フランスベッドHDの決算に見る、巣ごもりベッド需要の話

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今回見ていくのはフランスベッドホールディングス株式会社です。
その名の通りベッドメーカーです。

新型コロナの影響で、リモートワークや外出の自粛などで自宅にいる時間が長くなっている方が多いのではないかと思います。
その影響でどの業界が伸びるのだろうかと考えた際にいくつか思い浮かびますが、意外な産業として寝具系の事業も伸びるのではないかと考えました。

家にいる時間が増えるとやはりベッドにいる時間も増えますし、新型コロナ対策として免疫力を高めるためには睡眠の質が重要ですから、いい寝具を使いたい人が増えるのではないかという事です。

という事で今回は寝具メーカーである、フランスベッドホールディングス株式会社の業績が伸びるのかを考えていこうと思います。

それでは早速こちらの資料をご覧ください。

第3四半期の段階で売上は391億円で営業利益が17.7億円、純利益は12.7億円ほどのようです。
前期と比べても大きな変動もないようです。

続いてこちらをご覧ください。

フランスベッドのメイン事業は2つあるようで、メディカルサービス事業と、インテリア健康事業のようです。

メディカルサービス事業は、病院や福祉施設向けにベッドの販売を行っているようです。
売上高は230億円で営業利益は16億円となっていますから、こちらがメインの事業と考えていいでしょう。

病院や福祉施設向けについては、新型コロナ対応で増床による需要はあるかもしれませんが、既存部分については、忙しくなっていることが予想できますから、ベッドの入れ替えをしている時間的な余裕は無さそうです。
業績が伸びる可能性は高くなさそうですね。

インテリア健康事業は、家庭向けの他にホテル向けの販売を行っているようで、売上は159億円で営業利益は1億3500万円とこちらの事業の方が利益率が低くなっていますね。

家庭向けの寝具が売れて業績が向上するのではないかと考えましたが、利益率も低いようですし、フランスベッドはto Bがメインの企業のようなのでそのインパクトは小さそうです。

さらに、このホテル向け部分については、商品ラインナップの拡大をしたと発表していますが、新型コロナの影響で稼働率が大きく低下している状況を考えればベッドをいじるだけの金銭的な余裕は無いでしょうから、業績は低迷する可能性が高そうです。

こちらの資料をご覧ください。

商品ラインナップの拡充による影響があってか商品(在庫)が6億円ほど増加していることが分かります。

さらに商品・仕掛(作りかけの商品)・材料の合計が80億円以上と大きな額になっていますから、この評価損が利益の押し下げ要因となる事にも注意が必要そうです。

フランスベッドの未来!!

介護・福祉・病院関連については、時間的余裕がない事、ホテル向けには金銭的余裕がない事から業績が低迷してしまう可能性が高そうです。

個人向けは規模、利益率ともに大きくないようでしたから、そこが多少伸びたとしても全体に与える影響は小さそうです。

減収減益となる事を予測します!!

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