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【書評】 賢い子になる子育てバイブル

この本は、脳科学者の ジョン・メディナ によって子育てを科学的な視点から語られている名著である。

大宮駅で乗り換え待ち中に本屋へ立ち寄り、この本をパラパラとめくると「あ、これは読むべき本だ」とレジへ直行した。
なぜなら、自分が3歳の娘の育児に手をやいており、この本で解決できそうなフレーズがバンバン出てきているからだ。

この本から学びたいこと

・「賢い子ども」とは何なのか
・どうしたら賢い子になるのか
・正しい子育てとはなにか

自分はこの3つのテーマをメインに読みすすめていった。
とくに2番、3番目は全ての親が知りたがる内容だと思う。

また、自分が所属している株式会社ゆめみの文化と制度について、本書との共通点を見つけたので、それも紹介したい。

「賢い子ども」とは何なのか

まず、人間の知識の複雑さはIQなどでは測定できない。
IQというもが無意味ではないが、一般の人たちが想像しているものよりいい加減である。

本書では「賢い子ども」とは以下が必要とされている。

・探究心
・自制心
・創造性
・コミュニケーション能力

それぞれを詳しくは説明しないが、これらを持つ子どもを育てるよう親が正しく育児をする必要がある、と書かれている。

どうしたら賢い子になるのか

この問いの答えは「環境で育まれる」とある。

まず、脳が発達するスピードは人それぞれであり、他の子どもと比較して右往左往する必要はない。
1人ひとりに個性があるように、脳は独自のスケジュールに従って発達する。

親としてやっていけないのは、「勉強しろ」「いい大学に入れ」と子どもに極端なプレッシャーをかける ことである。
また、プレッシャーをかけられると、子どもは好奇心を失う。
親の期待を厳しい指導として与えることは逆効果である。

重要なものは、子どもにとって 安全な環境(子どもの存在を丸ごと認めること)である。

親として子どもに言いたいことは山ほどあるとは思うが、いったんそれを脇へどけて、子どもの言うことに共感を示す
(ナラティブってヤツだね)

子どもの感情に向き合い、子供の努力を褒めていれば、子どもはもって生まれた知能はどれほどのものであれ、それを最大限に発揮できるようになる。

正しい子育てとはなにか

↑と似てる話になるが、ここからは子育てをする大人を対象にする。

まず大人が正しい子育ての知識/方法を身につける。
(子どもにアレコレ言う前にだ)

子どもと向き合って共感を示してあげる。
(この共感という言葉は本書で何度も出てきており、とても大事らしい)
具体的には、子どもの感情を言葉であらわしてあげる。

子どもは言語化された感情を認識すると、感情にラベルを貼り、自分で感情コントロールできるようになる。
つまり、共感を示されると感情が安定するようになる。

これは将来成長していくなかでとても大切なことであり、子どもの幸福度にも大きく影響する。

最後に、善悪を判断する道徳心を持つように教育する。
これは親が手本となる行動を示しつつ、一貫したルールでしつける。

ゆめみと本書の共通点

いま自分は ゆめみ という会社に属しているが、この会社の制度やルールが本書の考え方と似てるなーと思う点があった。

Bad News Fast
ゆめみの文化の1つで、悪いニュースをいち早く報告する!
そしてそれは「報告してありがとう!」という抱きしめるような愛情をもって受け止める。

これは上記リンク先で代表がbad news fastについて紹介している。

本書では「安全な環境でない場合、脳はどんなルールにも従おうとしない」とあった。
ここで自分は「会社が安全でなければ、社員はルールにも従わず悪い報告もしないのでは?」と考えた。

おそらく代表はこれをリアルに体験して、心理的安全な文化を作るべく、Bad News Fastを作ったのだろう。

最後に、本書で気に入ったフレーズ

この言葉で感想文を締めくくりたい。
読んでて「完全に同意」となったフレーズである。

子育てってものは、アマチュアスポーツだってことを忘れるなよ

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