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虚血性腸炎入院日記(備忘録)

8/9(金)新潟の実家まで弾丸往復、……で8/14(水)〜15日(木)一泊で新潟の実家まで行ってきまして、8/21(水)に母が他界し、そこから母の葬儀を終え帰宅した8/25(日)深夜から激しい腹痛、下痢、下血となったのですが………、

翌26日(月)はなんとかお仕事して、やっぱりコレはまずいなと18時過ぎに救急へ飛び込み、診察、検査の結果、たぶんそうだろなぁ~という虚血性腸炎と診断され、入院しましょう………と言われた。
このまま入院はいろいろと困るので外来の予約だけをして帰宅………。
しかし、激痛と下血は収まるどころかひどくなるので……、

27日(火)深夜2時
再度救急に飛び込む。
この時はとりあえずアレコレとキャリーケースにぶっ込み、入院覚悟で行きました。
実は、シャワーして、頭刈って、髭整えて、爪切りして、事務所の観葉植物に水までやりまして出発しました(^^;)
それにしても(今までもそうだったが)あの痛みや下血のなか、雑とはいえよく準備できたなぁ(^^;)
アホや(^_^;)

病棟ベッドに着いたのが27日(火)午前4時過ぎくらいだったかな、そこからずっと点滴………
当然絶飲食……
だからと言って痛みや下血は簡単には収まらず、ベッド上でのたうちまわる。
とにかく痛い、痛い、痛い………

そんななか、やっと身内に入院したことをLINEで知らせる(^^;)
身内事情はなんというかなかなか厄介なので、私が入院となるといろいろと大変なことになる………(^^;)
誰が大変かというと私です(^_^;)

暇にまかせて本を読もうと5〜6冊持ち込んだが、とても読めるような状況じゃない。
とはいえ、お仕事関係のキャンセルやリスケの連絡は自分でするしかない(;´Д`)

27日(火)午後になると少しだけ痛みも下血も緩和されるが、やたら眠い、すぐ寝ちゃう。
なんか、ずっと傾眠状態………
なんか変な薬でも盛られてるのか……?(^_^;)

娘に連絡して、車を持って行ってもらい(置いておくと駐車料金が大変なことになる)、サインをもらうべく書類を持って帰ってもらう。

夕方シャワーして、点滴換えてもらいひたすら安静……
他の患者さん達の食事を横目に絶飲食(^_^;)
痛みの質が少し変わり、下血が血の塊状のものに変わってくる。

昼夜を問わず、ほぼほぼ寝ている。
本を読むとか、アマプラやネトフリ観るとか全くできない。 すぐ寝てしまう。
あとはトイレ通い………

毎回トイレで自分の排泄物の写真を撮影している(^_^;)
ほぼまるまる血液で真っ赤になっていた便器が、小さな血塊が排泄されるようになっている。

看護師さんやお医者さんから「どうですか?」と聞かれた際に口頭で説明するよりも圧倒的にわかってもらいやすいよ(^^;)
これは以前尿閉でカテーテルを入れていたり、手術で入院したときもやっていました。
ウロバッグ内の血尿やコアグラ、チューブの閉塞とかね(^^;)

自分の排泄物の写真をせっせと撮影して集めている変態ですが何か?
ちなみに病棟廊下には病院内の撮影一切禁止!って張り紙してあるよ(^_^;)

28日(水)
相変わらず眠い怠い………、なんかね座っていられない、目を開けていられない。
何日も入院しているような気がするがまだ……、ようやく……、もう……2日目だ。
ずっと寝てると退屈もしなければ、一日もすぐに終わっていくんだね。

朝の採血結果は、入院直前よりはマシになっていましたが白血球数もCRPもまだ高い状態でした。

本日も夕方シャワーしましたが、シャワーは30分毎に予約制になっていて、病棟ステーション受付の一覧で空きを確認し希望時間の予約をするんだけど、シャワー前に点滴外してもらい防水処置をしてもらい、戻ったら防水シート(すぐれもので市販されればいいのになぁ)を外し、再び点滴を繋いでもらうという面倒なことがついてまわります。

腹痛は緩和してきて鎮痛剤は服用しなくても良くなっている。
痛みってのは不思議で最悪の時は下腹部全体がギューッと絞られるような激痛だったのが、少しずつ良くなるにつれ痛みが限局化されていったり、ただただ激痛だったのが痛みの度合いや質の変化がわかるようになっていくんだね。
全体的痛みの緩和にともない、どうすればどこにどの程度の痛みがあるかが逆にはっきりしてくるんだね。

