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最後の清流と、エメラルドグリーンの海と。自然がくれた家族時間、四国の“端っこ”旅。【8月19日〜22日 高知県室戸市〜高知市〜四万十市〜大月町〜宿毛市】

神山をあとにした私たち、実は少し、体調を崩してしまった。主人はおなかが痛く、息子は微熱。この日は移動も控えめに、近場の定食屋でお昼を済ませ、阿南市の道の駅で就寝。ここ数日、少しハードに動いた身体をゆっくり休ませた。翌朝も少し回復したもののまだ疲れを感じたので、ゆっくり身支度をしてお昼前にスタート。この日はドライブをメインに、体調と相談しながら四国の東海岸沿いを南下し、室戸岬経由で高知市方面に向かうことにした。

それでもやはり新しい土地では、まだ見ぬ景色に出会う。たとえば、お昼休憩に立ち寄った「道の駅 東洋町」は、海水浴も楽しめる絶好のロケーションにあった。食堂では、とれたてのお刺身が柵状で売っていて、お願いするとその場でカットしてくれた。魚を選んで、ご飯とお味噌汁をオーダーすれば、オリジナル刺し身定食のできあがり!安くて美味しく、新鮮な海の幸がいただけるのは、このロケーションならではの贅沢。産直品もたくさん販売されていて、ここで買った「ぽんかんケンピ」(芋けんぴとぽんかんピールのコラボ)は最高に美味しいおやつになった。

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さらに車を走らせて向かった最南端の室戸岬は、まさにサイハテの地。断崖絶壁の岩場を歩くスリルを楽しんだ。

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その後立ち寄った「道の駅 キラメッセ室戸」のジェラートも、美味しかったなぁ。

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運転手(主人と私が交代で担当)以外は体調を休めつつゆっくりドライブしたおかげで、みんな少しずつ心身ともに回復。この日のラストは、カツオのたたきに舌鼓を打とうと、高知市内の名店「明神丸」へ。威勢のいい店員さんに導かれて店内に入ると、香ばしい匂い。藁焼きの体験もできるというので、さっそくオーダー。炎が目の前で立ち上がるど迫力の藁焼きでテンションも上がり、待つこと数分。口に運んだカツオのたたきは、さっくりとした食感のあと、口の中で、とろけるとろける〜。これまで食べてきたカツオのたたきとは全く違う味わいに、主人も娘も私も悶絶。パクパクとあっという間に食べきってしまった。やはり現地で味わうと、ひと味もふた味も違う。みんな体調もテンションもイマイチな1日だったけれど、幸せな気持ちで締めくくることができた。美味しいものを食べるって、旅の中でもやっぱり最高の時間ですね。

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大満足の夕食後、車を走らせるとあっという間に子どもたちはぐっすり。香南市の海沿いにある「道の駅やす」で私たちも穏やかな眠りについた。

翌朝は、目覚めもすっきり。海を見ながらラジオ体操でスタート。この日は体調もお天気もよく、ぜひぜひやりたいことがあった。それは、私たちが長年憧れ続けてきた四万十川での川遊び。“最後の清流”で、家族でSUPをしたいねーなんて話ながら、ドライブをスタート。高知の海沿いを西へ西へと向かった。途中、桂浜に立ち寄って、竜馬さんにもご挨拶。

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車中で情報収集をしてみると、四万十川で子どもでも安全に川遊びを楽しめそうなスポット「かわらっこ」を発見。四万十川が目の前に流れるキャンプ場で、カヌーも楽しめるという。ひょっとしたら夢が叶うかも?と、テンション高めに一路、「かわらっこ」を目指した。海沿いから内陸へ車を走らせ、山間を抜けたところに看板を発見。キャンプ中らしき人々の姿もある。受付で聞くと、駐車場からすぐのところの川岸でSUPも可能だとか。車をキャンプ場に止め、まずはいそいそと川の方へ下見へ。

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「うぉーーー!めっちゃきれい!!!」眼の前に広がる透明すぎるエメラルドグリーンの川に、大興奮。こ、これが四万十川なのね。う、美しすぎる…!!

いそいそと車に戻って着替えを済ませ、SUPを持って、いざ川の中へ!娘は魚をとる気マンマン。キャハキャハ騒ぎながら、じゃぶじゃぶと浅瀬で小さなお魚たちを追いかけ回す。主人はSUPに乗り、冒険へ。「めっちゃ気持ちいい〜」と興奮気味に戻ってきた。息子をSUPに乗せてみたら、あら、意外と怖くないかも?4人で漕ぎ出してみよう!

