始まったと聞いています。個展会場で見るのが楽しみです。

Arrowsについて

中村さんは、この数年、重要なプロジェクトのグラフィックデザインの制作を何度もお願いしてきたクリエイティブユニット、「Arrows」のアーティストです。

Arrowsは、アーティスト(中村峻介さん)とデザイナー(村上喜美さん/デジタルハリウッド スクール卒/講師)の2人が組んで活動する独創的なチームです。

■ Arrowsのポートフォリオサイトはこちら。

■ デジタルハリウッドで一緒につくったもの

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私はArrowsを、汽水クリエイティブユニットと勝手に心のなかで呼んでいます。河川(デザイン)と海原(アート)のあわい。組織だったプロダクションとはすこし違う。この、すこし、が大事で、株式会社でありながら大学を運営する私の所属先の探求的な事業推進にはとても相性が良いパートナーだと思っています。海側の作家の集大成をいちどきに見られる個展が、今から楽しみです。

「神話の海獣」

下記は「神話の海獣」制作に際して中村さんが描かれた文章です。ご本人の許可を得て、転載します。

深い海の中にいること。

音(声)がうずまく中を旅していること。
色(声)のない世界を漂っていたこと。

最初の、そして最後の一頭として
孤独で孤高に、海底にいること。

静かに静かに海面へ向かっていること。
鳴いていること。
鳴き続けていること。

声が、届くこと。
声が、聞かれること。

ずっと、そこにいたもの。
ずっと、存在していたもの。
声が届き、はじめてあらわになったもの。
それが叶うことを待ち続けていたもの。

名を与えられ
イメージを与えられ
新たな物語が語られはじめるもの。

はじまりを迎えた。
盛大な終わりへの、はじまり。
長い長い旅路への、はじまり。

「神話の海獣」

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『鏡廻 - 中村峻介 作品展 -』

この作品は、このnote記事の公開より2日後から銀座にて開催される個展で展示されます。ここに紹介した中村さんの作品世界に関心をお持ちになった方が訪れてくださったら、一ファンとして嬉しく思います。

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会期:2021年2月12日(金)〜2月21日(日)
時間:土日 10:00-18:00、月〜金 12:00-20:00
料金:無料
会場:SPACE TGC 銀座
詳細:https://nakamurashunsuke.com/kyokai/

以上です。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

※ 中村さん(左)のアトリエにて。

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紹介動画

(2021/03/30 追記)

鏡廻 - 中村峻介 作品展 - Chapter 04. 壁画



ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。つたないものですが、何かのお役に立つことができれば嬉しいです。