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魚を焼く。焦がす。ごまかす。

 最近の私は、よく魚を焼いている。

業者さんから、あらかじめ決められた献立にそった材料が届くシステムで届いた魚を焼いている。

そしてそれを私は、よく解凍して、よく味付けして、よく焼くのである。

たまには、煮ることもあるのだが、ほぼ焼いている。
なぜなら、業者さんからもらうレシピ通りに作らないといけないからだ。

もちろん、今までに、何度となく焼き魚を焼いたことはあるのだが、解凍して、水気を切って、一から味付けをして、なるべく焦がさないように焼くという、めんどくさい&失敗しやすい意味でのリスキーな調理工程は、私生活においては、あくまでもリスクマネジメントとして、避けて通ってきてしまったのだ 笑。
避けても、文句を言う人がいないのが、最大の理由なのかもしれない 笑。

だから、いままで、正直言って、魚に塩、酒をかけて下味をつけて、さらに味付けをして焼くなんてことは、ほとんどやってこなかったのである。

が、ここに来ての、一からの魚料理三昧(捌きはしないが)。

私は、料理の腕を鍛える良い機会だと思っている(今さら鍛えてもだが)。

だが、もちろん、失敗は許されない。
なぜなら、プライベートではないからだ。


私は、ある程度のリカバリー方法や、ごまかす方法は身に付けているつもりではいるのだが、魚料理は、私の少ない技量では、ごまかすのが実に難しいのだ。

なぜなら、魚は、かっこたる(笑)切り身の形があるし、
焦げを取るのも身がほぐれる心配があるから。
つまり、形を保つのが大変なのだ。

だからまず、私が戦々恐々としてしまうのは、魚の切り身が突然、薄皮をパカッと剥いて食べるときの伊予柑みたいになってしまったときである。

まさに、首の皮一枚状態になってしまった切り身を、私は身が完全に分裂しないよう、フライ返しと菜箸を駆使し、悪戦苦闘するのである。

まぁ、悪戦苦闘のおかげか、幸いにして今まで、身がバラバラになったことはないのだが、首の皮一枚でかろうじて身がひとつに保たれているような状態は、よくあることなのだ 苦笑。

そして私には、伊予柑問題と共に焦げ問題までつきまとうのである。

①弱火で焼き、気を使っているのに、なぜか少し焦げる。

②鼻が悪いから、すぐには気づけない。

③数分後、若干の焦げを落とす作業に勤しむ

という、伊予柑からの悲しいルーチンワークをこなす羽目になるのである。

が、これも、まだ少しの焦げでとどまっているお陰で、どうにか、ごまかせている状況である。

そうして、私も首の皮一枚状態で、料理を失敗させずにいられているのだ。

実は、今日も悪戦苦闘をしてきたところである。
そして、今日も首の皮一枚残して、どうにかやりとげてきたところなのだ。

いつになったら、私は、伊予柑問題や、焦げ問題から卒業でき、ごまかさずにすむようになるのだろうか。

いや、その前に、鼻を治した方が良いのかもしれない 笑。

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