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部下が信頼するリーダーの条件は『仕事ができる』『正しいことを言う』ではない!!

こんにちは、心理学コミュニケーション講師の『いからず』です。

企業のコミュニケーション研修をしていると、『研修でコミュニケーションテクニックを学べば、部下からの信頼が得られるようになる!』と思っている方が非常に多いのですが、実は半分正解で半分間違いです。

「え?研修講師がそんなこと言っていいの?」と思われるかたもいるかもしれませんが、本当です。

誤解のないように言っておきますが、コミュニケーションテクニックを学ぶことはもちろん大切ですよ!でも、それだけでは不十分ということです。

<部下は、どんなリーダーを信頼するのか?>

信頼されるリーダーの条件はなんでしょう。

・仕事のできるリーダー?
・正しいことを言うリーダー?

実は、部下は
「自分のことを知ってくれているリーダー」
を信頼するんです。

どういうことかというと、たとえば私の研修では実はこんなワークをします。

リーダーの方に、部下の方の名前を挙げてもらいます。
ノートの1ページに1人ずつその名前を書いてもらいます。
5人なら5ページ、10人なら10ページつかいます。

挙げてもらった部下の名前の下に、

・その部下の家族構成
・その部下の仲の良いメンバー
・その部下が大切にしていること
・その部下との一番印象に残っている良い思い出

など10項目くらいを順に書いていってもらいます。もちろん全員分です。
もし、その場で埋まらなければ、次の研修の時間までに、埋めてきてもらうようにします。
すると、だんだんと、その部下一人ひとりに対する上司の"認識"が深まります。

これをすると何が変わるでしょう?

<変わるのは何?>

実は、このリーダーの"言葉"と"行動"が変わります。

「チームのメンバーが言うことを聞いてくれない。」
「どうやって伝えたらいいのかわからない。」

そんな悩みを抱えているリーダーの心は、

「どう伝えるか」
「メンバーの気持ちがどうしたら変わるのか」

に向かっています。でもこのワークをすることで部下への"認識"が深まります。

「(部下の)○○さんは、実家でお父さん、お母さんと、3つ年下の弟と一緒に暮らしている。前の部署にいたとき関わった仕事でお客さんからお礼のメールをもらったことがものすごく嬉しくて、それ以来、本当にお客さんのためになることをしたいって思うようになったんだ。仕事で悩んでどうしても辛いときには、同期の■■くんと一緒に夜飲みながら遅くまで愚痴って、でも最後にはお互い頑張ろうって声をかけあって、次の日には気持ちを一生懸命切り替えて出社してくるんだ。『絶対に客さんに喜んでもらえる仕事をするんだ!』って気持ちを持ち直して、どんなに辛くても出てくるんだ。」

そんなふうに部下のことを知ると、リーダーの部下への想いが自然と変わります部下に対する”言葉”や”行動”が変わり、言葉の端々や、部下に何かを依頼するときなど、いろんなところで”滲み出てきます”。

部下はそれを必ず受け取ります。
すると部下の心や、リーダーへの信頼が変わります。

『リーダーの心が変われば、部下への言葉と行動が変わる』
『部下への言葉と行動が変われば、部下の心が変わる』

もし『部下から信頼されるリーダー』になりたいと思うのなら、テクニックも大切ですが『部下を知る』ということを、あなたなりのやり方で良いので、ぜひやってみてください♪

もしあなたが、チームリーダーをまとめるマネージャーの立場の方だったら、ぜひリーダーにこのワークをやってもらうのもオススメです♪

<『コーチング型コミュニケーション』で信頼関係UP!>

このように、部下との信頼関係を築く具体的な方法や、チームメンバー間のコミュニケーションを増やしたり、主体的なチームづくりのためのテクニックをもっと知りたいという方は、こちらも参考にしてみては♪

上手に信頼関係を築く『コーチング型コミュニケーション』が学べ、上手に相手の話を聴きながら1on1や部下との面談で活かせる実践テクニックが90分で学べます。


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<部下育成も、子育ても、要注意!相手をダメにする『悪いコミュニケーション』>


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