5歳児健診

先日、第二子の息子の5歳児健診があった。身体計測とともに、積み木やバランスさせたり、一対一で問答したりする、年齢なりの成長確認の場。上の子で経験済なため、流れや内容を把握しており、私は緊張皆無。ありのままで良いと考え、何も練習はしなかった。


息子の性質の世間的にBADな点は

①いつもと違う空間ではしゃぐ。そうなると「静かにしなさい/○○(高い所にのぼる、勝手に物を触る、人を強くはないがバシバシする等)しちゃだめ」と言っても始終楽しそうで聞く耳を持たない。何度叱ってきたことか。

②やや飽きっぽい面があり、わからないことやできないことがあるとすぐに諦めがち。集中が続かず、すぐに他に興味が散漫する。

これらのことは夫婦で把握済なので、健診で彼がそう振る舞っても、やっぱりいつものヤツね…と思う程度。

…という訳で、完全に油断してた。まーさーかーの「もう少し場の空気が読めるように相談の場に参加されませんか」のご案内。

キタコレ。一瞬「は???」ってなった。「これはいわる発達相談の案内だよな…、遠回し過ぎてよくわからん」と頭の中でグルグル。まさかそんな指摘を受けるとは。落ち着け私。保健師さんは口調は優しいけど、確実にコレを受けるべきと言うニュアンスを察する。「へ〜こんな相談があるんですね、どんな内容か興味あります」と前向きな態度を装った。

家に帰って脳味噌を整理した。5歳児健診の目的が、発達の遅れを発見して療育を早期に始めることで小学校入学に備える、ってことをすっかり忘れていた。要は発達障害の芽のチェック。

発達障害については、仕事で関わることがあり、ざっくりとは知識はある。多動や落ち着きがないこと、そして親の私がそんな息子に手を焼いているとボヤいたことで、相談を案内されたのだろう。相談というのは、子の療育とともに親の精神的ケアも目的であるので。

私は、自身がやや発達障害傾向の性質を持っていると自覚がある。非常に「うっかり忘れ」が多く、躁鬱が激しい。これが普通レベルではないのは夫からも指摘される。私が自分の傾向を不安に思っていることを夫もが理解してくれてとても感謝している。「仕事や生活はできてはいるから、病気というよりそういう性格で、注意していくしかない」というのが夫婦の共通認識。

なので子供の発達には気にしてきたつもりだ。どちらかというと上の娘が自分に似た性質があり、空気を読み過ぎる部分と読めなさ過ぎる部分が同居していることを心配していた。

息子の性質は「男の子だからこんなもん」と周りに言われてたし、そのうち年相応になるだろうと気にしていなかった。ただ、上の娘よりもきちんと何かに取り組むことがなく、「この子は将来勉強できる気がしないわ、一定水準さえ身につけばいいか」とは思っていた。ニコニコと愛嬌が良いタイプだが、一方でおフザケして怒ってもヘラヘラと馬耳東風。あまりに言うことを聞かないので、この子は大丈夫か?!と思ったこともあるが、これでも成長してあるから…と真剣には考えていなかった。

普段は、保育所できちんと指示どおりに動いているようだし、公文にも通っていて静かにできているので、少しずつ場に合わせられるようになっているという認識だった。保育所のお友達とふざけてどついたりもあるようだが、大きな喧嘩ではなく子供のやりとりの範囲であると、保育所の先生に伺ったこともある。

そこに発達相談のご案内。ハア…青天の霹靂とはこのこと。何がショックかというと、私は息子の性質を把握していたのに指摘されるほどだと認識してなかったということ。その認識がないまま頭ごなしに怒鳴っていたことを猛反省。適切に彼に対処するべきだったのに、自分のことや忙しさにかまけて、そのうちそのうち〜と放置していた。親が意識を変えるべきことなのに…。指摘されたということは、今の年齢でできるべきことができなかったということ。自分が息子を年相応に育てられなかったのか…という落ち込みもあるが、むしろ、人の手が必要ということに早く気がつくべきだったのかもしれない。発達について調べると、息子は程度はひどくはないけどその傾向はある、と素直に思う。相談を案内された保健師さんの判断は間違ってない。

調べると、5歳児健診は必ずしも全国の自治体で行っているものではないらしい。3歳児健診や6歳での小学校就学前健診に比べると受診率は低め。だか、私は自分の自治体がコレを行なってくれたことに感謝する。この機会で、私達親は息子の性質と改めて向き合う意識ができたからだ。今後は数ヶ月後に初回の相談がある。親が上手な接し方を学んで、様子を見て経過観察だとは思う。"年相応"になれるまでどのくらいかかるのか…。その子なりのペースがある、焦らない、ということを肝に命じつつ、一緒に成長していこう。

参考:厚労省HPより。国が関わっていることは、自治体より国のHPの方が詳細がわかりやすい。データや分析もあったりして参考になる。

・5歳児健診で確認するのはこんな内容https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken07/h7_04a.html

・症例(受診から支援の流れがわかりやすい)https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken07/h7_06a.html

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