大東銀行の決算からみる、今後が面白いよって話

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントに絞って説明していきます。
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今日見ていく企業は、株式会社大東銀行です。
ご存じない方も多いかもしれませんがこの銀行は福島県の第二地銀です。

福島の地銀といえばこんなニュースがありました。

SBIホールディングス(HD)は11日、福島県の第二地銀、福島銀行と資本・業務提携すると発表した。SBIが福島銀に約11億円を出資し、議決権ベースで2割弱を握る筆頭株主となる。福島銀はSBIホールディングスが持つ金融やIT(情報技術)分野でのノウハウを導入し、収益力の回復を目指す。

同じく福島の第二地銀である福島銀行がSBIと連携したというニュースですね。

これによって大東銀行の立ち位置はかなり難しいものになりました。

福島の主要な銀行は3行あります、福島銀行、大東銀行のほかに第一地銀である東邦銀行があります。

時価総額
東邦銀行:700億
大東銀行:80億
福島銀行:60億

時価総額から見てわかる通り、東邦銀行と他2行では大きな差がある事が分かりますね。

そんななか、福島銀行のはSBIと提携をしたという事で、大東銀行の福島県内での立ち位置というものが非常に厳しくなってしまったというのは容易に想像がつくと思います。

面白ポイント:目標達成のための最後の手段を使い切る

まずこちらの資料をご覧ください。

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このように大東銀行は毎期10億の利益を出すことを目標としていることが分かりますね。

ここ2年間は目標を達成できているようですね、まだ堅調に業績を上げられているという事でしょうか?

では、昨年の決算資料をご覧ください。

画像2

実は昨年は10億の利益目標を達成できない水準にいましたが、東京に保有していた大きな含み益を持っていた土地を売却することで、10億の利益目標を達成していたわけです。

それでは今年の決算資料です。

画像3

昨年よりは業績は改善していますが、大きな改善がなされたわけではなく下期が昨年程度の業績~上期レベルの微増だとすると明らかに10億円の利益目標を達成することはできません。

そして今年はもう売れるいい土地もなくなってしまったわけです。

大東銀行の未来!!

今期は利益目標が達成できなくなります、最初に紹介した通り福島県内での立ち位置も厳しくなっている大東銀行は株主含め、地銀再編をしたい金融庁からも相当プレッシャーをかけられるようになるでしょう。

その結果、他行との資本提携や統合という流れになっていく可能性が高いのではないでしょうか?

資本提携や統合先の企業候補としては、SBIか東邦銀行となるでしょう。
福島銀行がSBIと提携したということで、私の予想としては東邦銀行との統合を予測します!!

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