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時間や場所にとらわれず、働くスキルを。女性のためのキャリアスクール「SHElikes」で、未経験者がプロまで成長できる理由

女性の働き方は、ライフイベントに左右されやすい。

結婚相手の都合で遠方に引っ越しをする。
出産のために仕事を長期で休む。
子育てのために時短勤務に切り替える。

どれも身近でよく聞く話である。

昭和後期から平成にかけて、男女雇用機会均等法や女性活躍推進法などの法整備や企業努力によって、女性が社会で働きやすい環境が整ってきつつはあるものの、2018年度に内閣府が行った第1子出産前後の女性の就業状況レポートの最新データによると、子どもの出生年が2010年~14年の女性の出産後離職率は、未だに46.9%に昇るという。

そんな時代において、時間や場所にとらわれず、いつでもどこでもパソコンひとつあれば働けるようなスキルを身につけることは、働き続けたい女性にとってはお守りのようなもの。

こうした時間や場所にとらわれず自由に働けるようなスキルを中心に、Webデザイン、ライティング、Webマーケティングなどを学ぶことができる「SHElikes(シーライクス)」は、ミレニアル世代の女性を対象にしたキャリア&ライフコーチングスクールだ。

今回は、SHElikes を運営する SHE 株式会社の代表である福田恵里さんに、ミレニアル世代の女性が抱えるキャリアの悩みに SHE としてどう向き合っていきたいかについて、お話を伺った。

(聞き手・編集: 池澤 あやか)

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「ミレニアル女性向け」のキャリアスクールを展開するわけ

池澤: SHElikesで「ミレニアル女性」っていうニッチな層をターゲットにしているのはなぜですか。

福田さん: あまり今のターゲットにこだわり続けたいという想いはなくて、「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を作る」ということが実現できれば、いいと思っています。

それを実現するためのとっかかりとして、当事者として問題を感じている「同世代の女性のキャリア」に着目しました。

女性のテクノロジー従事者の人口は、男性に比べるとまだまだ少ないんですよね。リモートでも仕事がしやすいという意味では、すごく女性に向いているはずなのに。
女性は、パソコンは苦手だからとか、プログラミングは難しそうとか、そういうところでちょっと一歩引いてしまうところがあるのかなと、個人的には感じています。

そこで、見せ方やブランディングを変えることで、講座を身近に感じることができて受講しやすくなるんじゃないかと。

池澤: 確かに、SHElikes には他のスクールにはないような、柔らかいブランドイメージがありますね。未経験の方でも暖かく迎えてくれそう。

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福田さん: 女性のキャリア全般で言うと、出産や子育てというライフイベントも、女性のキャリアを阻害する一つの要因になっています。

例えば、出産前後の女性の離職率を見てみると、第1子出産後に退職する女性は46.9%。時代の変化のスピードに比べると、このパーセンテージは大きく変わってきているわけではありません。

旦那さんがどんなに育児に協力的でも、出産は大イベントなので、物理的に産休・育休は取らなきゃいけないし、そこから第2子、第3子となると、仕事のブランクが2〜3年にも及ぶ場合もあります。それに、産休・育休後も、常に自分の仕事と子育てのバランスを考えなきゃいけないし……。

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(引用: 内閣府男女共同参画局 Webサイトより)

いつでもどこでも働けるスキルを身につける

池澤: 働きながら子育てをする女性、むちゃくちゃハードモード……。だからこそ、SHElikes では「いつでもどこでも働けるスキルを身につけること」に注力しているんですね。

福田さん: そうそう。具体的には、Webデザイン、Webマーケティングなどのスキルをオンライン動画コースで学べます。

はじめは、オンラインではなく通学型で提供していたのですが、「仕事帰りに学びたい」「育児中なので子どもを預けている昼間に学びたい」「地方から学びたい」など、さまざまな女性のニーズがあって、その声に応えるために、オンライン講座として提供するようになりました。

とはいえ、オンライン動画だけだとモチベーションのキープが難しいので、さまざまなしかけを用意していて、例えば、自分の学習の進捗やゴールをコーチと共に考える、月イチのグループコーチングとか、疑問点をティーチング・アシスタントに聞けるもくもく会(勉強会)があったりとか。

また、スクールで提供するコースは、未経験の方から取り組めるような内容なので、もう少し実践的な情報をインプットできる機会として、外部から各分野のプロを講師にお招きする特別イベントを月5〜6回くらい開催しています。

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講座自体はオンラインで提供しているが、コーチングやもくもく会、イベントなどはSHEが運営する拠点で行うことも。

福田さん: 会員さんのなかには「〇〇になりたい!」という確固たる意思を持っている方もいますが、それよりも「在宅でも海外でも働けるようになりたい」というような、「やりたい職業」よりも「ありたい自分」を想像している方が多いですね。なので、SHElikesでは、どのコースの講座でも組み合わせて受講できるような受け放題スタイルを採用しています。コーチングを受けながら、自分の専攻を変更する人も多いですね。

