2021年12月30日 鰻重 特

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今日の #江古田飯 は東長崎にある鰻屋の「鰻重 特」4500円!

昭和44年に創業したという老舗のうなぎ屋さん。HONDAの創業者である本田宗一郎さんがここのうなぎのファンだったそうで、地元の有名店。商店街の中にあって、一軒家に招かれたような、アットホームな雰囲気もあり居心地がいい。お昼に行ってお客さんでいっぱいだったので、混雑しそうなタイミングでは予約した方がいいのかも。

この日は気合を入れて「特」を注文。脂がサラッとしてて、フカフカの鰻は、スーパーの鰻とはもちろん違い、極めて上品な甘味があり、奥ゆかしい。適度に脂が落ちていて、タレも濃すぎず、すごく食べやすいので、3分の1くらい食べた時点で「これじゃ足りない、、、!」と思ったけれど、食べ進めていくごとに満足感が増し、食べ終わる頃にはいっぱいになってた。

ふっくらとしたとても上品な江戸前うなぎ。箸を入れるとホロっと崩れて、たれがじんわりとご飯に染みる。セットでついてくるお吸い物からは、ほのかなゆずの香りがして、ホカホカとした湯気と共に、香りだけお盆の上でクロスしあっている。

生活がルーティン化して、会う人も、起こることも大抵同じような日が連続すると、シャンプーやリンスや、ファンデーションの減りを見て、気が滅入る。減っててもなんのためにこれを消費してるんだって気になるし、減ってなくても内向きに過ごした日を振り返って、どっちにしろなんとなくモヤッとする。別にシャンプーとかリンスは、体の衛生を保つために使ってるわけだし、それを気にするのも変なのだけど。

この日は久しぶりに、しっかり身だしなみを整え、髪の毛もきれいにして、お化粧もして、「思いっきり今日を楽しませていただきます!」という気合を込めてうなぎを食べに行き、それはもうなんとも楽しかったし、この時間全体を楽しんだ。その日食べるものに合わせて身支度するって発想はなかったけれど、それも楽しいのかもしれない。アツアツのグラタンを食べるなら、もっこもこのノルディックセーターとか。真っ赤なナポリタンを食べるなら、レースのついたアンティークっぽいブラウスとか。寿司の場合には、なんだろうな、むずかしい。

このうなぎにふさわしい1年、いや1日を過ごせただろうか、きっと過ごせたはず、と自問自答しながらの1食。また来年も、こんな御馳走で締めくくれたら最高だなあ

鰻屋




おまけ

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