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【焼肉学入門】焼肉を食べに行ったときの立ち回り

焼肉といえば、飲食店の中でも一人で入りにくい店ランキング上位に食い込むだろう。

最近はラーメンの一蘭のようにカウンターで区分けされており、一人専用の一人焼肉店というのも台頭してきており、周りの目を気にして一人で焼肉店に入れなかった小心者も入りやすくなった。


私は友達が多いので、基本的には複数人で焼肉に行くことが多いが、一人でも焼肉を食べに行くことはあって、四人席に堂々と座れるくらいには周りの目を気にしない。

今回の記事は、大前提として複数人で焼肉を食べに行ったことが満たされる必要があるため、もし、「焼肉を食べる時はいつも一人だよ」とか「友達がいないから複数人で行ったことないよ」っていう人がいればブラウザバック推奨だ。


炭火式がガス式か


まず、焼肉は炭火かガスかによって初めの一言が決まる。

炭火だった場合。

やっぱり炭火で焼いた肉は美味いな~~~!!!

これが鉄則。炭火であることを確認した瞬間から、この言葉を準備して肉が焼けるのを待っている。

ガスだった場合。

やっぱり焼肉は美味いな~~~!!!

自分が炭火が好きだからって、ガス式を非難してはいけない。もし、「ここはガス式だけど、焼肉は炭火の方が美味いよな~~~!!!」と言ってしまったら、もう焼肉に誘われることはなくなるだろう。

焼肉素人は、口から出そうになった言葉を嚙み殺す術を持ち合わせていない。これは実践を通して、失敗を積み重ねて学ぶ必要がある。

誰しもがここでつまづいてしまう。わかる。すごくわかる。

でも、ここで焼肉を食べれて幸せっていうことを誰よりも早く伝えることができなければ、その後のトークの主導権を握るのは難しい。

逆に、ここでがっちりと友人たちの心を掴んでしまえば、どんな話もできるし、どんなお願い事でも通るだろう。

例えば、借金の連帯保証人であったり、可愛い女の子の紹介であったり。本当に何でも通る。何でも通るからこそ、勇気を出して挑戦すべきだ。

トライ&エラーを積み重ねよう。失敗無くして成功なしだ!



単品か食べ放題か


次に、焼肉のコース選択だ。

焼肉は単品モードと食べ放題モードがある。この二種類を同じ方法で攻略することはできない。単品モードと食べ放題モードは別物だということを理解して、分けて考える必要がある。


単品モードの場合。

何を食べたいかよりも、金額を見て、何をどれだけ食えばいいのかを計算しながら食べよう。

この計算をスムーズに行うために私たちは義務教育で算数と数学を習い続けてきた。ありがとう、義務教育。

肉を注文しても、ひと時も気を抜くことは許されない。

ケアレスミスに気をつけろ。」学生時代に必ず教師から言われる言葉だ。

あの時教師が言った言葉は、勉強だけではなく、焼肉を食べに行ったときに単品モードを選択したときの注意を示唆している。

誰しも失敗はある。だが、ミスは未然に防げた方が良いに決まっている。

あとは気にせずに食べるだけ。会計時にもスマートに割り勘することができる。

しっかりと1円単位まで割り勘することで、焼肉にいった友人たちに、「俺たちはいつまでも対等だよな。」ということをそれとなく伝えよう。


食べ放題モードの場合。

単品コースと違って、金額の計算をする必要がない。

つまり、自分の好きなものを好きなだけ食べられるという夢のような時間が提供されるわけである。

だが、ここで陥りがちなミスが一つだけある。

原価率が低いものをひたすら食べてしまう、というミスだ。

原価率が低い。言い換えると、仕入れ値が安い。

仕入れ値が安い物ばかり食べてしまうと、食べ放題を提供するお店側の思うつぼであるため、ここだけは逆らっていこう。

そのためには、原価率の高い肉を食べる必要がある。

原価率が高い肉と言えば、牛タン。

牛タンは食べ放題にあったら、この世の牛の舌を全て食べ尽くすような勢いで注文すべし。

次に、意外にも豚トロ。

油が多いため、序盤の方に大量に腹の中に詰め込む必要がある。終盤で豚トロを食べ尽くそうと思っても、中々厳しいだろう。

次に、ミノ。

塩ホルモンとか味噌ホルモンじゃなく、ミノがある店は積極的にミノを頼もう。なぜなら、原価率が高いからだ。

最後に、野菜だ。

野菜は原価率が高いにも関わらず、食べ放題だといわれると真っ先に見ることを辞めてしまう。

実にもったいない。野菜を食べずに、食べ放題を攻略できるわけがないだろう。完全攻略するために、野菜を食い散らかそう。


タレか塩か、レモンか。


牛タンはレモンで食べるのがおつだよね。

私に言わせてみれば、三流だ。

なぜ牛タンだけを特別視するのか。なぜ他の部位に目を向けてあげないのか。

こんなことを言ってしまう人は、かわいい子には贔屓するような人でなし野郎に違いない。自己を見つめなおし、改めろ。

二流は、店のタレにこれでもかというくらいジャボジャボと浸す人だ。

「牛タンはレモン。」しか言えない人に比べたらまだましだ。

それ肉を食べてるよりかは、どっちかっていうとタレを飲んでるだろってくらいジャボジャボにつけててほしい。そうして、「質の良い肉は違うね~~~!!!」ってアホ面で言っててほしい。

では、一流はどのような食べ方をするのか。

タレや調味料の豊富さに惑わされないのが一流であるため、初めに手にした調味料を最後まで貫く人が一流だ。

例えば、コチュジャンを選ぶとしたらコチュジャンのみで焼肉を食べきったり、塩を選ぶとしたら、味噌ホルモンを食べることになっても臆さずに塩をつける人こそが一流といえるだろう。

コチュジャンのみで焼肉を楽しむ人を見つけたら、惚れてしまうかもしれない。それくらいインパクトは十分に与えられる。

ずっとタレのみで食べている人は、ただのガキだ。ママにお肉食べさせてもらいな。


最後に


以上が、複数人で焼肉を食べに行ったときの立ち回り方である。

正直に言うと、長年焼肉の立ち回り方を研究している私自身も、これら全てを実践できてるかと聞かれたら、自信を持って首を縦に振ることはできない。

それくらい焼肉の立ち回り方というのは奥が深いものであり、素人が生半可な気持ちで足を踏み入れてはいけない部分でもある。

これにて、第一回焼肉学入門の講義を終える。

次回があるとしたら、気兼ねなく焼肉に行けるような社会情勢になってからだろうか。

それまでは、この講義を受講してくれた方が各々で焼肉学について、日々研究していってほしい。

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