他にもSHElikesならではの特徴として、講師を同世代の斜め上の先輩くらいの、会員さんのロールモデルになりそうな人にお願いしています。

よくあるデジタル系のスクールだと、年次がかなり上のベテランの方が講師を務めるところが多いと思いますが、会員さん自身と年齢が近いほうが、「4〜5年頑張ったら、自分もこの人みたいになれるかも」というイメージを持ちやすいんじゃないかと。

池澤: 社会で活躍している女性の先輩のロールモデルは結構見つけづらいから、そういう機会があるとありがたいかも。

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「学び」から「仕事」につなげる

池澤: あと、SHElikesで学んだ人と実際の案件をマッチングする「SHEcreators」って事業がすごく面白いなと思ってて。学んで満足ではなくて、本気で学んで本当にキャリアを変えるためのスクールなんだってことがひしひし伝わってくると言うか。

福田さん: ちょっと触って、できるようになった気になるだけでは、学ぶ意味がないと思うんですよね。
インプットだけではなく、仕事としてアウトプットをしながら学ぶことが、スキルを身につける近道なんじゃないかなあ。

SHEcreators では、SHE が外部のクライアント企業とアライアンスを組んだり、SHEコミュニティのビジョンに共感する企業からいただいた案件を、SHElikes の会員さんに対して実践的な業務にチャレンジする機会として提供しています。

とはいえ、初めて仕事として取り組むときは、契約書やヒアリングの仕方など、不安なことをサポートしてもらえたほうがスムーズに仕事ができると思うので、SHEから派遣したディレクターとペアで案件を進めてもらうようにしています。

池澤: 仕事としてやらないと見えてこないこともあるしね。仕事としてアウトプットもすれば、そりゃあスキルも身につくだろうと思うんだけど、他のスクールでここまでサポートしてくれるところあまり見かけないよね。

福田さん: 事業としてはけっこう大変だからね(笑)

一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を作る

池澤: これから SHE でやっていきたいことはありますか。

福田さん: SHE はコミュニティがとても活発なところが強みだと思っています。SNSでは月4000件の口コミが生まれるくらい、会員さん自身が 積極的に SHE を広めてくれています。

こうした強固なコミュニティを軸に、事業展開していきたいなと考えていて、現在いろいろと仕込み中です。

また、もう少し長期的な方向性としては、会社のビジョンである「一人一人が自分にしかない価値を発揮し、 熱狂して生きる世の中を作る」を実現したいと思っています。

例えば、今まで女性は、キャリアか子育てかの二者択一だったけど、「キャリアも子育ても全部!」みたいな生き方を推奨していきたい。

自分も子どもを産んでみて、子育てをしながら仕事をするのは根気がいるけど、欲張りに全部叶えるのも、不可能ではないなと感じました。

女性でも、男性でも、マイノリティでも、地方にいても、ひとりひとりが社会や家庭で自分にしかない価値を発揮し、熱狂して生きられる。そうした社会のために貢献していきたいです。

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編集後記

取材を通して、わたし自身ひとりの女性として、「女性は仕事を選ぶときに、業務内容への適性を考えるのと同じくらい、働き方の柔軟性を重要視してしまう」という現実について考えさせられた。

わたし自身、ソフトウェアエンジニアという職業を選択した理由のひとつが「時間や場所に縛られずパソコンひとつで仕事できるから」だ。

女性として、キャリアにブランクが空きながらも長期的に働くことを考えると、働き方に柔軟性が持てる仕事であることが必須なのはそうなのだが、「働き方に柔軟性を求めると、限られた業種の中から職を選ばざるをえないのだろうか」と個人的には一抹の虚しさも感じていた。

しかし、新型コロナウイルス禍で、これまでは出勤があたりまえだった業種でも、リモートワークや在宅ワークが検討されている。これを期に、よりさまざまな業種の中から、長期的に取り組めるような仕事を選ぶことができるようになるかもしれない。

新しい働き方が普及していくと、きっと SHElikes のコースのラインナップもどんどん増えていくのだろう。

私もひとりの女性として、「1人1人の人生に寄り添う解放の伴走者」としての SHE の活躍を心から応援している。

■ SHE 株式会社

■ SHElikes

■ MULTI CREATOR PROJECT Designer

SHE が主催する、未経験から4ヶ月で多面的なスキルを装着した全方位型デザイナーを10名限定で育成するプロジェクト。今回の募集は終了しているが、こうしたプロジェクトを今後も積極的に企画していく予定だそう。

本記事は、日経MJでの連載『デジもじゃ通信』での取材インタビューを基に執筆しています。
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ソフトウェアエンジニア、ときどきタレントです。テクノロジーとガジェットとカレーが好き。

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