役者へのワクチン差別?
全国各地で劇団の学校巡演シーズンが始まっている。
文化庁の支援を受けた芸術団体(演劇、音楽、古典芸能等々)が、全国の小・中学校を訪れ、公演をする。
その出発が一瞬間切っているのに、急遽延期になったり、関西方面へすでに出発していたのに、いきなり中止になったりと、その対応に追われている。
その中で、保護者やPTAから公演を行う学校や教育委員会に不安の連絡があっているようで
「緊急事態宣言が出ている地域から劇団が来るのが不安」
「感染対策はどうしているのか?」
「役者はワクチンを接種しているのか?」
等々、言われているようだ。
こういう意見が一人からでも出ると、学校としては「万が一があるといけないから、芸術鑑賞は辞めよう」という話になる。
半数ほどワクチンは打ち終わっているものの、20代の若い役者は未だ予約が取れず、打てていない人が多い。
また、持病持ちのためワクチンを打たない。不安だから国産ワクチンが出るまで待つ。ワクチン否定派など、人それぞれだ。
ワクチンを打つか打たないかは、人によって体質が異なるわけだから、自分で判断して決めていいと思う。
しかし、「役者はワクチンを打っているのか?」という問い合わせが来ると言うことは。
いずれ「ワクチン接種済み」の役者でないと公演に出れない。なんてことになるのだろうか?
ワクチン接種済か否かで人を線引し、差別する社会が21世紀にもなって到来するとは、考えたくもないな。
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