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「本はたくさん読むけど、文章が書けません」

こんな質問のような、悩みのような話をよく聞く。
ぼくが参加している「.colony」のオフ会でも、同じような話が出て、「わたしも」「わたしも」と、何人かの人が同調していた。

帰りの電車で考えてみたんだけど、これって「料理」に近しいのかなと思った。

料理について難しい言葉を使うのは無粋なのだけど、あえて「インプット」「アウトプット」という言葉を当てはめてしまうと、
インプット…料理を食べること(文章を読むこと)
アウトプット…料理を作ること(文章を書くこと)
ということになりそう。

たくさん料理を食べて、美味しいお店を知っているグルメな人がいる。アンジャッシュの渡部さんのような人。ただ、たくさん食べてたくさんの味を知っているからといって、美味しい料理を作れるとは限らない。

じゃあ、このたくさん文章を読むのは、ライティングにとって無駄かというとそんなことなくて、むしろ必要条件だったりする。

改めていうと、文章を読むということは、いろんな料理を食べるということであって、すなわち「舌が肥える」ということになる。この肥えた舌が美味しい料理を「再現」することにつながってくるんじゃないかな。

きっと美味しい料理を作る人は、いろんな美味しい料理を食べて、それを再現・アレンジという形でアウトプットしている。文章もそんな感じで、たくさん文章を読めるなら、それを自分で料理にしてみて、味見して、違うと思えば塩を足して、ごま油を垂らして、読んだ文章のコピーではなく、再現をしてみるといいと思います。

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