あとね、激痛は身体が非常事態として身体中の筋肉を硬直させ過覚醒させちゃうので、案外気絶寸前までは意識も言動もしっかりしているんだな。

かつて突然の尿閉で大変な時は講師やって、その後の食事会まで参加して、車で2時間以上かけて一旦帰宅してから、未明に救急に飛び込んだり………、えらく田舎の山の上から3時間くらいかかって帰ってきて救急に飛び込んだこともあるよ。
ちなみに、どちらも入院はしていない(^_^;)

この異常な座っていられない目も開けていられないほどの眠さと怠さは………いったいなんだろう?
アレ? これはどこかで聞いたことがあるなぁ……、そうだ覚醒剤常用者のいわゆる切れ目(断薬)とほぼ同じじゃないの?
痛みはある種の覚醒作用があるんだろうね。

全く食欲なかったのが少し食べたい感が戻ってきたのと同時に食べることへの不安や恐怖が出てくる。とはいえ相変わらず絶食。水分は摂取OKとなりましたが、コーヒーはダメだって………残念(^_^;)

出血もかなり少なくなってきたが、まだまだかな………

同室の他の方々への対応が嫌でも聞こえてきますが………、「痛いねぇ〜、すぐ終わるからねぇ〜、ごめんねぇ〜」……と言いながら非情なこと(必要なことです)をなに食わぬ顔をしてやるのがプロの医療者のようです(^^;)
そこで怯んだり、遠慮したり、変な同情をしてはいけないのです(^^;)
となりのベッドからは悲鳴が聞こえてくる(^_^;)

同室私以外のベッドには毎日ご家族の面会があって………、
これがなかなかおもしろい。

「看護師さんに見つからないようにね……」と何やら怪しいものを差し入れ、ヒソヒソ話をなさっているご夫婦………
ヒソヒソ話ってよく聞こえるんだよね(^^;)
気になるわぁ、と耳ダンボになる(^^;)

入院中の旦那さんに自分の愚痴を思いっきり喋り倒した後に「今日はしんどいから来るんじゃなかった」と吐き捨てて帰る奥さま(^^;)
わ、旦那大変そう……(^^;)

差し入れをたくさん持ってきたはいいけれど、本人にいらないと言われ「せっかく重たい思いして持ってきたんだから、持って帰らないわよ」「いらないなら、ほらお部屋の方とか看護師さんにあげちゃえばいいじゃない」とまくし立てて帰る奥さま(^^;)
患者は食事制限があったり、他人から不用意に食べものもらったりあげたりしちゃダメよ!ということになっている………(^^;)

せっかく面会にきた旦那さんに「そんなに毎日毎日来なくていいわよ!」「用もないんだから早く帰りなさいよ!」と半ギレの奥さま……

しばらくは楽しめそうだ(^_^;)

あぁ〜、ウチ?
ウチですか?
初日は車持って行ってもらったり、書類のことで来てもらいましたが、あとはどうしてもの用事がない限り来なくていいと伝えてあるし、まぁ、来てもらいたくもないんだよねぇ〜。
来たくもないだろうしねぇ〜。

ちょっと落ち着いてくると、病院内のいろいろなことに目がいくようになっていく。

病院てさ、なんであんなに無駄に張り紙多いんだろうね?

あのね、そのなかのいくつかは掲示義務のあるものもあるけど、要するに「ちゃんと掲示してあるのを見てないオマエラが悪いんやでぇ~」という手口なんだよなぁ。
姑息というかズルいんだよね。

大きい病院の致命的欠点は全く融通が効かないということやね。

自分の調子を明確に言語化するのはとても難しいのですが………

「にしのさぁ~ん、調子はどうですかぁ~」
『う〜ん……』

「変わりないですかねぇ?」
『あ〜、いやぁ……』

「ぼちぼちかなぁ?」
『なんというかぁ……?』

もう少しだけまとまるのを待ってほしいんだけど、たたみかけるようにアレコレ聞いてきたあげく、こっちがちょっとぐずぐずしてると話しをそらして………、

「なんかあったら言ってくださいねぇ〜」

って言って去っていくのなんなん?