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4人で川の向こう岸の方へ。川を覗き込むと、すぐそこに魚が泳いでいるのが見える。原色に近いクリアな青空の中、新緑も美しく、まわりには他に誰もいない。4人だけで、大自然に包まれてしまった感覚。あぁ、夢のよう。しばらくゆったりと漕ぎながら、家族時間を楽しんだ。川岸で食べたスイカも土佐名物“小夏”のゼリーも、最高に美味しかったなぁ。

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時間も忘れて遊んでいたら、あっという間に夕暮れに。近くの温泉で汗を流して夕飯も済ませ、移動中に子どももぐっすり。少し西へ移動した高知県宿毛市にある「道の駅すくも」で眠りについた。

翌朝、目覚めて情報収集していると、どうやら宿毛のまちには「すくモーニング」という文化があるということが判明!それならばたまには喫茶店で朝ごはんでも、と車を走らせ、ログハウスみたいなお店「喫茶ぴぃぱる」へ。子どもたちも滅多にないお店の朝ごはんとあって、テンション高め。胸を踊らせながら、娘はパンケーキ、パパはサンドイッチ、私はホットサンドをオーダーすると、すぐに出てきた。500〜600円でデザートとドリンクもついて、このボリューム!すくモーニング、大満足の体験でした。

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お腹も満たされた私たち、今日は海で遊びたいね〜と、情報収集していると、すぐ近く、四国の南西端に位置する「柏島」という橋で渡れる小さな島があることを知った。検索する限り、海がめちゃきれい!それなら今日は、柏島に向けて出発!!

車で1時間ほど。車窓から見えた柏島の海の色に、目を奪われた。まさに、エメラルドグリーン!透明度も高く、遠くからでも海の底まで見える。これはすごいかも、と、公共の駐車場に駐めて着替えを済ませ、徒歩で海水浴も楽しめるビーチへ。美しすぎる海はどこまでも透明で、すぐそこに熱帯魚みたいなカラフルな魚が泳いでいるのが見える。こんな海が、日本にあったなんて!潜って魚をとったり、泳いでみたり、何しても楽しいなぁ。息子もちゃぷちゃぷ、ごきげんだ。

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美しい海を見ながら屋台の焼きそばでランチも済ませ、たっぷり午後まで海遊び。近くの旅館でお風呂も入らせていただき、あぁ、幸せ〜!旅館のお兄ちゃんに聞くと、「沖縄よりもきれい」なのだとか。「沖縄、行ったこと無いから知らんけどねw」というオチもついていたけど、きっと間違いない。少なくとも私たち家族にとっては、これまで体験した中で一番美しい海だったと思う。柏島、また来たいな〜

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海遊びでふにゃふにゃになった午後、パパはおねむなので運転手は私。高知でやり残したことが、どうしても気になっていた。それは、”小夏”を食べること。娘の名前と同じ柑橘、高知でつくられている小夏。名前にあやかって、内祝いなどにも使わせていただいていた。旬は5〜6月だから過ぎているけれど、どこかで食べられないものかな、小夏農園の見学なんてできないかな、と、調べてみたら、「夏小夏」というものに行き着いた。「夏小夏」の出荷は8月までやっているとか。ひょっとして食べられる?と、問い合わせてみると、農園ではないけど出荷工場で購入できるという。いざ、宿毛市の「おおぐし農園」へ!

到着した工場では、お姉さんが丁寧に対応してくださり、工場見学までさせてくださった。大小さまざまなサイズのたくさんの夏小夏が出荷されるまでの工程をご案内いただき、巨大冷蔵庫の中にも入れていただき、娘は大興奮。最後にはジューシーな夏小夏の味見もさせていただいた。親戚やお友達、自分たちのキャンピングカーにもたくさんの小夏をお土産に購入し、お姉さんにも「ありがとう」をお伝えし、工場を出発。この旅で小夏に出会えて、食べられて、本当によかったねーなんて話しながら、高知県をあとにしました。

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香川、徳島、高知と満喫した四国旅。以前道後温泉あたりを旅したことのある愛媛は、今回の旅では足を踏み入れる程度で通過することに。夜は宇和島で、北海道で出会った日本一周中のお兄さんに教えていただいたお店「かどや」の鯛めしとさつま飯に舌鼓を打ち、近くの道の駅「八幡浜みなっと」で眠りに着きました。

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明日はいよいよ九州入り。100日間の旅も80日を越え、いよいよ佳境。どんな出会いが待っているのかな。

貴重な時間を割いて読んでくださったこと、感謝申し上げます。みなさんの「スキ」や「サポート」、心からうれしく受け取っています。