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【マインド編】独学で!実践コーチングマスター

こんにちは、 GCS認定コーチの関根です。
このnoteは、タイトル通り、スクールに通わずに独学でコーチングを習得するための方法を連載していきます。

前回までに、『承認』『傾聴』のスキルについてお伝えしてきました。
今回は3つめのスキル『質問』の前に、とても重要なことをお伝えします。

『承認』は「相手に安心して話してもらう」ためのスキル
『傾聴』は「相手に気持ちよくたくさん話してもらう」ためのスキル

少し似ているように感じるかもしれません。
その感覚は間違っていません、実際のコミュニケーションでも、ここまでが承認、ここからが傾聴といったように分けて使うわけではないからです。
そして、この2つのスキルが生み出すものが『信頼関係』です。

ただし、信頼関係は『スキル』だけでは生まれません。
実は、スキルよりも大切なものがあります。

“コーチングマインド”です。

コーチングマインドとは、一言で言うとコーチとしての心の持ち方です。
いまいちわかりにくいですよね。

たとえば、このような上司と部下の会話を想像してみてください。

部下「○○という問題が起きて困っているんです。」①
上司「そうなのか、それでどうしようと考えているんだ?」②
部下「✖︎✖︎という方法で対処しようと思っているんですが、、、」③
上司「それじゃあ間に合わないだろ、▲▲の方法で進めなさい。」④
部下「はぁ、わかりました、そうします。」⑤

よくある会話だと思います。
特に上司も部下も間違ったコミュニケーションをとっているわけでもありません。

ただ、”コーチング”という視点で考えると、②のときの上司の心の中を考えてみてほしいのです。
②のときの上司は、部下に対してどんな気持ちをもっているでしょうか。

例えば、
「部下はちゃんとした答えを出せるだろうか。確認しておかなければ。」
「もし間違っていたら、正しい答えを教えなければ」
あたりではないでしょうか。

コーチングで必要なコーチングマインドは、
“クライアントが抱える問題の解決や目標達成へ向けて必要なことは、すべてクライアントの中にある”と信じることです。

コーチは、クライアントが気づきを得て、目標に向かって自ら行動していけるようにサポートすることが大切な役割です。
誰にでも経験があると思いますが、自ら得た気づきからの行動は、非常にモチベーションが高くなるためです。

では実際に②の上司はコーチングマインドを持てていたでしょうか。
結局、部下が出した答えに対し④で上司がやり方を指示し、部下は⑤の反応をしていますが、意欲的に行動できると感じるでしょうか。

もし上司がコーチングマインドを持ち、この会話の中でコーチングを行なっていたとしたらどうなるでしょうか。少しイメージしてみます。

部下「○○という問題が起きて困っているんです。」①
上司「そうなのか、それでどうしようと考えているんだ?」②
部下「✖︎✖︎という方法で対処しようと思っているんですが、、、」③
上司「✖︎✖︎の方法を考えているんだな。期限は間に合いそうか?」④
部下「そうですね、期限に間に合うかは難しいかもしれません。」⑤
上司「そうか、では、別に考えられる方法はどんなものがあるかな。」⑥
部下「そうですね、では■■という方法はどうでしょうか。」⑦

というように会話が変わってきます。
このまま話を進めていけば部下は無事に適切な対処方法にたどり着けるかもしれません。

上司に会話でサポートしてもらいながら、自ら正解にたどり着き、最後に上司から、「じゃあ、その方法で進めてくれ、頼んだぞ」と背中を押してもらったら、部下はどう感じるでしょうか。

きっと、”よし、この方法で対処しよう”と自ら意欲的に動きやすくなり、また上司に対して”この上司に相談して良かった”と感じるでしょう。
信頼関係は一層強まります。

会話としてのきっかけは上司の④です。
ただし、大切なことは、この部下との会話を始めるときに、上司が心の中で、”部下が抱える問題の解決や目標達成へ向けて必要なことは、すべて部下の中にある”と信じることです。

もちろん、全ての会話がこのようになるわけでもありませんし、緊急度が高く時間的制約があって上司がすぐに答えを与える必要がある場合もあります。

ですが、もし相手をコーチングによってサポートしようと思うのであれば、しっかりとコーチングマインドを持って対応することをおすすめします。

見てくださってありがとうございました!どんどん発信していきますので、これからも応援して頂けると嬉しいです!