気がついたんだけど、看護師さんがどれほど急がしくても、遠慮しない方がいいね(^^;)
大学病院てよくわからない人達が入れ替わり立ち替わり同じことを何回も聞いてくるけど、何ひとつちゃんと伝わっていないので、誰かれかまわず何度でも同じ要求はした方がいいね(^^;)
1回や2回じゃ、ほとんど忘れられていくんだね(^_^;)

まぁ、放置されるのがデフォルトなので多くは期待しない方がいいですね(^_^;)

ベッドサイドに来て処置やら点滴交換やらなんやらかんやらやったあとに、ちゃんとカーテンを閉めて行く看護師さんと、テキトーな看護師さんがいて、そういうところに大切なことが表れるんだな。

テープの止め方や点滴のつなぎ方ひとつの違いに看護師さんの技術と経験と工夫の差が表れるんだけど、この枝葉末節のようなことって圧倒的な力の差や信頼の差として表れるんだな。

こういう時に限ってお仕事の要請というか依頼が入ってくる、しかも直近で………
お断りせざるを得なかったりするのが残念でなんか悔しい(ToT)

あたりまえだけど看護師さんもいろいろな方々がいてさ、若いのにメッチャ名古屋弁の人とかいたり、やたらタメ口の人がいたり、とても丁寧なお話ぶりの方がいたり、アニメ声でメイドカフェみたいな喋り方の人がいたり、いちいちホォーイって返事する人とか………

おまけにみなさんいわゆる白衣というかユニフォームがいろいろ違っていて、昔々脳梗塞で入院した時(15年くらい前)は全くフリーだったのですが、あまりにも統一性がなさ過ぎるとのことで、フリーじゃなくなったそうです。
今はユニフォームの違いで何か違うのかなぁ? と思って聞いてみたら………、要するに仕事をしだした年代によって色やスタイルが違うんだそうで、フレッシュ(若いということではありません)な方々と、古参組と、中堅組で違っているようです。
新人さんはネームプレートに初心者マークがついています。

また、同じユニフォームなのに着こなしというのかな? そういうところにもいろいろ違いがありますし、着こなしひとつで印象が変わってきますね。

案外、お医者さん達ってクシャクシャのユニフォームを着ていたりするんだけど、もう少しなんとかならんのかな?(^_^;)

観察するのおもしろいわぁ(^_^;)

あと、これは病院によって全く違うと思うけれど、◯◯大学附属病院では病棟看護師さんはみんなベッドサイドでのお仕事の際はいくつかの機械やパソコンが載ったワゴンを押してきて、その場でデータなどは即入力できちゃうんだね。入力といっても手入力じゃないんだな、体温計とか、血糖値とかはなんか機械にピッてやると自動的に入力されるし、血圧なんかは計測すると自動的に入力されていくんだな(゜o゜;
点滴のコントロールも今は便利な機械でできちゃうんだね(゜o゜;

医療機器の進化もすごいねぇ。

にもかかわらず、大きな病院てのは頑固なほど全く融通効かないし、科や病棟ごとの連携がほとんどできないのが謎だよね~。

病院というのは感染含め清潔不潔の管理をきちんとしなければならないのですが、案外ルーズなんだよね(^^;)
でも、まぁ、そんなもんだよね(^^;)

ベッドサイドで対応中でも、おかまいなくコールが入りそちらへの対応もしながら、目の前の患者さんへの対応をしていく看護師さん………
決して焦ったりイライラしたりせずに、淡々と冷静にお仕事をしている姿を拝見していると、鍛えられているプロだなあと感心します。

とはいえ、あの方々も人です。焦りやイライラがちょっとした所作や対応にあらわれますが、弱っている患者はソレらを敏感に察します。

ちょっと焦りが漏れてしまっている時、いつもなら待てることをつい急かしてしまうことになったりするのですが、すると患者さんは要求されていること(食事、服薬、処置等)を拒否し、急かすなというメッセージを発します。

いち早くソレに気づいて修正できる方は良いのですが、ソレに気づけずかえって急かす(極めてマイルド)ことになると、患者さんからの拒絶も強いものになってしまいます。

………という現場を目の当たりにして、おもしろいなぁ、勉強になるわぁと思ったのでした(^_^;)

29日(木)
まだ眠いし怠い………。
お昼から流動食、流動食てのは飲み物だね(^^;)
おそるおそるちびちび飲んでみるが、美味しくないね(^^;)
夕方は普通にグビグビ飲む(^_^;)

本は全く読めないし、アマプラやネットフリで映画を観てみるが途中で挫折、やはり疲れる……、寝ちゃう(^_^;)

そうだ、Audible ならと思うが、やっぱり寝てしまう(^^;)
落語だと少し聴けた。
Radikoでラジオ………も寝てしまう(^^;)

とにかく寝る、寝る、寝る………(^_^;)

30日(金)
朝採血、検査結果は白血球数は正常値、CRPはまだ高めだがかなり改善されている。
痛みもかなり軽減、目視上は出血も見られなくなっている。

お昼から流動食が五分粥になる。
相変わらずメニューの組み合わせがおかしい(ーー;)

お医者さん的には、来週頭くらいまで様子をみてから……にしたいらしいが、明日明後日は土日で主治医もいなければスタッフも少ないし、点滴以外することもないわけです。かといってどうしても来週頭まで入院させておかないといけない理由もないわけです。

高額医療費のこともあるし、週明けから歯科をはじめ神経内科や糖尿内科などの予約も入れてあったので、明日31日(土)に退院させてもらうことにしました。

退院が決まると、なんというかいない人扱いになっていくんだけど、ちょっと寂しい(^_^;)

退院が決まった途端に支払い含めいろいろと現実的な不安がたくさん膨らんでくるが、まぁ、ある種の非日常から日常への準備ですね。

31日(土)
あれほど寝てばかりいたのに、なんか眠れない夜を過ごし、朝から荷物まとめていつでも出られるように準備(^_^;)

病院は土日体制だし、基本的に病院は休診日。

「何時頃退院なさいますかぁ?」
って聞いてくるけど昨日から何度も聞かれ、何度も伝えてあるんだけどなぁ~、とちょっとイラっとしながら『え? 退院ですか?』と返してみた(^_^;)

看護師さん「え?ちょっと待ってくださいね」と確認に行き「にしのさん、今日の11時退院となっていますけど……」と……(^_^;)

『……ですよねぇ、11時くらいに退院しますよ』とアホなやり取りで遊ぶ(^_^;)

その後も入れ替わりいろんな人が退院の確認にくるけど、なんなん?(ーー;)
こういうところが全くわけわからない(ーー;)

土日は精算できないので後日郵送されてくることになっているんだけど、3日には3科(神経内科、糖尿内科、消化器内科)の外来受診の際に一緒に精算されるのよ。
これが恐ろしい(゜o゜;
ちなみに3日の外来分だけで軽く3万円超えのなのでマジで怖いわぁ(ToT)

娘に迎えに来てもらい、無事退院してきましたが、母の葬儀から帰ってきてからの片付けもできないままだったのと、とりあえずテキトーに荷物をぶっ込んで入院したので、荷物やらなんやら片付けて、洗濯して、買い物に………

しかし、ん……、まてよ? 退院時には食生活含めなんの制限もないとのことだったけれど、いいのか?
直前までほぼ飲み物みたいな食事だったのに、フツーに食べて大丈夫なのか?
ということで、お腹に負担のないものを物色したりしましたが、何を食べたらいいのかわからない(^_^;)

退院して帰宅するということは、まぁ、ゆっくりはできないわけでなかなか大変なわけで、ゆっくりなんかしてられないのよ(^_^;)

許されるならずっと入院していたいくらいだ……と退院するとそんなことを思ったり勝手なもんですね。

ちなみに体重は4キロ落ちてたけれどすぐに戻っちゃうんだろうね(^^;)
このままの体重が維持できたらいいのになぁ~(^^;)

ほぼ10日間、全ての活動がストップし、キャンセルやらリスケやらしていただいておりましたので何から手をつけていったらいいやら???

買い物に出たついでにクリーニング屋さんに寄り、よせばいいのに事務所へ(^_^;)

やめときゃいいのにパソコン立ち上げてしまったら、なんかアップデートとか始まっちゃってえらいことに(ーー;)

ありがたいことに、みなさん無理せずゆっくり………とおっしゃってくださいますし、できるものならそうしたいけれど、これ以上空白(休業)期間をのばすわけにもいきませんので、ぼちぼち始動していきますのでよろしくお願いします。

みなさま遠慮なさらずお見舞いとかお見舞いとかお見舞いとかたくさんくださってもいいんですよ〜(^^)

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